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海外ビジネス コラム

市場動向 2014年03月25日

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ビジネスに役立つインドネシア現地事情【自動車編(1)】

藤井 真治(株式会社APスターコンサルティング)

売れ筋はミニバン、その背景は?

インドネシアの昨年2013年の自動車市場は、依然旺盛な富裕層の購買意欲とビジネス需要の伸びに加え、エコカーの出現による中間層の新規購入が顕在化してきたことで前年比11%増の122万台、二年連続の100万台超えとなりました。

ここ5年間で自動車市場は実に2倍以上に膨れ上がったわけです。

ASEAN諸国は完成車輸入が制限されているため、新車市場のメインは日本メーカーの現地法人が造った国産モデルです。

特にインドネシアは道路環境やユーザーニーズ、生産のし易さなど、ローカルニーズに合わせ開発され世代を重ねたモデルが多く、まさに独自の自動車市場がつくられていると言えます。インドネシアのベストセラーはトヨタのアバンザという1300CCクラスの8人乗りミニバン。実に月に平均1万7000台も売れています。インドネシアの5倍の日本市場でのプリウス並の販売量であり、トヨタ・アバンザの人気の凄さが分かります。

他の量販モデルもほとんどが3列シートのミニバンで、ダイハツのセニア、鈴木のエルティガ、トヨタのキジャン、日産のリビナなど、インドネシアはまさに国産ミニバンの独壇場です。昨年の乗用車市場のなかでミニバンは実に60%を占めるに至っています。

こういった車が売れる背景としては、インドネシアの人々が大家族であること、道路環境が悪く車高が高い車や燃料費高騰により比較的コンパクトな車が好まれることなどが考えられます。しかし、著者としては奥ゆかしくて合理的なインドネシア人気質と国産車ばかりで世界の自動車の流行にさらされなかったことなどが、本当の理由ではないかと思います。

都市部での核家族化、エコカーの台頭によってこうした市場構造が変化し、もっと小さいクルマがこの国の市場を席巻していくのか今後の動きに注目です。(写真 トヨタ・アバンザと三菱エルティガ)

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藤井 真治

(株式会社APスターコンサルティング)

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