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インバウンド 2015年06月25日

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【円安特集】円安がベトナムと日本の消費者ビジネスにもたらすもの

黒川 賢吾(株式会社Asia Plus)

ベトナム人訪日数

ベトナム人が、ブランドものを海外で購入する2つの理由

 
円が125円になってしまいました(2015年6月8日現在)。日本からベトナムに来て仕事をしている僕にすると災難な限りですが、日本好きなベトナム人にとっては又とない機会です。

元々ベトナム人は、特にブランドものに関しては海外で購入する人がもの凄く多いのです。理由は2つ。1つは「価格」で、関税等の関係で国内で買うと価格が1.5倍以上になってしまうことがままあります。もう1つは「信頼」。正規のブランド店であっても、国内のお店だと偽物を掴まされかねないという意識がもの凄く強いのです。

そんなベトナム人は、海外にいる友達や、親戚の旅行のついで、はたまた航空会社の知り合いに御願いしたりとあらゆるツテを頼って海外からの購入に至ります。日本の商品も同様で、化粧品や家電、日本製ではないですがベトナムより廉価なスマホなどは人気の商品です。これらの費用がベトナムの通貨ドン換算でも2割弱安くなるのですから、ベトナム人の支出が日本に向いても不思議ではありません。

20万人程の訪日客が見込める可能性も

また日本観光についても同様です。ベトナムからの日本観光客は2014年でいうと約12万人強と東アジアや60万人以上の訪日客がいるタイなどと比べるとまだまだこれからです。ただ一方で、1月〜4月までの訪日客は前年比で60%増と東南アジアで一番伸びているのもベトナムだったりしています。今年はこのままだと20万人程の訪日客が見込めるのではないかと思われます。

ベトナム人で海外旅行を経験するのは大体年間500万人程で、ほとんどがカンボジアやタイなどの陸続きの国です。逆に日本に旅行に行けるのは一部のお金持ちということになります。彼らの日本滞在時の支出意欲は凄く、実際、2014年の訪日ベトナム人1人当たりの旅行支出額は、23万7688円と全世界で1位、また買い物額も8万8814円と中国に続いて2位に占めます。元々お金に糸目をつけない富裕層の人々ですが、円安の影響で彼らのお土産リストは更に厚みを増しているかもしれません。

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