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海外ビジネス コラム

市場動向 2013年08月22日

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ブラジル進出成功のために押さえておくべきポイント! W杯、オリンピックに続く国際的イベントとは?

萩島 貴(アヴァンテ株式会社)

サッカーW杯はチケットも販売開始! オリンピックとともに盛り上がりが加速

いよいよ、8月20日より2014年ブラジルサッカーワールドカップのチケット販売が開始された。まだ、参加国が決まっていない地域もあるが、一足先にチケットの申込みが始まった。

チケットは個別の試合を購入するタイプもあるが、オススメはひとつのチームを追っかけて応援する「Team Specific Ticket」だ。もし、日本を選べば日本代表の試合を追っかけて観戦することが出来る。

チケットの購入に関しては、FIFA公式サイトから申し込みとなっている。定数を上回った場合は抽選となるが、何としても日本戦の追っかけチケットを獲得したい。

さて、来年はブラジルではワールドカップの開催が控えているが、2016年にはブラジルのリオデジャネイロで、夏季オリンピックが開催される。ブラジルはサッカー、バレーボール、柔道、水泳などに加え、他の競技でもメダル獲得を目指して現在強化活動を進めている。もともとブラジルは、アフリカやヨーロッパ、アジアなどからの移民によって国が栄えてきた。そのため、様々な人種がおり、潜在的に運動能力の高い国民が多いため、うまく特徴を伸ばすことが出来れば、アメリカのようにオリンピックでメダルラッシュが期待できる。

 

意外と知られていない? ブラジルが候補地となっているもう一つのビッグイベント

サッカーワールドカップとオリンピックに関してはブラジルで開催されることをご存知の方も多いかと思うが、実は現在もう一つ大きなイベントの立候補地として、ブラジルのサンパウロ市が名乗りを上げている。それは2020年に開催が予定されている、万国博覧会だ。日本でも、1970年に大阪、2005年に愛知で開催され馴染みが深いが、2020年の万国博覧会には現在、5都市が立候補している。

5都市の内訳は、ブラジル・サンパウロ市、ロシア・エカテリンブルグ市、トルコ・イズミール市、UAE・ドバイ首長国、タイ・アユタヤ/バンコク市となっている。

他の立候補都市と比較したサンパウロ市の強みは、市の人口が11百万人と一番多く、相当の入場者数が期待できることである。逆に弱みとしては、治安の悪さである。ワールドカップ、オリンピックの開催によって、治安の改善が見込めるが、万国博覧会の都市を決める投票はワールドカップ開催前の2013年11月に行われるため、投票時点では大幅な改善が見込めないという問題がある。

南半球の発展途上国としてまだ開催した都市が無いため、有利との声もあるが、ワールドカップ、オリンピックとビッグイベントがブラジルで続いているため、この点では他の都市が優先されるとの声もある。

また、万国博覧会の開催は6ヶ月間という長期間開催されるため、道路や空港などのインフラに加え、パビリオンの建設、エキスポ村の建設など国として予算を計上する必要がある。そのため、ビッグイベントが続き、国の支出が増えることにより、先日ブラジル全土で起こった政府に対するデモなどの再発も危惧される。

しかし、国の投資だけでなく、民間企業もホテルの建設やタクシーの拡充など投資が増えることが考えられる。その影響で雇用や賃金の上昇、都市インフラ改善による生活の向上が期待でき市民にとってもメリットがあると考えられる。

まずは誘致が成功するかどうかにかかっているが、万博の誘致が成功すれば、ブラジルの更なる発展やブラジルの国としてのステータスの向上、インフラ、治安の改善などが大いに期待できる。

2014年のワールドカップ、2016年のオリンピック、2020年の万国博覧会を成功させることが出来れば、ブラジルは2022年の独立200周年を最高の形で迎えることになるだろう。

 

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