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海外ビジネス コラム

生活・文化 2014年08月25日

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インドネシアのリアルをレポート―駐在員が気になる食事情は?

江崎 晃司(TIS株式会社)

こんにちは。TISの江崎です。
(本コラムを初めてご覧になる方、初めまして)

前回の、インドネシアにおけるモバイル端末/通信事情についてのコラムはいかがでしたでしょうか?インドネシアのリアルな姿を、少しでも感じていただけたのであれば幸いです。

さて今回は「インドネシアにおける食の事情」についてお話いたします。海外でビジネスをするにあたり、最も大切なのはやはり体です。「体が資本」とはまさにこのこと。残念ながら、インドネシアの医療は日本ほど発達しておりませんので、自分の健康は自分で守る必要があります。

インドネシア料理とは?

赴任してから、帰国の度に日本の仲間から同じ質問を受けます。
「インドネシア料理ってどんなものなの?」と。

これは非常に難しい質問です。確かに、ナシゴレン(チャーハン)、ミーゴレン(焼きそば)など、ガイドブックなどに載っている食事はよく見かけます。ただ、個人的にではありますが、東南アジアの国では似たような食事が多く、これらがThis is Indonesia! という食事か、と言われると少々疑問が残ります。強いて言えば、サテ(焼き鳥)やサンバルソースという甘辛い味付けがThis is Indonesia! でしょうか。

そんなインドネシアですが、食料品の衛生管理はさほど徹底されておらず、赴任者の多くは最初にひどくお腹を下します。ローカルの方であってもお腹を下すことがある、と聞きます。ある種の洗礼と受け止め、耐えるしかありません。

写真 1
(ジャカルタ中心部であってもこういった露店は非常に多い)

事実その1:意外と多い、日本食

よく見かける食事はナシゴレン、ミーゴレンとお伝え致しました。基本的に脂っこい食事が多いため、健康のためにもたまにはさっぱりしたものも食べたくなります。

インドネシアには日本の食事を提供するお店が非常に多く存在します。モールに行けば有名牛丼店や有名うどん店、立ち食い蕎麦で有名なあのお店だってあります。加えて、日本でいう居酒屋のような店も存在し、駐在員のオアシスとなっているのも事実です。※ 一人で居酒屋メシをしている方も多くいます。

また、それらの全てではありませんが、多くの店においてお客さんの多くはローカルの方です。「日本食はヘルシーだ」、「日本のものは良い」、という考えが根付いているとのこと。どうやら「昨日は○○にある××(日本のお店)に行ったんだ」と自慢するのがステイタスと聞きます。

事実その2:食費は意外と高くなる

これまたよく質問されるのが、「食費は安くなるんじゃない?」という質問。インドネシアの物価が安い、と思っていらっしゃる方が非常に多いのだと痛感いたします。残念なことに、これは間違いです。特に贅沢をしなくとも、日本と同じような食事をとろうとすると意外と高くつきます。

例えば、前述のうどん店は、うどんと天ぷら2つをつければ700円近くになります。海外ですから水はタダでは無いため、お茶をつけると合計800円。そしてうどんの量は日本のそれと比べるとやや少ないのです。これは、うどんに限ったことではないですが、こちらの料理は1品ごとの量が少ないように思います。

加えて、インドネシアでは輸入品は非常に高価、とお考え下さい。例えば、麺つゆなどは日本の3倍の価格でスーパーに並んでいます。100%のオレンジジュースも、1Lで1,000円近くします。

インドネシア国内のオレンジジュースはシロップたっぷり、100%のジュースは存在せず、輸入品を購入するしかありません。お酒も同様です。梅酒の1.8Lパックを居酒屋で頼むと1万円はします。

一方、インドネシア産のビール(ビンタンビール)はジョッキ一杯300円程度と安いです。国産は安い、ということがここから分かっていただけるかと思います。

写真 4
(日本の某うどん店だが、値段はこれで約800円程度)

事実その3:IT化は進んでいる

これらのレストランやスーパーですが、IT化は進んでいます。モールやテナントに入居しているお店であれば、ほぼ全ての店にPOS端末が設置されています。オーダーをとるのは手書きですが、レジにはキチンとPOS端末があり、何かをせっせと入力しています。

また、どこのお店にもFree Wi-Fiスポットが存在し、Wi-Fiの無料利用が可能です。これは、どんなお店であってもInternet回線が敷設されている、ということを意味します。

一方、不思議に思う光景もあります。POS端末は最新鋭らしき機材が導入されているのに、クレジットカードの端末は会社ごとの端末が存在します。使うカードによって、端末を使い分ける必要があるのです。

ですからたまにカードを渡すと「今、端末が壊れているから他のカードで」と言われることがあります。回線については、各カード会社別々のものを引いている様子で、統合はされていないと聞きました。これも成長真っ只中の国だから、なのでしょうか。

写真 3
(POS端末は露店を除くとほぼ全ての店にある。左手前がカード端末)

最後に

今回のコラムはいかがでしたでしょうか。前回はモバイルの面から、事実日本のモバイル事情から大きくかけ離れたものではない、とお伝えしました。

今回は食の面からですが、多くの方が「あんまり日本と変わらないのかも」と感じていただけていることと思います。先日のランチでは、女子会のテーブルもあったほどです。インドネシアも日本も似ているなぁ、と感じた一瞬でした。

写真 2
(この日は部長?と思わしき男性が支払いを済ませていました)

次回はインドネシアの気候/天気についてお伝えさせていただければと思います。それではまた。

このコラムの著者

江崎 晃司

江崎 晃司

(TIS株式会社)

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