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その他 2012年08月24日

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中国の強さ『華僑の強さを考える』

堀 明則(Hopewill Group)

華僑の強さを考える

華僑の強さとは何でしょうか?

私が16年間香港を拠点に、多くの中国人、
そしてアジアの華僑と過ごしてきた経験の中から感じることは以下の3つ。

1)仲間との関係性
2)分散にたいする徹底した行動
3)無頓着であると言うことに徹底的に頓着

です。

これはあくまで私見ですが、私自身は、彼らがもつこれら感覚から多くのことを学んできたと感じています。
そしてこれらは、ある意味、日本人とは真逆の特徴といえるかもしれません。

ひとつずつ、自分なりの解釈を説明させていただきます。

1)仲間との関係性

とても仲間も大切にします。
肩書き、社会的地位でのつながりを超えた、人間対人間のつながりにおける成果・実績を、中国、アジアでは本当に目にします。
この仲間の一番の結束が家族。
家族経営の会社が多いこともその表れでしょうし、血縁を超えた仲間も又家族同様に本当に大切にします。
ここには、徹底した「集約と分配」、つまり「仲間で儲けて、仲間で分け合う」という考え方が根付いています。

2)分散にたいする徹底した行動

これは重要です。
この度の震災から今後の備えへを考える際にとても重要な「概念」になるかもしれません。
私のビジネスパートナーはこんなことを言います。
「自分はすべての大陸に自分の子供を一人ずつおきたい。そうすれば、どんな危機も乗り越えられる。」
ちなみに彼には子供は3人いて、彼らはオーストラリアで英語を学び、今は中国に戻ってきていますが、そのうち旅立ってゆくでしょう。
この言葉にはもちろん、その基礎となる1)の考え方、つまり「仲間・家族」があるわけですが、その非常に強いつながりをもって、世界中に分散をしてゆくということです。
文化大革命も、天安門事件も、中国の危機的状態を経済的に支えたのは、まぎれもなく在外中国人、つまり華僑のもつ経済力です。
仲間の危機において、その経済力は発動され、そして中国は今のような大きな成長を根し遂げていると言うことは、あながち大げさな表現ではないかもしれません。
日本人はどうしても手元主義、なんでも目の行き届くところで、という感じになりがちですが、これからは意識して変わらなければなりません。
教育も、仕事も、事業も、資産も、一極集中ではなく、効果的に分散され、そして分散しているものが有機的につながりをもっているという、この華僑経済から学ぶことは多いのではないかと思います。
複数のお子様をお持ちの方には、ぜひ私のビジネスパートナーの一言を味わっていただければと思います。

3)無頓着であると言うことに徹底的に頓着

これは面白い考え方で、少し違う言い方をするならば「ノンポリシーがポリシー」というような表現ができるかもしれません。
日本人における「仕事」とは、積上げ・磨き上げてゆくもの。
一方で中国人におけるそれは、発展における手段、と言えるかもしれません。
発展すると言うことに執着・頓着し、その手段はあくまで無頓着・機敏(機に敏)で、仕事・事業を道具として使いこなすことに長けていると言えます。
発展に伴い、業容も業態もどんどん変化させてゆく。
これは日本人にはなかなかまねができることではないでしょうが、頓着にも無頓着にもそれぞれ長短がありますから、私自身は、日本の技術力と、華僑の商売力は補完関係にあると考えています。

こんなたくましい華僑経済、皆さんはいかが思われますか?

私は、日々の経営、そして継承の活動において、取り入れるべき考え方はたくさんあると感じます。

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堀 明則ほり あきのり

(Hopewill Group)

幅広い事業範囲を武器に

日本企業、個人に対し、香港・シンガポールをハブとした、『日本からア

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