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海外ビジネス コラム

市場動向 2013年05月30日

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なぜ、いま海外進出なのか? 歴史に学ぶ、「出るべき」理由とは?

加藤 順彦(ウミガメエバンジェリスト)

グローバル化する社会の中で、日本企業の海外進出はブームとも言える盛り上がりを見せている。そうした中で、取るべき戦略はどういったものなのか? また、中小企業の生き残る道は? “Digima〜出島〜”の人気コンテンツ「新維新コラム」では、いち早くアジアの可能性に言及し、「日本企業の新たなロールモデル=ウミガメ」を生み出そうと考えておられる加藤順彦氏にインタビューを敢行。肌で感じたからこそ分かる世界のビジネス事情や海外の会社と日本企業の違いなどについてお伺いした。

日本全体のニーズの高まりが、大きな変化を呼ぼうとしている

「海外に自社ビジネスを展開したいんだけど、手伝ってくれないか?」
「加藤さん、僕は海外で起業しようと思っています!」

シンガポールに移住して5年余り、ここ最近このような相談を受けることが、非常に多くなりました。日本に帰国した際も、海外系の講演を依頼されることが多くなり、日本全体のニーズの高まりを感じています。

私は、これは非常にいいことだと思っています。というのも、日本は昔から外からの刺激を受け、成長してきた国です。世界のほとんどの国は、陸地で他国と接し、外部からの刺激というのは日常的でした。一方、日本という国は島国で、これまでの長い歴史に中で何度かにわたり、外部との突然の接触、圧力、交流によって、大きな変革を迎えています。古くは百済との交流などに始まり、元寇、黒船、二度に渡る世界大戦などです。外部と断絶されていることが、いざ接触した際の大きな変化へとつながってきたのです。

そして、今、経済活動の中でも同じようなことが起きようとしています。第二次世界大戦敗戦による大きな外部からの圧力を経て、日本は変革を果たし、高度経済成長期を迎えました。しかし、その成熟が、これまでの歴史同様、島国日本のドメスティックな成長へと変化していき、現在に至っています。確かに、日本人はまだまだ裕福な存在ですが、世界的な経済成長の尺度、GDPの成長率に関していうと、完全に停滞しています。そして、アメリカだけでなく、韓国や中国、台湾といったアジア勢からも大きな経済的圧力を受けています。国内産業は悲鳴を上げ、その圧力によって、なにか変化が起きそうな予感を感じます。

外圧ではなく、日本人自ら圧力をかけて行きたい

では、日本人である私たちには何ができるのか? ただ外からの圧力に身を任せ、変化すればいいのか?

そう考えた時に、ある想いが私の中に生じました。
「自分たちが外に出て成功し、外から日本を刺激してやろう」
という想いです。海外で成功する日本企業、そうしたロールモデルこそ日本の企業にもっとも響き、日本を変えていく、そう思ったんです。

だから、『出なくてはいけない』という考えではなく、『出るべき』だと考えて海外でビジネスをしています。日本という国は、日本人がとてもビジネスしやすい環境です。それに比べると、どんな海外も厳しい環境です。何も厳しい環境に身をおくことはない。しかし、日本を変えるために『出るべき』だと思うから出て来たのです。

そして、そういう形で海外ビジネスの成功を志す日本企業が多くなっているのは非常に素晴らしいと思います。ちなみに、私が参画しているシンガポールでレンタルオフィス事業を展開する「クロスコープ」の入居者は、90%が、日本企業の子会社・支社・駐在所となっています。またシンガポールで起業を志す若者も数多くおられます。そうした海外での活動のサポートができて嬉しいとともに、ビジネスとしても順調です。

今回は連載の初回ということで、海外進出に対する想いを中心にお話しました。次回からは具体的に海外ビジネスについて語っていこうと思います。まずは、私が身を置くシンガポールについてです。ご期待ください。

 

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加藤 順彦

(ウミガメエバンジェリスト)

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