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市場動向 2013年09月21日

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<アジア・クロスボーダー戦略> 経済特区 ベトナム(9)

堀 明則(Hopewill Group)

前回に引き続き、ASEAN経済圏「拡大メコン圏」を活性化させてゆくインフラ「経済回廊」について確認を進めてゆきます。
今回も舞台はベトナムです。

ベトナムと他ASEAN諸国間のヒト・モノ・カネ・情報の動きは、海上輸送が中心となっています。
そして、これに代わるものとして、「拡大メコン経済圏」の構成を目指した、ASEAN関係諸国を結ぶ道路網の整備が急ピッチで進められています。
そのなかでも、
(1)第一東西回廊
(2)第二東西回廊(南部経済回廊とも呼ばれる)
(3)中越物流
特に以上については、ベトナム進出を目指す外資企業の注目を集めています。

第一東西回廊は、インドシナ地域をベトナム中部から東西に横断する運輸インフラ(道路、橋梁、港湾等)整備のことをさします。
これらは日本のODA資金などによって整備が行われています。
第一東西回廊は、東側のべトナム・ダナン港と、西側のミャンマー・モーラミャイン港をつなぐルートで、2006年にラオス(サバナケット)・タイ(ムクタバン)国境にかかる
第二メコン国際橋が完成して、同ルートはほぼ直線経路として開通していますその全長は1,450キロとなっています。
この開通により、バンコク・ハノイ間の陸路輸送の利便性が大きく向上することが期待されています。
また、第二メコン国際橋の完成により、バンコク・ハノイ間の陸上輸送距離は1,925キロから 1,555キロへ大幅に短縮され、所要日数も約4日間から3日間へと1日短縮させることが可能となります。
その一方で、ハノイ・バンコクの海上輸送は、8~12日ほどかかります。
陸上輸送は海上輸送に比べて、大きな輸送時間の短縮が見込め、タイからの部品供給をより迅速に行えるようになります。

次に第二東西回廊ですが、これはベトナム・ホーチミン(サイゴン港)から
カンボジア・プノンペンを経由してタイ・バンコクを結ぶ道路網をさします。
しかし、以下のような課題に直面しており、その解決に時間を要しています。
(1)通関手続きに時間やコストがかかる
(2)橋や道路の未整備である
(3)輸送量が少ないため、海上輸送より割高である
(4)海上輸送の方が時間短縮を期待できる

最後に中越物流についてですが、ベトナム・中国を結ぶルートは数箇所ありますが、現在注目されているルートは、ハノイ北東に位置するランソンと、中国広西チワン族自治区・ピンシャンを結ぶものです。
ハノイ・ランソン間の所要時間は3時間程度です。
中越物流に関しては、特に中国側で整備が進んでおり、2005年には中越国境の友誼関と南寧を結ぶ高速道路が開通しています。

これらインフラ整備により発展してゆくASEAN経済圏に注目し、詳細の把握につとめておくことは、

今後の長きに渡り成長が期待される東南アジア・南アジアの
未来の動線を把握することにつながるはずです。

それでは、本日の本題に入ります。

今回も弊社「アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム」が
まとめます情報を、以下の通り発信させていただきます。

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(1)ミーフック工業団地
総開発面積約6,000haで、リース期間は2056年8月までである(第3期)。
ホーチミン市中心部から約42キロ、タンソンニャット国際空港から約42キロ、
サイゴン新港から約40キロのところに位置している。
電力インフラ面は、3カ所の発電所からの火力発電供給され、団地内に変電所もある。
進出企業数は約380社で、日本企業は40社ほど進出している。
工業分野だけでなく、サービス分野も投資歓迎している。

(2)ベトナム・シンガポール工業団地I
総開発面積約500haで、土地リース期間は2054年までである。
ホーチミン市から約40分、タンソンニャット国際空港から約30分、
サイゴン新港から約1時間のところに位置している。
進出企業数は約240社で、日本企業は60社ほど進出している。
軽工業、組立加工、輸出加工型企業などが主に進出している。
団地内に専属の行政組織があり、ワンストップサービスの体制が整っている。
(日本人担当者が常駐)

(文責)
ホープウィル・グループ
アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム
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次回も引き続き、ベトナムの各経済特区の情報をお届けします。
お楽しみに。

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堀 明則ほり あきのり

(Hopewill Group)

幅広い事業範囲を武器に

日本企業、個人に対し、香港・シンガポールをハブとした、『日本からア

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