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市場動向 2013年10月02日

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<アジア・クロスボーダー戦略> 経済特区 フィリピン(2)

堀 明則(Hopewill Group)

前回のフィリピン特集第一回は、フィリピンの概要についてお伝えしました。
今回は日本企業の進出状況にスポットライトをあててみたいと思います。

2011年の統計では約1,100社の日本企業がフィリピン進出を果たしています。
主には電気機器関連の製造拠点として注目されていますが、近年では英語スキルの高い労働者が多いことを背景に、コールセンターやIT企業の進出も相次いでいます。

製造拠点を置くメリットとしては、以下の点が挙げられます。

人材面では・・・・・・・
(1)英語の使える人材が豊富
(2)中国と比較して賃金率が低水準
(3)労働慣行が欧米的
(4)外国人に対しても寛容的であり、明るい性格

立地面では・・・・・・・
(1)輸出入拠点としてアクセスが良好
(a)日本とASEANの間に位置し、フィリピンを拠点に、ASEAN各国にアプローチが可能
(b)港湾が工業地帯の近くに立地し、海運へのアクセスが容易(マニラ)
(c)主要工業地帯からマニラ空港まで50キロ前後であり、空運利用が容易
(2)主要工業地帯は首都圏からの距離が50キロ前後であり、アクセスが容易
(3)日本からみてアジアのハブ的位置(日本から4時間強、アジア各地へ3時間程度)

設備施設面では・・・・・・・
(1)工業地帯では、必要なインフラの調達が可能
(2)既に多くの日本企業が進出しており、ネットワークが形成されている

人材、立地、インフラの面から考慮するに、フィリピンには良好な進出のための環境や条件が揃っているといえそうですね。
ただし、デメリットにもしっかりと目を配る必要があります。

前回ご紹介したPEZAにおける手続きに関しては、
(汚職なしに)迅速で効率的な応対が行われていることをご紹介しましたが、その他の行政手続きにおいては、フィリピンもまたその他の新興国同様、汚職・非効率さが多々見受けられます。
また、電力供給の面では、他のASEAN諸国と比較し、その割高感は否めません。
部品の現地調達は可能ではありますが、調達率でみてみるとまだまだこれからというところです。
とくに製造業の場合、裾野産業の広がりはまだこれからという状況である為、日本や他ASEAN諸国からの原材料や中間材の調達割合が多くなっています。
内訳は以下の通りです。
現地調達 26.2%、日本調達 50.9%、ASEAN 8.0%、
中国 5.7% その他 9.2%
(2012年12月『在アジア・オセアニア日系企業活動実態調査』)
高い国内調達率を実現するに至っている中国においても、その実現に時間を要しました。
現地調達率の向上はフィリピンにおいて特別なことではなく、ASEAN諸国における共通の重大事ですね。
それでは、本日の本題に入ります。

今回も弊社「アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム」が
まとめます情報を、以下の通り発信させていただきます。

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(1)スービック特別経済・自由港(SBF)
SBFはマニラより北西に約80キロにある、1992年に返還されたスービック米海軍基地跡地を活用し開発された特別区である。
総面積は60,000haあり、スービック湾都市圏開発公社(SBMA)が中心となり、国際的な工業・ 商業・金融・観光センターを目指して開発を進めた。
スービック湾地域企業はSBFに最低250,000米ドルを投資し、最低20人を直接雇用、5%の法人税を納める必要がある一方、関税、VAT、国税及び地方税が免除される。

(2)クラーク特別経済区(CSEZ)
CSEZはクラーク開発公社(CDC)を中心に、1991年に返還された米軍クラーク空軍基地を再開発し設けられた特別経済区である。
総面積は32,000haにのぼり、アメリカ、日本、台湾の企業を中心に900社以上が投資を行っている。
域内企業には、行政令226号に基づき、投資委員会登録企業に与えられる優遇措置、フィリピン経済区庁登録企業に適用される一切の優遇措置を受ける事が可能である。

文責)
ホープウィル・グループ
アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム
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次回もフィリピンの各経済特区の情報をお届けします。
お楽しみに。

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堀 明則ほり あきのり

(Hopewill Group)

幅広い事業範囲を武器に

日本企業、個人に対し、香港・シンガポールをハブとした、『日本からア

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