市場動向 2014年02月14日
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【ベトナムの真実】想像以上に多国籍化している経済の中心=ホーチミン
初めまして、福森と申します。1989年にピースボートという船旅でベトナムに行って以来、何故かベトナムに関わり続けています。最初の頃は、『コンサルファームの激務の間にホーチミン(旧サイゴン)やフエ(世界遺産)などに滞在してエネルギー補充をして、又、激務に戻る』関係でした。
ビジネスとしてベトナムと関わり始めたのは2005年頃。日本で最初のベトナム株本を出し、その後の日本でのベトナム株ブームの火付け役などと言われた時期もありました。現在は、日本企業のベトナム進出の支援《市場&事業性&競合調査⇒ビジネスシナリオ策定⇒ビジネスの立上げ&M&A支援》を古巣のコーポレイトディレクションと一緒にやっています。
最近相談が増えているのは、ベトナムでのアクションラーニング(学生等対象のインターンシップや企業向けのグローバル人材の育成)についてです。今回このコラムを書くことになったのも、インテックジャパンの親会社で研修の講師をしていることに加えて、上記のような背景があるようです。
今年の初めには、最大手流通グループの人事の方とハノイ貿易大学(日本で言うと一橋大学+外語大学/2)にお邪魔して、『現地で日本語を学ぶ、日本企業への就職を希望している優秀な学生さん』たちと面談してきました。日本人がベトナムで活躍すると同時に、優秀なベトナム人が日本で活躍する・・・そんな時代になりつつあります。
以前は『ベトナム=中国を補完する製造拠点』でしたが、今は新興市場として大注目されています。製造拠点としては首都ハノイ(北部)がメインでしたが、市場としては南部のホーチミンが熱いです。ホーチミンは東京に比べてはるかに多国籍化が進んでいます。私の定宿の3つ星ホテルの朝食では、4~5ヶ国語が飛び交っています。ベトナム人の友人と行ったイタリアンは日本人の若夫婦が経営しており、やはり数ヶ国語が飛び交っています。友人がANZ銀行カードでトラブルになっていると、隣の紳士が名刺を出してきて、なんとANZ銀行ベトナムのCEOのオーストラリア人。その方の連れは、日本人のような感じの花卉製販会社の韓国人女性社長。打合せに行くと、先方はベトナム人+台湾人や欧米人の混成チーム。そんな日常がホーチミンにはあります。もともとは米国支配下でしたし、その後は同胞とは言えハノイ政府に占領された旧サイゴン。島国ボケした日本人とは全く違うメンタリティが当り前の中で、皆、生きています。『日本人に友好的で、同じ大乗仏教国で風習や習慣も似ていて、中国人とは違って一緒にビジネスをしやすいのでは』と言われているベトナムやベトナム人の現実を、少しでもお伝えできたらなと思っています。
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