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海外ビジネス コラム

市場動向 2013年02月28日

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日本企業がドバイ進出に成功しない3つの理由とは?

橋本 哲史(SYMAR SBS)

今回のコラムは、ドバイ企業から見た日本企業の課題点について検討します。

先日、弊社が日本企業誘致仲介を依頼されているドバイアビエーションシティコーポレーションの方と、ミーティングをさせて頂きました。そのミーティングの中で、日本企業の課題点についてご指摘を受けました。

結論から言うと、彼らは「日本企業がドバイで成功していないのは、日本企業の行動に課題がある。それはスピードの問題だ」と考えています。

 

ドバイ企業が指摘する日本企業、3つの課題とは?

1.日本製品だけが優れているわけではない

現在の韓国、中国製品は、十分に実用に耐える品質を持っています。もちろん、ドバイ企業は、日本製品の品質や日本企業の仕事のレベルの高さを十分にわかっています。その上で日本企業には、日本製品だけが優れているわけではなく、韓国、中国製品の品質が向上していることを再認識して欲しいとおっしゃっています。

2.韓国企業の営業は非常にアグレッシブだ

彼らが開発を担当しているドバイワールドセントラルは、アル・マクトゥーム空港を中心に今後大規模な開発を行うことを発表しています。すでに韓国企業は、続々と営業にきているそうです。欧米企業のオフィスビルへの入居も始まっています。一方日本企業による積極的な営業は、あまり無いとのことです。なぜ日本企業はもっと積極的に営業に来ないのか。非常に残念がっておられました。

3.日本企業の課題はスピードだ

「日本企業は、なかなかドバイまで商談に来ない。商談に来て仕事を頼んでも、東京に帰らないと決められない。一方、他国の企業の決断のスピードは早い。日本企業がドバイで仕事を取れないのは、価格の問題ではない。スピードの問題だ」とズバリ言われました。

彼らとしては、ぜひ日本企業に仕事を受注して欲しいと考えています。しかし、日本企業の行動様式である、積極性が低く事業参入の決断が遅いために、他国の企業に発注先を決めることになるとおっしゃっていました。

 

ドバイでの現状を打破しよう!

このご意見に対して、皆さんはどう思われますか?

日本企業の仕事の質の高さは、日本企業の慎重さ=緻密さがひとつの要因であることは間違いないでしょう。しかし、品質の高さにあぐらをかいていられる時代ではありません。顧客が求めているスピードに、私達のスピードがついていっていないのです。彼らのニーズに合わせることを求められています。

「そんなことわかっているよ」とおっしゃられるかも知れません。しかし、ドバイでは、同じようなご意見を頂きます。ぜひ皆さんには、この点についてもう一度考えて頂きたいと思っています。

 

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橋本 哲史

(SYMAR SBS)

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