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海外ビジネス コラム

その他 2012年07月10日

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インドネシア進出を徹底分析! 新興三カ国と比べるための要点

小野 耕司(インドネシアビジネスサポート)

本コラムは向こう3ヵ月間毎週一回、合計12回の連載を目標にしています。毎回のテーマは、

1.周りの国と比べて見る

2.出て行って大丈夫か

3.立上までの長い道のり

4.駐在員の不安と期待

5.インドネシアの社員達

6.人材教育はWhyが大事

7.現地業者との付き合い

8.リスクとクライシスへの対応

9.政府役人とのお付き合い

10.日本には無い日本社会

11.インドネシア語習得の秘訣

12.インドネシア進出は人を育てる

等々を予定していますので、最後までお付き合い頂ければ幸いです。

 

では、早速1回目のテーマ、周りの国と比べて見る、についてです。中小企業の場合は、部品を買ってくれる大手企業から『出て来ないと仕事が無いよ』と言われ、不安と期待の入り混じった気持ちを抱えたまま、インドネシア進出検討を始めるケースが多いようです。

 

検討中の企業の中には、既に中国やタイ、そしてインドなどに進出しているところもありますが、やはり海外は初めてというところは少なくありません。取引先の要請でインドネシアと決まっているとしても、どうせインドネシアに進出するのであれば、この国の良いところと悪いところを、周りの国々と比較した上であれば、「敵を知り己を知れば百戦危うきにあらず」ではないでしょうか。

 

では何を比較するのでしょうか。これから投資するのですから、もちろん投資環境の比較です。幸いなことに、最近はかなりの情報をインターネット上で集められるので、わざわざ現地へ出向いて調査しなくてもある程度は察しが付きます。もちろん、インターネットいろいろな情報がありますので、何かの基準を持っていなくてはなりません。私の場合は幸いにして、インドネシア駐在時代の体験が基準として役立っています。

 

比較対象国としては、タイ、ベトナム、ミャンマーの三国を選んでいます。注目度としては中国とインドを入れるべきではないか、とおっしゃる方もいますが、この二国は土俵が桁違いに大きいため敢えて外しました。タイ、インドネシア、ベトナム、ミャンマーは、外資導入のスタート時期から見て、一周が10年のトラック競技に喩えると、タイを先頭にインドネシアが2周遅れ、その後1周遅れでベトナム、そして4周遅れでミャンマーが走っているように思います。

 

これらの国々の体力、スピードそして性格はそれぞれに異なるため、進み具合には目が離せない状況ですが、その目が離せない点こそが投資環境比較の項目となります。私が設定したのは全部で12分野70項目です。この要点について特別に具体的にお教えいたします。私はこれらについて自分自身の虎の巻として、各項目につき、一枚のパワーポイントで4国の要点をまとめてあります。

 

①操業コスト:
1 賃金 2 輸入コスト 3 電気料金 4 水道料金 5 通信料金 6 スタッフコスト 7 駐在員コスト

②投資条件:
1 外資規制 2 最低投資額 3 許認可手続 4 用地取得 5 投資優遇策

③環境規制:
1 排水規制 2 排気規制 3 廃棄物規制 4 騒音規制

④税金制度:
1 法人税 2 所得税 3 その他税 4 減価償却

⑤労働事情:
1 雇用条件 2 労働組合 3 外国人労働規制

⑥カントリーリスク:
1 自然災害 2 労働争議 3 政変・テロ 4 戦争・内戦 5 金融・通貨危機

⑦サプライチェーン:
1 現地調達 2 外注管理 3 輸送業者 4 通関手続 5 船・航空便

⑧産業インフラ:
1 空港・港湾 2 道路・鉄道 3 電力供給 4 上下水道 5 通信網 6 工業団地 7 産業機械・設備

⑨社会インフラ:
1 銀行 2 損害保険 3 警備保障 4 情報技術 5 ジェネコン 6 設備工事7 法律事務所 8 監査法人 9 電子政府

⑩人的資源:
1 経営陣 2 管理職 3 専門職 4 一般事務 5 作業者

⑪国内市場:
1 人口 2 購買力 3 マーケットシェア 4 特殊性

⑫生活環境:
1 衣料 2 食料 3 住居 4 教育 5 医療 6 娯楽 7 気候 8 言語9 宗教 10 治安 11 交通機関 12 対日感情

 

次回のテーマは、2.「出て行って大丈夫か」です。ではお楽しみに。

 

このコラムの著者

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小野 耕司

(インドネシアビジネスサポート)

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