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海外ビジネス コラム

市場動向 2018年11月28日

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海外で需要が増加する「食品機械」市場

永井 政光(NM AUSTRALIA PTY LTD)

今更述べるまでもありませんが、日本食は世界中で市民権を得ており、従来の先進国や、日系企業などが存在するメジャーな国、都市だけではなく、辺鄙なアフリカ諸国や耳にしたことのない都市などでも、日本人経営の和食レストランではない可能性は高いですが、存在を確認出来る場合が非常に多いと言えます。日本の食品は、美味しく、体にヘルシーと認識され、海外ではブランドとしてカテゴリーが確立されてます。

近年では寿司、刺身などの典型的な和食ではなく、少し形を変え世界に浸透しております。例えば欧米社会生まれで、日本人を経由した日本式のパンや、中国発祥を忘れてしまうくらい、日本食として定着しているラーメンなどがその代表格になります。日本式のパン屋を出店しているのは日本人だけではなく、ジャパンブランドの需要が高い、アジア人などが形や味、名称などを模倣して出店を行っているケースもあります。

またラーメンやうどんなど小麦粉系食品の人気や需要はとても高く、たこ焼きやお好み焼き、クレープやケーキなど多岐多様に渡っております。今後ますます元々の日本食とは少し異なる、海外発祥の食品を日本式手法を取り入れた新しい日本食文化が浸透していくと予想されておりますので、需要は増加する一方となるでしょう。
 
元来その国々に居住する人間が起業する形が一番多かったのですが、近年では日本国内では少子化の影響や、価格競争激化などで日本市場よりも遥かに大きい国外に目を向ける大手食品企業も増えてきました。ただ同じ系列の店舗であったとしても、その味に関しては日本国内と海外とでは、正直かなりのレベルの差を感じます。もちろん日本人とその国々の人々との間に好みの味覚が異なり、ニーズに合わせた味付けをしている事は理解しておりますが、実際に外国人が日本に旅行し、日本国内で食べた味と母国で食べた味が異なり不味いとのコメントもあるので、一概にその国のニーズに合わせたとは断言出来ないかもしれません。

パンを作る小麦粉が日本国内に流通している物と海外の物とでは、異なる場合も少なくありません。日本の小麦粉と比べ目が粗いため、ふっくらとした、もちもち感のあるパンを作る事が困難です。またその他にも食品、製菓製造機器も日本国内で流通している物に比べ性能や使い勝手が悪い場合も少なくありません。

例えばオーストラリアやアジア諸国の多くのパン屋で使われている台湾製のオーブンですが、値段は確かにお手頃価格で、その国々に合わせた規格や電圧、コンセントプラグに対応しており、一見非常に優れていると思われがちですが、実際には温度を一定に保つのが非常に難しく、既定の設定設定温度までの上昇時間が、日によって異なり、同時間作動したとしても、最大上下温度幅が10度くらいになる製品もございます。パン作りのプロは舶来品である高価な欧州のオーブンを使用しますが、使いこなすのにはそれなりの修行を積んだプロとしての技量が必要になります。

技術の習得の訓練によってプロ対応の欧州オーブンを使用するのではなく、素人や技術がない人間でも扱える台湾製を使用する所が多いのも、味の品質が向上しない原因の一つだと言えます。日本製のオーブンは欧州製と同等のトップパフォーマンスを発揮出来ませんが、比較的使いやすく、また性能も安定しているので、日本企業の強みである、かゆいところまで手が届くカスターマーサービスや、ロットに関わらず、顧客の求めに応じてパーツ等の提供を行え得れば、十分勝算があると言えます。

オーブンに限らず、日本製の食品機器の性能は既存のアジア諸国製に比べて高いと言えますが、問題は上記でも述べている台湾製のオーブンは日本製よりも安価なケースが多く、性能よりも価格を重視するコンシューマーも少なくはありません。まずは価格競争でこの部分でアジア諸国の食品機器の値段と同等か、もしくはコンシューマーを納得させる性能と価格設定を考慮する必要があります。

または日本では程度や状態の良い中古の食品機器が市場に出回っているおります。通常海外ではこの手の食品機器の中古は老朽化がひどく、中古市場で販売する事は難しいのですが、日本で状態が良く、価格がリーズナブルな機器を抑えられれば、こちらも需要はかなりあり、ポテンシャルが高いビジネスモデルと言えます。


このコラムの著者

永井 政光

永井 政光

(NM AUSTRALIA PTY LTD)

<オーストラリアビジネスの専門家

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