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生活・文化 2017年04月04日

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クアラルンプールはアセアンで最も生活費が安い?

鵜子 幸久(桜リクルート社(マレーシア))

ザ・エコノミストの2017年世界生活費調査で、クアラルンプールは世界で96番目に生活費が高い国にランキングされました。世界で96番目に高い?ということは、相当に生活物価が低いということです。

よく聞かれる誤解のひとつに「マレーシアはそこそこ先進国になってきたので、アジア周辺国に比べて物価は高いですよね?」というのがあります。確かにその国々のローカルの暮らしに応じた生活物価で言えば、例えばバングラデシュやラオスなどの発展途上国のそれは低いのは間違いないと思いますが、では仮に日本人が発展途上国で満足できる住居に住まい、満足できる食事をし、かつ満足できる安全や健康を確保しようと思うと、おそらくそれらを満たす生活費は相当に高いものになるはずです。対して生活インフラが整い治安のいいマレーシアでは、度を過ぎた贅沢をしなければ日本人でも現地ローカルと同じレベルの暮らしができるために、相対的に生活費が世界有数に低いというわけです。

知人の例でいうと、インドネシアで暮らしているときに相応のレベルの生活をしようとすると日本円で月額50万円ほど必要であったのが、マレーシアに移ってきて同じレベルを実現すると月額20万円ほどに抑えられたということです。

参考までに、かつては同じ国だったシンガポールは物価世界1位となり、9位のニューヨークより20パーセント、2位の香港より5パーセント高いという結果になりました。東京は4位、大阪が5位、ソウルが6位となっています。またアセアンの都市では、マニラが92位、ジャカルタは82位、ハノイが59位、バンコクは51位といずれも96位のクアラルンプールより高いというのが現状です。移住先・進出先選定においてはこういう部分が盲点になりがちなので、想定生活コストもしっかりリサーチしておくことが必要です。

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鵜子 幸久

(桜リクルート社(マレーシア))

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