Digima〜出島〜

海外進出に関わる、あらゆる情報が揃う「海外ビジネス支援プラットフォーム」

海外進出に関わる、あらゆる情報が揃う「海外ビジネス支援プラットフォーム」

海外ビジネスサポート企業はこちら

検索フィルター

検索コンテンツを選ぶ

検索したいコンテンツを選んでください

国を選ぶ

検索したい国を選んでください

業種を選ぶ

検索したい業種を選んでください

課題を選ぶ

検索したい課題を選んでください

海外ビジネス コラム

時事 2013年10月31日

  • share

リスクを取らないことが最大のリスク! 海外進出したければ、まず踏み出そう

丸山 和也(参議院議員・弁護士)

弁護士になってすぐ、米国に渡り、感じたこと

今まさに、日本企業の海外進出がブームと言われております。日本国としても、アセアン重視の姿勢を見せるなど、国家としての優先課題にもなっています。そんな中、私達、政治家としてできること、政治家だから見えること、そういったことを6回に分けてお伝えしたいと思います。

さて、海外進出に関しては、少子高齢化や国内市場の閉塞など、一種の高度成長から成熟した社会構造への変化の中で、日本企業がこぞって海外に目を向けることは、必然だと思っています。

企業ではないですが、私は弁護士になってすぐ、米国に渡りました。法律という分野において、国際化の時代が目前に来ていると思っていたからです。すでにいろいろな分野で国際化への波が来ていたのですが、法律の分野にはまだ波が届いていなかった。そうしたなかで先人の一人になりたかったんです。

その時に学んだことは、変な話だけれども、「世界はインターナショナル」だということ。それぞれナショナルがあるのですが、全て連携して動いている。鎖のようにつながっていて、ひとつ波が起これば、必ず波動がつながっていく。意図的にも起こせるし、偶然にも起きる。ドメスティックな日本にいては感じられなかったことです。米国とで、そういう違いがあるということを実感しました。

もちろん、わざわざアメリカに行かなくても理屈としてはわかるかもしれません。しかし、実感はできないはずです。そして、この感覚として掴むということが非常に大事なんです。本を読むだけではわかったつもりになってしまうことと一緒です。アメリカに行って、地球は人間の体と同じだと思いました。心臓が動いて脈があり、全部繋がっている。その当時それを実感できたことは、今でも私の考え方の中で、活きていると思います。

ですので、海外ビジネスに興味があるんだったら、まず踏み出してみることをおすすめします。

まだ整備されていない部分がたくさんあるアジア

さて、私は今はアジアに注目しています。そのきっかけは、豊永さん(※)と対談したこと。やっている仕事は違うけれども、これまで見てきたものが同じように感じたんです。今、更なる国際化が進み、日本はもちろんアジア各国それぞれが鎖のようにつながってきている。それが今では日本にいても感じられるようになってきたと思います。そうしたことを言語化されている豊永さんは立派です。

今の日本の状況では、国内での競争はなかなか難しいように見えます。密集した中でしのぎを削らなくてはなりません。大抵のことは競合もやっているという状況だったり、新規産業についても規制があったりします(もちろん、まだまだ隙間を探せばたくさんあるとは思いますが……)。

それに比べて、アジアは違う。まだ整備されていない部分がたくさんあります。荒らされていない分野、空間があります。そういう意味ではチャンスが多いし、そこで頑張れる気持ちさえあればやれる環境です。しかも、日本で企業を起こそうと思うと、業種にもよるけど100〜200万円じゃなかなかできません。しかし、アジアでは実現できる可能性があります。

一方で、当然ながらアジアならではの難しさもあります。言葉の違い、文化の違い、制度の違い、感性の違い。だまされてしまうことだってあるかもしれません。それはリスクです。しかし、今の世の中、リスクを取らないことが最大のリスクです。それでは、そうしたリスクを乗り越えるためにどうすればいいのでしょうか。

今回は導入のような形になりましたが、次回からは「海外で成功するためには何が必要か?」ということを考えながら、私の今の立場でできることなどお話できればと思います。

丸山和也氏・最新著作!『“いま”こそ「中小企業の社長」は国内で足場を固め「アジアに進出」せよ!』

このコラムの著者

このコラムニストにメールで問い合わせる

丸山 和也

(参議院議員・弁護士)

コラムニスト詳細

ジャンル別 新着コラム