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市場動向 2014年04月18日

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ビジネスに役立つインドネシア現地事情【自動車編(4)】

藤井 真治(株式会社APスターコンサルティング)

ホンダ・モビリオ、インドネシアで発売開始(2)

インドネシアでホンダの新興国戦略車モビリオが1月に発売された。順調な立ち上がりを見せ、2月は一機に4000台を売り上げた。MPVセグメント市場では月販1万5000台を売るトヨタ・アバンザがダントツでNo1なのだが、モビリオはそのアバンザを追うダイハツ・セニアや鈴木・エルティガが位置する量販第二グループの地位に躍り出た。結果、ホンダ全体の2月単月シェアは10%を突破、シェア30%を超えるダントツのトヨタをも急追する勢いをみせている。

早速ジャカルタ北部のホンダディーラーに行ってみる。
ジャカルタ地区には古くからの中国華僑の居住地が3つあるが、今回はメダンチャイニーズの居住地であるPULUITの自動車ディーラー街にあるホンダショールームを訪問。

ショウルーム中央にはグレーメタリックのモビリオの中間グレードEが、奥のステージには最高級のPrestigeグレードが田舎っぽいマネキン人形を従え鎮座している。
モビリオの外観を注意深く見てみると、隣に並んでいるコンパクト2ボックスカーのブリオとデザインを共有していることがよくわかる。グリル、エンジンルーム、Aピラーの途中までは全く同じ、インパネ周りも全く同じデザインである。ふむふむ。一部デザイン/部品共有により異なるタイプの車を仕立て上げコストダウンを図るという手法はトヨタのIMVなどと同じだ。
ところがそこから後ろのルーフ、ドア、リアボディはMPVとして室内高を確保しかつ3列シートを納め、8人がそれなりに乗り切れるスペックとするため全く異なるデザインになっている。そのわりには取って付けた感はまったく無く流れるような外観は本当にかっこいい。ひょっとすると先にMPVのモビリオがデザインされてあとから頭をちょん切って2列シートのコンパクト2ボックスを作ったのではないかと疑ってしまうほどだ。
これで180万円というボリュームセラーの価格帯に収まっているのだから本当にあっぱれというしかない。
内装を細かく見ると安い素材や部品を随所に使っていることは見て取れるものの、成形天井にビルトインされたエアコン吹き出し口、2列シートのメカニズム、3列目シートのリクライニング機能や居住性など、ホンダのデザイナーの本気度がひしひしと伝わってくる。

売らんがための作り笑いを投げかける中華系セールス嬢曰く、今注文しても2〜3ヶ月待ちとの事である。
競合他モデルは大幅値引き攻勢やマイナーチェンジでこのモビリオに対抗したため2月の販売量自体は落ちなかったが、今後このMPVセグメントは販売競争激化が予想され、気を抜いたものが負け…という状況になってきた。

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