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市場動向 2013年02月17日

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<アジア・クロスボーダー戦略> 経済特区 ミャンマー【3】

堀 明則(Hopewill Group)

アジア・クロスボーダー戦略シリーズと銘打って発信させていただいている「経済特区」特集。
今回はミャンマーの経済特区に関する情報の3回目となります。
第1回はティラワ経済特区、第2回はダウェイ経済特区にスポットをあて、ミャンマーの経済特区情報をお届けさせていただきました。
今回はミャンマーの存在が、アセアン域内における接続性(コネクタビリティ)においていかに重要であるかということをお伝えさせていただきます。

弊社「アジア・クロスボーダー戦略コンサルティングチーム」がまとめます情報を、
以下の通り発信させていただきます。

ダウェイ経済特区の存在が、南シナ海からインド洋側への物流ルートに大変革をもたらすと言うこと、この点をご理解いただければと思います。

【アセアン地域の接続性(コネクタビリティ)の向上がもたらすもの】

ベトナム→タイ→ミャンマーへの接続は、「アセアン域内の接続性(コネクティビティ)」において、効果的なリンク機能となり得る。
メコン川流域の南部経済回廊沿いの投資機会を高める事でアセアン諸国との強固な結びつきをもたらすことが可能となる。
アセアン地域の物流のショートカットの実現が目標とされるこの接続は、アセアンにおける海上輸送貨物の航海距離を短縮することになる。
バングラディッシュ、インド洋地域という西側の出口として、ダウェイ港を経由することで、インド-ベトナム、タイ、カンボ ジア間の距離は、マラッカ海峡を経由した場合の距離、4,200、4,500、4,200Kmから、それぞれ3,500、2,500、3,000Kmへと短縮される。
つまり、国境を越えた製造拠点・流通拠点でのシナジー効果が生まれることになる。

例えば、製造機能をタイに持たせる戦略を考えた場合、タイのレムチャバンとダウェイの間を結ぶルートが結ばれることによる、ダウェイの物流拠点化が可能となり得るのではなかろうか。

この接続は、ミャンマー・タイ双方の貿易従事者に資するアセアンの高速道路網の接続により、ダウェイは、東南アジアをインド洋、中東、欧州、そしてアフリカと結ぶ貿易ハブとして、タイ投資、アセアン地域全体の成長に寄与することとなる。
シンガポールを経由したバンコク-チェンナイ間の輸送には6日間を要するが、ダウェイ港の利用により、3日間に短縮できることか可能となる。
このタイ-ミャンマー間の連携は、地域経済のけん引役として多大なるビジネスチャンスを提供することになるだろう。
東アジアの既存の生産拠点にとって、西部玄関口として機能する高い潜在性を有し、新しい貿易と輸送網は、地域内の物流の短縮化を実現し、結果誕生する巨大な生産拠点は、メコン川流域をグローバル市場に連結してゆく重要な成長拠点へと生まれ変わることとなる。

最後に、ダウェイ開発の効果をまとめる。

(1)貿易・初期オペレーションのための拡張拠点となる。
(2)西部玄関口を通じた輸出供給増強が可能となる。
→マラッカ海峡輸送への依存を軽減することにより、輸送コストの低減が可能
(3)広域的な経済拡大が実現可能となる。
(4)需要の大きな市場にたいし、効果的なサプライチェーンを構築できる。
(5)新しい輸送・貿易ルートは域内物流網をさらに拡大させることになる。

(文責)
ホープウィル・グループ
アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム

2012年、日本そして世界は変わらず激動の一年でした。
日中関係の悪化は、日本経済のアジア戦略の再考に一石を投じる形となりました。
引き続き巨大な中国市場と、日本は上手に関係を構築してゆく必要はあります。
しかし、中国一辺倒ではリスクが極大化することも身をもって経験したわけです。
アジアを国家単位で論じる時代は終焉を向かえ、アジアは巨大な共同体化してゆこうとしています。

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堀 明則ほり あきのり

(Hopewill Group)

幅広い事業範囲を武器に

日本企業、個人に対し、香港・シンガポールをハブとした、『日本からア

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