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海外ビジネス コラム

市場動向 2014年12月26日

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中国人誘致に必須な決済手段とは?

浅野 潤(セールスインチャイナ株式会社)

中国人は旅行好き

最近、収入の増加やビザ発行条件の緩和などにより、海外旅行する中国人の数は年々増加しています。もともと旅好きな中国人なので、国慶節などの大型連休には中国各地の観光地は人でいっぱいですが、最近ではその選択肢として海外旅行をする人も中間所得層まで増えてきました。比較的手軽な香港・マカオ・東南アジアに行く人が多いですが、ヨーロッパやオセアニアなども非常に人気があります。

海外での消費金額世界一に

昨年海外旅行に行った中国人は8,300万人、2020年には2億人に達するという予測もあります。当然、海外での消費額も増加しており、国連世界観光期間によると、昨年の中国人観光客の海外における消費額は約10兆円、世界の国々のなかで最多となりました。そんな海外での消費に、大きな役割を果たしているのが『銀聯カード』です。

銀聯とは

銀聯は中国における決済システムで、デビットカードに分類されるものです(一部クレジットカードもあり)。中国では多くの人が、個人の信用度が低いことによりクレジットカードは持てず、デビットカードを用いて決済をすることが多いのです。中国人は、このカードを利用して、ATMからお金を引き出したり、店舗での支払いに利用したりします。このカードが、海外旅行には欠かせないものになっています。

海外旅行で活躍

近年、銀聯カードは国外でも積極的に展開しており、現在では海外117の地域で利用可能だそうです。中国人は海外旅行をする際、現金で持ち出せる人民元の金額が制限されており、カードを使わないとショッピングを楽しめない、という事情が銀聯カードの利用を促進しています。

日本国内での利用額も最近急増しており、今年8月には1ヶ月の利用額が140億円に達しています。日本でも、銀行ATMやコンビニ、秋葉原・渋谷などの店舗で、『UnionPay 銀聯』というマークを見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。平均決済単価も3万円と他のカードの3倍程度となっており、中国人客の取り込みのためには、欠かせない要素となりつつあります。ECにおいても、中国人ユーザーを取り込みたい店舗に銀聯カードの導入は欠かせないものとなりそうです。

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浅野 潤

(セールスインチャイナ株式会社)

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