時事 2013年12月24日
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日本に進出している外資系企業に学べ! 相手の文化に合わせるとはどういうことか?
今回は、外国人や外国企業にとっての「日本」という問題について触れてみます。現状日本は、外国人や外国企業にとって、働きやすかったり、ビジネスしやすい国ではないでしょう。これには2つの面があると思います。
1つは、制度的、法的な規制です。しかし、これらは急速に開放されてきています。
難しいのはもう1つの面。法律以外の眼に見えないバリアです。もちろん、これは外国の企業にも努力してもらわなければいけないポイントです。日本には日本のカルチャーがあります。仮に自国で流行っているお店でも、日本にそのまま出店したところで、売れないはずです。例えば、まず地域との繋がりが大切になってくる。宣伝の打ち方なんかも、派手にやり過ぎると嫌われてしまったりするでしょう。
また、日本の丁寧な文化に則ったサービスを提供しないと、まず売れないでしょう。例えば、中国のコーヒーショップでは、コーヒーをリザーブする際、ろくにお客を見ずにコーヒーを置きます。当然、こぼれてしまうこともあります。日本においては、少しでもこぼれたら交換しようとすると思いますが、中国では客側も店側も気にしない。それが普通、という文化なのです。しかも、全世界から見ても、それは普通なサービスなのです。
しかし、日本人は気にしてしまう。外国ではそんなことに気を使うよりも早く提供したほうが評価されるということだってあります。特殊なのはむしろ日本。その日本に進出するということは、その文化に合わせなくてはいけないわけです。
実際、ジョンソン&ジョンソンといった成功しているところは緻密に計算しています。商品はあるから、大雑把に資本だけ持ってきて、ではダメです。日本人の細かなところを汲んでいかなければなりません。
そうした問題を解決するためには、なかなか時間が掛かりますし、粘り強さが必要になってきます。それでも、それさえ乗り越えられれば、日本は非常に魅力的な市場です。何より、政情が安定しているし、危険がない。そして、日本国内で一度信頼を勝ち取ると、非常に強いブランド力を発揮します。
日本企業の海外進出という話から少しずれてしまいましたが、日本へ進出する外国企業を眺めてみることは、きっと御社の海外進出の役に立つはずです。日本人が日本での海外企業について思うことは、アジア各国の国民が、進出してくる日本企業に対して感じることと重なるでしょう。
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