市場動向 2014年11月13日
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中国経済、ECがもたらす”脱中心”の産業構造
中国経済モデルチェンジの原動力
中国ECの歴史は、アリババグループから始まっています。
タオバオの大ヒットは、多くの人が自由に店を開き、ユーザーは好きな商品を安く入手する、という新たな消費形態を示しました。アリババグループのジャック・マーは「EC事業は新しい経済の形であり、情報技術と伝統的な実体経済を融合させたた新たなビジネスモデル」と表現し、中国経済のモデルチェンジを導く力となる、と発言しました。
消費者が主役となる時代
現在、中国ECはCtoC(個人対個人)の取引からBtoC(企業対個人)へと軸足を移しつつあります。
より大規模化が進むEC市場は、百貨店を初めとする伝統的な業態の強力なライバルとなりました。また、より下流に目を移せば、製造現場にはEC専用のサプライヤーが出現し、在庫の面でもECの強みを活かせるサプライチェーンが形成されつつあります。さらに、サプライチェーンの向上により、個人対企業(CtoB)と言われる、注文後生産され配達されるモデルも今年に入って急速に成長しつつあります。天猫の予約販売などは代表的ですね。
消費者の要求を取り入れ、一定の受注が集まったら生産するようなスタイルが可能となり、より消費者優先の商売ができるようになってきています。
一番の影響は”脱中心化”
国土が広い中国において、発展は都市部を中心に行われてきました。都市と農村では戸籍が明確に区別され、移動も自由にできず、経済的な格差も大きい状況でした。
それが、ECの登場によって変わりつつあります。サプライチェーンが向上するに従い、商品が大都市を経由せず、生産地から地方のユーザーへ直接届けられるようになりました。
現在では、大都市圏よりも地方の方がより高いEC経済の成長率を示しています。地方に眠る潜在的な消費能力が掘り起こされることにより、中国ECの成長はまだ当分続くのではないでしょうか。
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