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その他 2012年07月17日

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幸福度から見る、転換点を迎えたベトナムという国の今

安藤 昌明(G.A.コンサルタンツ株式会社)

イギリスのシンクタンクのNEFが発表している『地球幸福度ランキング』によると、2012年度は何とベトナムは世界151カ国中2位となっています。

ASEAN諸国では1位、日本は45位、最下位はボツワナです。

評価基準は、生活満足度、平均余命、環境への負荷とのこと。

 

正直、いい国であることに間違いないと思うも、『世界2位?!!』と感じてしまいます。

ちなみに、『世界平和度ランキング』という指標をオーストラリアとアメリカに拠点を置くIEP社が出していますが、これによるとベトナムは世界158カ国中34位となっています。

この基準は、紛争・戦争の危険度、暴力や犯罪の数など23の指標を指数化したもので順位こそ昨年の30位から下がっているものの、指数そのものの改善度自体は地域別では最高となっています。

ASEAN諸国でベトナムより上位に位置するのは、マレーシア(20位)、シンガポール(23位)のみ。ちなみに全体の1位はアイスランド、最下位はソマリア、日本は5位となっています。

こちらの順位に関しては、『まあ、そんなところかな』と思うものの、結構評価高いんだなぁと認識させられた次第です。

幸福度と言うと、昨年11月に国王が来日したブータンを思い出します。

同国が掲げる指標はGDPではなく、GNH(国民総幸福感:Gross National Happiness)。

国王の意図通りではないかも知れませんが、国全体が拝金主義ではなく、のんびりした雰囲気に包まれていると聞きます。(ちなみに、世界平和度ランキングは19位)

振り返ってベトナム、政府としては2020年の工業国入りを宣言していますし、昨年の物価上昇率は20%に迫りました。

若者のキャリアアップ(給与増)を狙った転職は後を絶たず、都心の子供たちに対する教育熱は高まるばかり。

特に今の若者たちは、右肩上がりの経済しか知りません。

給与は上がり続けるものだと信じていますし、隣を見れば皆、カブ型のバイクからお洒落なスクーターへ、携帯電話もスマートフォンへ等々、はっきりと目に見える形で急速に豊かになっている世界を実感し、そればかりに目が奪われているのが実情かと思います。

 

このような話を弊社ベトナムのスタッフに言っても、何のこと? といった雰囲気です。特に若者の毎月の支出は収入以上? で、まあ、何とかなるでしょといった日本のバブル時代のようです。

 

そんな時だからこそ、高度成長期を経験し、その後失われた20年を経験している立場からみると、上記ランキングを大切に感じ、金銭・物質面といった豊かさを求めるのではなく精神的、文化的、民族的な豊かさを忘れずに追い求めて欲しいような気がします。

 

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安藤 昌明

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