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生活・文化 2014年04月03日

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タイ、インドネシア、ベトナム、インドを、生活者と消費の目線から見る(4)

山崎 督(株式会社朝日広告社)

食べるか、食べないかのインド eat or never in India

本コラムは、アジアエリアの中でも注目度の高い四カ国―タイ、インドネシア、ベトナム、インド―を対象に、マーケティングの視点から重要と思われるポイントを抽出しています。

今回は、調査データから四カ国間の違いを見てみましょう。外食で他国の料理を食べるか?と言う設問で中華、日本食、韓国料理、イタリアン、フレンチ、メキシカン、その他の選択肢から、タイ、インドネシア、ベトナムはある程度の比率で他国料理を食しているとの回答に対し、インドでは中華とイタリアン以外はほぼ0%と言う回答を得ました。特に中華は約半数と他国と比較しても高い数字で突出しています。イタリアンにおいては26.1%でこれも他国と比べると高い数字です。この極端とも言える数字は、インドの外食産業の発展度合いや保守的な国民性が要因として考えられます。

インドの食生活について特徴的な事をもう一つ上げるとベジタリアンの存在でしょう。当調査では約30%がベジタリアンとの回答が得られています。写真(左下)はファーストフード店のもので、ベジタリアンのメニューです。またパッケージを見ても、写真(右下)の様にベジタリアンか否かが一目で分かるアイコンがあります。

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インドのベジタリアン以外にも、インドネシアのハラルなど食品では避けては通れない宗教上の制限や習慣がありますので十分に注意する必要があります。

他のアイテムで見てもインドは全般的にですが、非常にコントラストの付きやすい傾向にあります。次項でその一例をご紹介します。

インドのコントラストを見る

 
数十品目のコンシューマーグッズの使用についての設問のうち、ここでは一例として調味料について見てみましょう。

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インドではケチャップの使用比率が94.9%と他国と比べても非常に高い数字です。小売店の店頭を見ても、ケチャップ、トマトソース系、チリソースなどの相当数のブランド、アイテムが棚に並んでいる状況です。一方でマヨネーズを見るとインドは4.4%と相当低い結果となりました。

このようにインドでコントラストが強いのは各メーカーの進出状況、チャネル、文化、風習、宗教上の理由などが影響しています。また当調査はインドではデリーのみで実施しており、都市別でも傾向が異なる事に注意が必要です。例えばムンバイでは店頭視察や生活者への取材ベースではマヨネーズの使用に関してはデリーの数字ほど低い印象は受けませんでした。近代化のペースが早い点、海沿いでありシーフードなど食の種類が多めな点など、デリーとは異なる環境と言えるでしょう。

その他のアイテムに関しても、タイ、インドネシア、ベトナム等は全般的にばらつきはあるものの、それなりの使用率となっていまが、インドは使用比率の高いアイテムと、かなり低いアイテムが混在しています(使用するか、使用しないかがはっきりしている)。
また、社会階層別(SEC)に見てもその傾向は異なります。例えば、マヨネーズはインドのA層では使用率が7.8%に高まります。

今回は、商品の使用率について国ごと、エリアごと、そしてSECによって傾向が大きく異なる点を見てきました。次回はパッケージから見るマーケティング上のポイントをご案内します。次回のテーマは「小分けパッケージ “サシェ” をどう見るか」です。次回またお会いできるのを楽しみにしております。

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