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海外ビジネス コラム

市場動向 2014年11月28日

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【ベトナムの真実】ベトナムとの10年を振り返って

福森 哲也(株式会社リンクグローバルソリューション)

先日、40代最後のベトナム出張をしてきました。20代後半~30代もベトナムには通い続けていたのですが、あくまでもベトナム好きの旅行者でした。40代に入って、ホーチミン株式市場が立ち上がり始めた(ちょうど今のミャンマー・カンボジア・ラオス《MCL》の株式市場と同じ)タイミングだったので、株式投資や現地証券会社との連携などから、ビジネスパーソンとしてのベトナムとの関係をスタートさせました。

ベトナム株式投資の紹介/ベトナムとベトナムビジネスの紹介/ベトナム進出&ビジネス展開の支援/ベトナムでのアクションラーニングや視察の企画・実施/戦略コンサルファームの立ち上げ/役員をしている上場企業の現地販社の立ち上げ/ITオフショア会社の立ち上げやオフショア化の支援/現地ケーブルテレビの取材やベトナム経営者向けセミナー/執筆や講演・セミナー/MCL等周辺諸国の探索/美味しいレストランの食べ歩き/様々なマッサージや飲み屋の研究/カラオケラウンジの経営…本当に色々な経験をさせてもらった10年間になりました。ベトナムとベトナムの人々に心から感謝です。

この10年で何が変わったかなと、今回の出張では昔の仲間や今の関係先等を訪ねて、少し考えてみました。
この10年間で、“わくわく感”“ドキドキ感”は大幅に減少してしまいました。自分が色々な経験をしてきたためですが、ホーチミンなどが相当生活しやすくなっているのも一因です。今回の出張でも、銀座に本店のある理容室で白髪ぼかしをしてもらい、日本食レストランで食事をし、やはり銀座に本店のある本格的なBARでモルトやラムを楽しみました。そのBAR(MONDE VIETNAM)で飲んでいると、本気でベトナムにいることを忘れてしまいそうになります。こんな一日は、10年前では想像もできませんでした。

私の“わくわく感”“ドキドキ感”は減りましたが、生活しやすくなっていることで、日本の若者にとっての『ベトナムにきて、住む・ビジネスをすることのハードル』がすごく下がっているそうです(若者談)。地に足をつけてビジネスや生活をしている、優秀でバックボーンもしっかりした若者(20代・30代)が急増していて、ベトナムに行く度にびっくりします。昔は、駐在員のおじさんや、かなり怪しい人(含む詐欺師さん達)しかいなかったからです。

一方で、ビジネスのやり易さやインフラが10年間で大きく変わったかというと、でっかい(?)です。参入するにも撤退するにも不透明で恣意的なルールも、賄賂等の横行も、進まない国営大企業改革も、電気等のインフラも、税関でのトラブルやパートナー企業とのもめごとも、なかなか日本企業が儲からないのも、あっという間に入れ替わる日本からの飲食業も、既視感満載です。そんな状況の中で、優秀な日本の若者たちが、欧米やアセアン・中国・韓国・インドの優秀なビジネスパーソンと必死に戦っているのです。本当に、頑張って成功・勝利を勝ち取って欲しいものです。

私自身は、きっと50代もベトナムとは付き合っていきます。「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」という感じになるのか、それとも、20代30代の優秀な若者たちと何か面白いコラボをして“わくわく感”“ドキドキ感”を取り戻せるのか・・・ちょっとワクワクしていたりします。

このコラムの著者

福森 哲也

福森 哲也

(株式会社リンクグローバルソリューション)

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