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海外ビジネス コラム

市場動向 2013年04月08日

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日本を背負う経営者になるために——自分の経営タイプを見極めろ!

出井 伸之(クオンタムリープ株式会社)

複雑になった社会でいかに戦うか?

連載の最後になりますが、今回は次世代を担う経営者たちについてお話したいと思います。

私が若かった頃は、前途に夢があり、かつ夢に天井がなかった。そういう意味では、今は志が低くなっている気がします。確かに状況は変わりましたが、想いは大きく持ち続けるべきです。

社会状況に関して言えば、まず製造産業とIT産業、ネットの社会が入り交じってきて、社会がとても複雑になりました。昔より会社は作りやすくなっているし、アウトソーシングもしやすい。同じ想いの人が集まれば、相当なスピードでいろんなことができます。ところが、少し成功すると、目標を見えにくくなってしまうことも多い。製造業は成長の実感がありますが、ネットサービスなどは営業よりもネットワーク外部性の効果でユーザ数が劇的に増えたりするため、自社の置かれている状況に対して実感を持ちにくいようです。
当然、拡大のスピードは、業界によって違います。早いもの遅いもの中ぐらいのものがあります。IT業はスピードが早い。製造業は時間がかかります。飲食は時間がかかるけどフランチャイズなどで早くなってきています。自分たちはどの舞台でやっているのかということを意識しないと、人がやっていることが羨ましくなってしまうかもしれません。

経営者は2つのタイプに分類される

しかし、そうした変化の中でも変わらないもの、それは経営者たちです。

私は、経営者には2タイプあると思っています。

・チームが存在し、そのチームができることをやろうとする人
・実現したいことがあり、それをやるために人を集める人

どっちも正しいです。前者はできることの中から、業界のスピードや可能性を考え選んでいけばいい。後者はその実現したいということを原点にブレずに進んでいけばいい。
これからの時代を引っ張っていく経営者の方たちは、このことを意識していってほしいと思います。

チャレンジの歴史を作っていこう!

最後に少しだけ自分の話をすると、私はソニーというワンマン経営の企業を新卒から上り詰め、社長になりました。それは、地図のない道を行くようなものでした。とにかく、人のやらないことをやる、面倒な事を引き受ける、困ったときに救いに行く、といったことを続けていく日々でした。
そのチャレンジの歴史の先に今があります。最後は海外進出ということから少し話はそれましたが、このコラムを読んでくださる読者の方々が、日本を背負う存在になってくれることを願っております。

このコラムの著者

出井 伸之

出井 伸之

(クオンタムリープ株式会社)

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