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法律・制度 2014年07月16日

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ベトナムが経済的なライバルとして恐れる国・ミャンマーと「国境」がキーワードのカンボジアを徹底解説

大久保 秀夫(株式会社フォーバル)

人材の質が高く、市場のポテンシャルの高いミャンマー

ベトナム政府が経済的なライバルとして一番恐れている国、それはミャンマーです。まだ6000万人ほどしか人口はいませんが、どんどん増えていきますし、この国は本当に人材の質が高い。温和で効率のいい働き方もできる人材が多いのです。また、イギリスの支配下にあったこともあり、ネイティブレベルの英語を話す方がたくさんいます。

そのためIT業などがミャンマーに進出するケースも増えています。シリコンバレーのソフトウェア開発会社などもミャンマー人材を活用しているケースが増えているようです。言語においても使いやすいですし、きちんとした仕事ができます。また、軍政国家だったということもあり、東南アジアで一番犯罪がない国といわれています。夜中12時に歩いても事件が起きません。加えて、ヤンゴン市内はオートバイが禁止されているので事故も少ないのです。

ミャンマーは確かに、全日空が直行便を開始したことでも分かるように日本企業の進出先としてかなり有望です。ティラワという地区にも大きな工業団地、経済特区を商社が連合で作っています。インフラ関係はあと数年はかかるでしょうが、ベトナム政府としてはミャンマーのインフラが整い、工業団地や特区が立ち上がるまでに、いかに日系企業を誘致するかについて苦心しています。

下手をすると製造業関係は完全に持っていかれてしまう危険性があるとして、ベトナム政府は相当焦っています。逆に、インドネシアは2億4000万人という内需があるため、結構堂々としています。もちろん、ミャンマー政府もベトナムを意識しています。

ASEAN各国の「国境」に注目が集まっている

さて、次にカンボジアについてですが、この国の人口は1400万人ほどです。しかも、プノンペンは290万人ほどの都市。それほど大きな市場ではありません。市場として、過度な期待をすべきではないでしょう。ただ、外資がとても受け入れられやすい国になっています。内外格差もなく、外資100%の会社もOKです。通貨もリエルはありますが、ドルが使えます。

おまけに、外貨送金規制もありません。そうした非常に外資が進出しやすい国になっているので、海外進出のトライアルをするために、まずカンボジアに行くというのは面白い考え方だと思います。カンボジアでトライアルした上で、ベトナムやインドネシアに特化していくという流れです。

また、カンボジアにはそれとは別の面白い現象が起きています。それは「国境」です。コッコン、ポイペト、バベット地区。この名前は覚えておいたほうがいいです。例えば、洪水が起きたり、最近は内戦問題があったりと、タイにいる日系企業はリスクが高まっています。そこで、多くの企業が、タイとカンボジアの国境に工場などを移し始めているのです。

それも、カンボジア側に移してしまうのです。カンボジア側に行けば人件費が飛躍的に安くなります。それでは、なぜ国境なのかというと、タイの安定した安い電力を使えるためです。カンボジアはインフラ整備不足で、供給も不安定で価格も高い。つまり、国境であれば、タイの電力、カンボジアの安い人件費のいいとこ取りができます。

同じような理由で、ベトナムとの国境地帯も面白い。実際、そのエリアにも日系企業はどんどん進出しています。国境に関してさらに言えば、これからタイとミャンマーの国境も必ず面白くなってくると思います。

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