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海外ビジネス コラム

時事 2014年06月19日

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【時事ニュースを斬る】ブラジルW杯に対する韓国国内の雰囲気は?

黄 泰成(株式会社スターシア・インベストメント)

私及び弊社の職員は、日韓の円滑なビジネス遂行のために日系企業が韓国に進出した後に生じると予想される不安を改善し、お客様が本業に集中することができるように、日々努力しております。そのため私たちは韓国の日常や韓国国内の雰囲気についても比較的よく理解しておりますので、今回は現在、関心が高まっているブラジルワールドカップに対する韓国国内の雰囲気についてお話したいと思います。

韓国国内で今回のワールドカップがイマイチ盛り上がっていない4つの理由

元々、韓国人たちはサッカーに対する関心がとても高く、2002年の日韓ワールドカップ以降、毎回熱心に応援し、大変な盛り上がりを見せてきました。

しかし、今回のブラジルワールドカップについては、以前の大会ほどの盛り上がりが見られず、各種メディアも以前の大会ほど、ワールドカップを取り上げることが多くありません。このような状況について韓国のビジネスマンや弊社の職員及び私の考えをまとめると、以前ほどの盛り上がりが見られない理由として次の点が挙げられます。

一つ目の理由としては、4月に発生した「セウォル号」事件による、哀悼の雰囲気と社会、経済への否定的な影響、本事件による社会の安全システムに対する強い社会的要求等によって、社会全体が盛り上がれずにいます。また、ポータルサイトではワールドカップというキーワードを表に出さない方針を立てており、スポーツニュースでもワールドカップ関連のニュースは表に出ません。また、KBSやSBS等のスポーツニュースでは、ワールドカップのニュースを継続的に放送しているが、ポータルサイトのニュースを主に利用する若者たちにとっては、全体的にワールドカップというキーワードを目にする機会が少ないため、若者たちの間で盛り上がっていないという傾向があります。

二つ目の理由としては、韓国代表チームのレベルが以前の代表チームより落ちており、韓国人の代表チームに対する期待が低くなっているということが挙げられます。地域予選から苦戦を繰り返した結果、ようやくワールドカップの本選に進出することができましたが、最近行ったチュニジア、ガーナとの強化試合の散々な結果により、韓国人たちは敗北感や悔しさを超えて、代表チームに対して期待自体をしないようになってしまっています。事実上、代表チームに対する期待感が歴代最低の状態となってしまっていることは明らかです。

三つ目の理由としては、今回のブラジルワールドカップの準備委員会の準備及び宣伝不足、ブラジル内でのブラジル国民の葛藤、テロの脅威等も韓国内でワールドカップが盛り上がっていない理由と考えられます。

四つ目の理由は、今回ワールドカップの開催地がブラジルなので、相当な時差があり、特にビジネスマンたちにとっては、試合を観戦すること自体が難しいことも盛り上がっていない理由の一つです。

しかし、このような状況でも、もし本戦の一回戦のロシアとの試合で韓国が勝利すれば、以前の大会のように再び盛り上がると期待しています。世界的なイベントであるワールドカップで日本と韓国のサッカー代表が善戦し、また日本人及び韓国人が日本国内及び韓国国内での悪い歴史は忘れて、新たな出発の契機となることを願っております。

このコラムの著者

黄 泰成

黄 泰成

(株式会社スターシア・インベストメント)

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