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海外ビジネス コラム

市場動向 2013年08月28日

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<アジア・クロスボーダー戦略> 経済特区 ベトナム(5)

堀 明則(Hopewill Group)

今回でベトナム特集も5回目になります。

ベトナムへの地域別(中部・南部)の、企業進出状況をみてみます。

まずベトナム中部は、北部や南部と比較すると外資企業の進出数が少ない状況です。
日本商工会加盟数も51社のみです。(2011年12月現在)進出先としては、ベトナムの大都市の1つであるダナン市が中心となっています。
ダナン市以外への日系企業はほとんど見当たりません。
そのダナン市に進出をしている日系企業は、マブチモーターやINAXなど、すでにホーチミン市やハノイ市で進出を済ませている企業で、ベトナムの若年労働力の確保と、インフラの分散といった目的からこの地に進出をしています。
ダナン市は、チャイナビーチや、近くに古都フエ、世界遺産のホイアン・ミーソンがあるなど、ベトナムの観光地としても有名です。

次にベトナム南部を見てゆきます。
ベトナムの商都であるホーチミン市を中心に、開放経済区として経済発展を遂げてきたことから、古くより多くの外資企業が進出を果たしています。
2003年頃より日本企業の進出が急速に増加しているようです。
進出先としては、製造業であればホーチミン市近郊のドンナイ省やビンズン省にある工業団地などがあげられます。
ホーチミン市やその近郊地域への進出人気が高い理由として、インフラが北部や中部と比べてよく整備されていることがあげられます。
電気・水道・排水・通信・交通など、総合的に勘案すれば、南部への進出が活発であることは理解できます。
またベトナム南部は、資材や部材、部品の調達先として、韓国や台湾企業等のサプライヤーが多数進出していることから、効率的な生産システムの構築にも適していると言えます。
最近の動向としては、ホーチミン市は1人当たりGDPが3,000米ドルを超えており、ベトナム随一の消費市場として注目を浴びています。
そのような中で、現地生産・現地販売といった地産地消型の食品および生活用品を取扱うメーカーの進出が相次いでおり、その流れを受けてか小売や流通業の進出も増えています。

ベトナム進出を行う際は、中国と隣接すたチャイナ+1の有望地であるベトナム北部、進出コストを考慮したリスクコントロール地および国内の一大消費市場への進出地としてのベトナム南部、国内操業の分散地としてのベトナム中部、これらの特徴をよく理解して検討を進めてゆくことが重要ではないでしょうか。

皆さんはいかが思われますか。

それでは、本日の本題に入ります。

今回も弊社「アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム」が
まとめます情報を、以下の通り発信させていただきます。

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(1)ダナン工業団地(ダナン市)
開発面積は約63haで、入居率は100%である。
ダナン市中心部から約2キロ、ダナン駅から約3キロ、ダナン空港から約5キロのところに位置している。
投資奨励業種は、繊維・アパレル、革製品、電気機器・電子、食品・飲料の加工などがある。
進出企業数は23社である。

(2)ホアカイン工業団地(ダナン市)
開発面積は約396haで、入居率は100%である。
ダナン市中心部から約10キロ、ダナン駅から約11キロ、ダナン空港から約9キロのところに位置している。
投資奨励業種は、機械、組立、電子、農林水産物の加工、包装・プラスチックなどの石油化学製品、中小規模の高級建設材料などがある。
進出企業数は139社である。

(3)ホアカム工業団地(ダナン市)
開発面積は約261haで、入居率約80%である。
ダナン市中心部から約8キロ、ダナン駅から約7キロ、ダナン空港から約3キロのところに位置している。
投資奨励業種は、電子・機械・加工産業、農産物・食品加工、高級インテリア装飾などがある。
進出企業数は45社である。

(文責)
ホープウィル・グループ
アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム
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次回も引き続き、ベトナムの各経済特区の情報をお届けします。
お楽しみに。

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堀 明則ほり あきのり

(Hopewill Group)

幅広い事業範囲を武器に

日本企業、個人に対し、香港・シンガポールをハブとした、『日本からア

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