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海外ビジネス コラム

市場動向 2015年11月30日

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インド有望市場シリーズvol.2 インターネット・ゲーム業界

西山 感謝(マーケット・リサーチ社)

注目のポイント

◆ インドの携帯ゲーム市場は飛躍的に成長 – 年成長率は20%強
◆ 開発者にとって次の活躍の場
◆ インド国内でゲームの受託開発に活気
◆ 世界市場を睨んだゲーム開発のハブ拠点へ

市場規模の現状

◆ 携帯電話利用者総数: 933百万
◆ スマートフォン利用者数総数: 350百万
◆ ゲーム愛好家総数: 131百万
◆ インド国内のスマホからの携帯ゲーム収入は2014年の66.1百万ドルから2016年までには375百万ドルに成長する見込み。

特徴

◆ インドはGoogle Play Storeで世界第3位(ダウンロード数)
◆ スマホ市場の90% はAndroid
◆ 携帯からの収入が全体の70%
◆ 上位90%のゲームが世界共通のゲーム
◆ 第三者アプリのストアが乱立

インド国内で上位の世界共通のゲーム

◆ 『クラッシュ・オブ・クラン』Clash of Clans (SuperCell)
◆ 『キャンディクラッシュ』CandyCrush Saga (King)
◆ 『王狼たちの戦旗』Clash of Kings (Elex Inc.)
◆ 『キャンディクラッシュソーダサーガ』Candy Crush Soda Saga (King)
◆ 『ブーム・ビーチ』Boom Beach (Super Cell)

爆発的成長 – 巨大市場への転機

インドの携帯ゲーム市場は、2013年から2016年までを複利の年成長率(CAGR)にして134.5%で成長し、(2013年の44.3百万ドルから)2016年までに571.6百万ドルに達するだろう。

この成長率ならばインドは近い将来、世界でもっとも急成長中の携帯ゲーム市場のひとつであり続けるだろう。

「132.2%の前年比成長率により、インドの携帯ゲーム市場の総収入はBRICsのなかのどの国よりも急速に成長を遂げた。事実、その前年比成長率は世界の最高クラスである。そのような目覚ましい市場の成長の土台には131.7百万人の携帯(スマホとタブレット)ゲーマーがおり、強力な携帯用インフラのおかげで将来の繁栄が期待される。

2016年までにインドの携帯ゲーマーの人口は(日本の全人口よりも多い)208.2百万人に、2013年からのCAGRにして22.8%で成長すると予想される。こうしたゲーマーの購買力が増えるにつれて、契約先当たり平均収入も増加し2.75ドルに達すると予想される。これは控えめな数値であるが、2013年からでなんと驚くべき351%の成長となるという。

スマホとタブレットの普及が進むにつれて女性のネット・ユーザーが急伸中であることから、携帯ゲーム産業は、年成長率にして今後5年間で20%、2019年までに262億インドルピーに達すると予想されている。

年齢を超えてアピールし多方面の興味に対応する新機軸のクリエイティブなゲームがいろいろ開発されている。この傾向は、ママ・ゲーマー層の出現とともにゲーマーの低年齢化と女性ネット・ユーザーの増加が進んでおり、ユーザー層に変化をもたらすことになるだろう。

このような注目すべき成長の大きな要因として、インド国内のインターネット普及、インターネット・カフェ、国民の英語力、PCユーザーの増加、マルチメディア開発にいて実績を重ねてきたインドのスキル、可処分所得の増加、海外投資の増大などが挙げられる。

インド国内でゲームの受託開発に活気

ゲーム開発の多国籍企業にとってインドはアウトソーシングということでは重要な場となる条件をすべて兼ね備えている。インドのゲーム開発会社はスキルの提供においては非常に価格競争力がある。インドにアウトソーシングを行う主な要因として、企画力、プログラミング上のスキルと独創性、現地のテーマと言語によるゲーム開発ニーズ、原価削減圧力、短納期、多数の有名アニメーターがインドでゲーム開発スタジオを開設していることなどがある。フォックスL&M(FOX L&M)の『ヴァンパイア・スレイヤー(Vampire Slayer)』の開発業務はインドで行われております。マイクロソフト(Microsoft)、エレクトロニク・アーツ(Electronic Arts)、コードマスターズ(Codemasters)などもインドでゲーム開発を加速しています。

インドのインターネット・ゲーム市場の最新トレンドや将来の成長性の原動力について更に詳しくお知りになりたいお客様は、MRCにどうぞお申し付けください。

このコラムの著者

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西山 感謝インド名: Shashi Somalwar

(マーケット・リサーチ社)

<インド市場調査の専門家>

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