第2回目のゲストは、スリランカ、バラピティヤでホテルを経営されている品川社長でお送りしています。本記事は、下記記事の続きとなっています。
https://www.digima-japan.com/column/etc/3233.html

内「初回の視察訪問から、ホテルオープンまで2年もかからなかったというのは、スリランカでは驚異的なスピードだと思います。かなりのご苦労があったのではないでしょうか？」

品「やはり日本との感覚の違いには苦労させられました。その中でも、一番大変だったことは、ホテル建設も中盤を過ぎてからデザイナーを変更したことです。それまでのデザイナーとは何度やりとしても、設計デザインと僕のイメージが一致しませんでした。このままホテルを作っても、仮に自分がお客様だったらリピーターにならない、とさえ思っていました。100年、200年残っていくホテルとしては十分で無いと感じていました。その時にデザイナーの変更をしました。今ではその決断が間違っていなかったとホテルを見るたびに感じます」

内「品川社長のこだわりの強さを示すエピソードですね。他にもホテルやスタッフへのこだわりも強いと思うのですが、いかがでしょうか」

品「やはり『地域の雇用を生む』、ということにはこだわりました。スタッフを家族として考える。スタッフが喜んで幸せを感じれば、それが良いサービスとなり、結果お客様を喜ばせる。そしてお客様が喜べば、ホテルの経営者としても嬉しい。近江商人の三方善の経営スタイルが、さらに地域の雇用を生み、それがスリランカの発展にもつながる、更にスタッフも幸せになる、それはいつも考えていることですね」

内「スタッフへのこだわりを強く感じますね！ スタッフへのこだわりで、具体的な考えやエピソードなどがありましたらお聞かせください」

品「ホテリアとしての成長よりも、1人の人間として成長して欲しいと心から思っています。全社員スタッフにターニングポイントで感謝の思いを込めて手書きで手紙を書き、手渡ししています。そして時間のある限り、とにかく話をして彼ら彼女らが何を求めているのか確認しています。何を求めているかの確認をして、出来る限り答えられるようにしています。最初はワインを注ぐことさえままならないスタッフが、素晴らしいタイミングでテーステイングが出来る姿を見た時に感動しました。ホテルに来るたびにスタッフが成長している姿に感動しています。今では1人のオーナーというよりも『SHINAGAWA BEACH』の世界一のファンだと自負しています」

内「ホテルに対してのこだわりは？」

品「先ほども話したように、地域に雇用を生む、ということがホテルを作る一番大きな意味であると考えています。日本を助けてくれた歴史に学んで恩返しをしていきたい。そして日本人として誇りを持ってこのホテルを建てたことを伝えていきたい。私はスリランカの歴史に残る仕事をしていき、世界一スタッフが幸せと感じるホテルを創ると決めています」

次回は、スリランカでのビジネスについて詳しくお聞きします。
　

【プロフィール】：品川薫範（写真右）
2005年 個人事業主として投資事業を創業
2009年 独立系投資会社のテオリア•インヴェストメント株式会社を創立
2011年 海外事業投資へ進出

2012年 スリランカでのホテル事業投資により事業拡張。スリランカ法人『SHINAGAWA. J　CAPITAL PVT.LTD.（投資会社）』『SHINAGAWA BEACH RESORTS PVT. LTD.（ホテル運営会社）』を同年創立

2013年12月1日グループ傘下スリランカのラグジュアリーホテル『SHINAGAWA BEACH』をグランドオープン
2014年 スモールラグジュアリー オブ ザ ワールド受賞
（2014年〜2016年 Small Luxjuary of the World受賞）
2015年 高級ブランドロールスロイス主催のインターナショナルホテルアワードなど世界の名だたる賞を獲得、現在に至る。

【所属】
・SHINAGAWA. J CAPITAL PVT. LTD.（スリランカ籍）
　Chairman ／ CEO SHIGENORI SHINAGAWA
・SHINAGAWA BEACH RESORTS PVT.LTD.（スリランカ籍）
　Director SHIGENORI SHINAGAWA

・テオリア・インヴェストメント株式会社（日本）
　代表取締役 品川　薫範　
・シナガワ・インヴェストメント合同会社（日本）
　最高経営責任者　品川　薫範

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