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海外ビジネス コラム

生活・文化 2013年12月12日

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タイ、インドネシア、ベトナム、インドを、生活者の目線から見る(1)

山崎 督(株式会社朝日広告社)

導入~グローバル化の渦中で~ in the midst of globalization

「グローバル化」という言葉はすっかり定着した感があります。本コラムでは昨今のグローバル化について詳しく記述する事は目的としませんが、いくつかの重要なポイントを確認しておきたいと思います。

まずはグローバル化が「企業の成長戦略において外せない要因の一つ」となっている点です。日本市場が将来的に縮小傾向をたどる事が予測される中、企業の大小や業種の枠を超えて、グローバル化は経営戦略上、重要度の高いテーマとなっています。言い方を変えれば、グローバル化を経営戦略に取り入れる事で新たな成長を実現できる可能性が十分にあります。
次に「付加価値付けの重要性」です。生産の効率化やコスト低減による価格競争力と同等に重要なテーマです。ここで大切な事は、価値は企業側が決めるのではく、あくまで生活者のニーズを満たす事で生まれる、という事を再確認する事でしょう。

現地の生活者のニーズを見いだす事は極めて重要で、かつ難しい行程であります。経済環境、文化、性格、習慣など全てが異なる異国の生活者のニーズを把握し、企業が提供可能な製品やサービスが適合できるかを判断しなければなりません。この行程がビジネスそのものを左右するほど重要ですが、その難易度の高さは進出した日本企業が苦戦する事例が少なくない事が実証しているでしょう。

マーケティングの一般論をもって検証すれば、市場のポイントを捉まえたかのように思える(錯覚する)事が多くあります。しかし、実はそれが極めて表面的な事であり「本質的な事が見落とされている」という事があります。いわゆる「市場のインサイトや生活者のインサイトを見誤った」という事態です。これは一旦生じてしまうと事業展開の致命傷になる可能性があります。成長戦略への可能性とリスク、この両面を現地目線で慎重、かつ的確に見極める事がグローバル戦略には求められます。

「ASIA MARKETING BOOK」とは?

本コラムは、弊社から発行いたしました「ASIA MARKETING BOOK」の内容を再編して掲載しています。「ASIA MARKETING BOOK」は特にアジア市場においてグローバル戦略を実行中、または計画中の企業の皆様に向けて、主としてマーケティングの視点からグローバル戦略を検討する際の一助になる事を視野に入れて公表させていただいております。

ご一読いただくに当たりまして、いくつかご案内を差し上げます。まずは「ASIA MARKETING BOOK」の作成に当たり、徹底して現地のマーケティングエキスパートと協業を行いました。既述の様に現地の生活者ニーズやそこに潜むインサイトを抽出する事が非常に重要となりますが、これは現地に根付いた生活者でなければ不可能、と言っても過言ではない作業であるからです。

資料内で適宜取り上げておりますデータについては、一般に公開されている二次データ等に加え、独自に行った事例分析や取材、店頭分析、生活者アンケート、家庭訪問調査なども含みます。これらのデータは一般公開が制限されているものを含み、当コラム上での公開もデータの一部にとどまっております。ただし、ご希望をいただければ個別にデータをご提供する事が可能です。

グローバル化の事業展開に係わる皆様は部署や専門分野等が企業により非常に多様です。このため、当コラムもマーケティングを専門領域とする方以外でも違和感なくご一読いただけるよう、分かりやすいアプローチや表現等を採用するよう心がけております。本コラムが一人でも多くの皆様にご一読いただき、海外事業展開の一助となることを祈念いたます。日本企業や日本ブランドがグローバル市場をリードし活躍の場を一層広める事、そして私どもマーケティング会社もその喜びを分かち合える事が、当社の成果であり目標でもあります。

今回はコラムの概要ご紹介に終始しましたが、次回からは、具体的な内容に入って参ります。次回のテーマは「“異なる”を認識する」です。次回またお会いできるのを楽しみにしております。

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山崎 督

(株式会社朝日広告社)

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