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海外ビジネス コラム

時事 2014年11月17日

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世界で戦うための「Made By Japan」を考える

堀 明則(Hopewill Group)

「日本ブランド」は今後どうなっていくのか?

安全、安心、正確を強みとした「日本ブランド」は、東日本大震災における原発事故発生当時に比較し、回復傾向にあります。

東日本大震災の原発の一次災害、その後の原発のトラブルは、原発そのものの安全神話をくつがえすものであり、同時に「日本ブランド」を危機へと陥れる事態となりました。農作物、食料加工品、水、酪農産品の「安全」、「安心」への実態や今後の動向が、市場からはまだまだ不安をもって見守られている一面もあることはぬぐいきれない事実です。

私たちは、日本からアジアへの進出の支援を事業とさせていただいています。日本各地よりお客様がお見えになられ、様々な商品やサービスなどのアジア展開の相談をいただきます。

工業品などに関しては、製造を移管したり、調達先を海外に求めたりと言う、いわゆる海外現地製造型での進出検討が多いです。

これとは対照的に、日本産品の市場拡大を狙われている物の多くが、農作物、地域物産などです。
これはとりもなおさず、日本ブランドの「安全」、「安心」を後ろ盾に、アジアで、世界で、独自の地位を確立してゆこうと言う戦略に基づくものです。

東日本大震災における原発事故、原発災害は、日本が持つ大きなリスクを露呈させ、「安心」「安全」という大切なブランド要素を揺さぶっています。Made In Japanは磐石であるというひとつの仮説に基づいてできあがっている市場戦略が、実はもろい地盤の上に成り立っているものであるというひとつの警鐘なのかもしれません。

もちろん、世界が認める「日本ブランド」でもあります。
「日本ブランド」とは何なのか?
このテーマへの考察は、また機会をももうけたいと思いますが……。

とにかく、「日本ブランド」戦略においては、Made in Japanだけでは担保しきれないことが多く存在するようになっていることは事実です。そのためにも、もうひとつの柱が必要なのではないかとも感じるのです。

それは、「Made By Japan」、つまり日本の外で作り上げられる「日本ブランド」の構築です。

以前、このメールマガジンで、日本の人材は「人財」であるということを書かせていただいたことがあります。これまで日本から出ていなかった産業も、そのブランドをより強固にするためにも、物の進出から、人・ノウハウの進出も検討をすべき時がきているのではないかと考えるのです。

Made In Japanの「日本ブランド」を作り上げてきたように、Made By Japanの「日本ブランド」を作り上げてゆく時である、と感じるのです。

皆さまはいかが思われますか?

このコラムの著者

堀 明則

堀 明則ほり あきのり

(Hopewill Group)

幅広い事業範囲を武器に

日本企業、個人に対し、香港・シンガポールをハブとした、『日本からア

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