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市場動向 2014年04月14日

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ビジネスに役立つインドネシア現地事情【自動車編(3)】

藤井 真治(株式会社APスターコンサルティング)

ホンダ・モビリオ、インドネシアで発売開始

米国中心の商品戦略と事業戦略を軸に企業ブランドイメージを作り上げて来たホンダ。そのホンダの新興国戦略が明確になってきた。
インド、インドネシアで新たに生産/販売される『モビリオ』がその大きな事業の方針と決断を物語っている。

昨年のインドネシアでのホンダのシェアは僅か7.3%。販売台数も8万9千台で一位トヨタの35.7%、43万千台に遠く及ばす、ダイハツ、スズキ、三菱に続く5位の位置に甘んじている。同じASEANのタイでは16.3%のシェア、20万台を売り上げ、乗用車/SUV市場に限定すれば、トヨタを上回るという状況と比べるとインドネシアのホンダビジネスは大いに見劣りする。

この低迷は、インドネシアでのメイン市場であるスモールミニバン市場に入って行く商品がなかったことが大きな要因である。ホンダはCR−Vやフリードというやや高価格なモデルをインドネシアで販売してはいるものの、やはりトヨタのアバンザやスズキのエルティガに匹敵するモデルがこれまで導入されていなかったのである。

さらに、タイとの大きな違いがある。インドネシアはいわゆる先進国型モデルをそのまま持ってきてもボリュームセラーにならないのだ。競合モデルの価格帯に収めるためには『インドネシアで生産することを前提としたインドネシア専用設計モデル』であることが必要なのだ。インドネシアのユーザーに通用する一定の品質、外観、スペックを実現すると同時に、150万円ゾーン小売価格を実現するための『それなりの原価設計』が必要なのだ。

モビリオは、まさにインドネシアのユーザーに受入れられる価格と商品パッケージを目指して開発され、本年1月より新工場で生産が開始され、市場投入に至ったわけである。

hujii

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