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海外ビジネス コラム

その他 2015年07月06日

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【食ビジネス特集】タイの現地マーケットが求めるものは?

三竿 郁夫(JI Solution)

世界に羽ばたく醤油

ある老舗の醤油会社から、アジア進出の支援の依頼があった。その醸造工場に行ってその規模の大きさに驚いてしまった。以前は、江戸時代から続くような小さな醤油醸造所がたくさんあったが、大量に生揚げ醤油を作れる設備を保有している会社は、寡占化されてきている。

日本の醤油の文化は、凄い。長年日本で作り上げた醤油の醸造のノウハウと技術が蓄積されていて、新規参入が難しい。
醤油関連商品は、諸味と熟成した生揚げ醤油が、ベースになり、最終商品に展開していく。

醤油をベースにした商品は、めんつゆ、粉末スープ、中華スープ、焼肉のタレ、ソース各種、ドレッシング等々、大変幅ひろくなった。日本人の趣向に、日本の醤油は欠かせない。日本の味の奥深さが世界各国で認められ、その需要が増えつつある今、日本の醤油をベースにした、各国の好みの味への調合・商品展開が、さらなるビジネスチャンスを生み出すだろう。それぞれの国で、中国には中国の醤油、タイ・ベトナムには、魚醤があり、独特のベースの味の上にその国民の食文化を作り上げてきた。ただ、その中でも、醤油ベースのバラエティに飛んだ調合による商品の多様化、現地化が、将来確実にすすんでいくだろう。

この醤油のように日本が世界に誇れるベースが、海外の食産業とうまく連携できれば多様なニーズを開拓することができると確信する。

現地の食材を活用した日本食レストランが求められている

バンコクにもシラチャにも、多くの居酒屋があるが、ありふれた店が多く、物足りない。

タイ料理に使われる現地の豊富な食材を活用した日本食レストランが欲しい。特に海には、カニ(ソフトシェルクラブ)・いか・エビ・はまぐり等、豊富な海産物がある。これを活用して欲しい。小田原の若いレストランオーナーからタイ進出支援の要請があった。小田原の店舗に行ってみると、4店を経営し海鮮料理を中心にいろんな世代に大人気だ。

毎朝、魚市場に行き、親から叩きこまれた目で見てオーナー自ら仕入れて来て、メニューを考える。「同じやり方で、タイの市場に毎日行って自分で仕入れて独特のメニューを作りたい!」という強い意気込み。パタヤとかシラチャといった海が近くて、日本人が増えている場所で是非成功して欲しい。

海外連携成功の為の近道とは?

飲食店などのサービス業のタイ進出を専門に支援しているタイの友人の会社が、日タイの食産業での連携を支援し、タイでのフランチャイズ店のオープンを次々と実現させている。

その貴重な体験談をきかせていただく機会があった。

「今、タイに進出したいという企業・店舗は、数多くある。だが、その一つ一つを支援しようとしても、単独で進出するには多くの難しさが有り、また、連携企業を探そうとしても非常に手がかかるわりには、その成功の確率は少ない。それよりも、タイで、日本との連携を希望する会社の要望を先に掴み、その要望にたいするマッチングに集中するビジネスモデルで、食産業における日タイ連携の実績を積むことができた」 とのこと。

M&Aのマッチングでも同じことがいえるが、要するに、日本の進出・提携希望元の情報・ネットワークよりも、現地の受け入れ先・提携先の情報・ネットワークに強みを持つ方が、海外連携成功の為の近道となるだろう。

このコラムの著者

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三竿 郁夫

(JI Solution)

専門分野:<タイ進出支援>

JI Solution Japan 社長, ワクコンサルティング(株)エグゼクティブアドバイザー

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