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法律・制度 2014年10月17日

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マレーシアで就労可能なビザ その5 永住ビザ(PR)

鵜子 幸久(桜リクルート社(マレーシア))

取得までの道のりは長い「最高の資格」

マレーシアで長期滞在を望む外国人に与えられる最高の資格がこの永住ビザで、当地ではPR (Permanent Resident Visa)と呼ばれています。米国をはじめ世界には同じような永住権を発行してくれる国々がいくつかありますが、概して、取得のためには相当に厳しい資格をクリアしないといけません。

当然マレーシアのPR取得にあたってもかなり厳格なガイドラインがあると同時に、要件を満たしたとしても取得までに相当な年月がかかるのがこのPRです。PR申請に当たっては以下のカテゴリーに当てはまる人物でないと、申請資格そのものがありません。

1 投資家
2 高度専門家
3 マレーシア人が配偶者

たとえば、1の投資家カテゴリーでは、何らかの投資さえしていればOKという生易しいものではなく、連続して5年以上マレーシアに在住していること、マレーシアで保有している銀行定期預金の残高が最低でも200万米ドル(およそ2億1千万)以上であることが求められます。

PR認定のプロセスで、ユニークなのが「ポイント・システム」です。ポイントとは、申請者がマレーシア国家に対してどういう貢献ができるのか、どれくらい有用な人物なのかを項目化・数値化したもので、例としては、年齢・学歴・職業・専門知識・投資額・マレーシア語の能力などをポイント化し、120点満点中65ポイント以上の外国人に与えられるとされています。

申請から認可までの道のりは途方もなく長い年月がかかるようです。たとえばマレーシア人と結婚しているある日本人女性の取得例を言うと、パスポートコピー・保証人レター・婚姻証明・子供の出生証明などの書類を揃えて申請を行った後、夫婦そろってマレー語による警察での面接だったり、立てた保証人に対する入国管理局の面接だったり、たくさんのプロセスを経てもしばらくは放っておかれるため、何度も何度もアピールレター(陳情書)を提出し、ようやく念願の永住権が取れたのが5年後だったという例もあります。

難易度の高さは他のビザ資格の比ではないので、実際にPRを保有している日本人の数も非常に限られているのが現状です。

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鵜子 幸久

(桜リクルート社(マレーシア))

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