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飲食店が使えるインバウンド補助金ガイド|対象事業・補助額・申請のコツ

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飲食店のインバウンド対応に使える補助金を国・自治体の制度ごとに解説。観光庁・デジタル化AI導入補助金(旧IT導入補助金)・小規模事業者持続化補助金など主要4制度の対象事業・補助額・申請のポイントをまとめました。

2025年の訪日外国人数は4,268万人(前年比15.8%増)と過去最高を更新し、飲食店にとってインバウンド対応は「やったほうがいい」から「やらなければ機会損失になる」段階に入っています。
多言語メニューの整備、キャッシュレス決済の導入、店内サインやWi-Fi環境の改善――こうした取り組みには相応のコストがかかりますが、実は国や自治体が用意する補助金・支援制度を活用すれば、費用負担を大幅に軽減できます。
本記事では、飲食店がインバウンド対応に使える主な補助金を4つ厳選し、対象となる事業や補助額の目安、そして申請で失敗しないためのポイントまで、わかりやすく解説します。
「補助金は難しそう」と感じている方も、この記事を読めば自店に合った制度を見つけ、申請の第一歩を踏み出せるはずです。

この記事でわかること

  • ・飲食店がインバウンド対応に活用できる主な補助金4制度の概要と補助額
  • ・多言語メニュー・キャッシュレス・Wi-Fiなど補助金の対象になる取り組みの具体例
  • ・補助金申請で採択率を高めるための準備と注意点

1. なぜ今、飲食店のインバウンド対応に補助金を活用すべきなのか

訪日外国人数の推移と飲食店への影響

2025年の訪日外国人数は年間4,268万人(前年比15.8%増)と過去最高を更新し、都市部だけでなく地方にも外国人旅行者が訪れるようになっています。観光庁のインバウンド消費動向調査(2025年暦年速報)によると、訪日外国人の旅行消費額のうち「飲食費」は全体の約21.9%を占め、宿泊費(36.6%)・買物代(27.0%)に次ぐ第3の支出項目となっています。
外国語メニューがない、クレジットカードが使えないといった理由で入店をためらう外国人観光客は少なくありません。こうした障壁を取り除くだけで新たな顧客層を獲得できるチャンスがありますが、小規模な飲食店にとって投資は簡単ではありません。そこで注目したいのが、国や自治体が提供する補助金・支援制度です。

インバウンド対応にかかるコストの目安

代表的な取り組みのコスト感を押さえておきましょう。多言語メニューの制作は翻訳費用を含めて10万〜30万円程度、タブレット型セルフオーダーシステムは初期費用で20万〜50万円程度が目安です。キャッシュレス決済端末はPOSレジ連携まで含めると数十万円規模になることもあり、店内サインの多言語化やWi-Fi整備も加えるとトータルで100万円以上になるケースも珍しくありません。
こうした費用の一部を補助金で賄えれば、投資のハードルは大きく下がります。制度によっては費用の1/2〜2/3が補助されるものもあり、活用しない手はありません。

2. 飲食店が使える主なインバウンド補助金・支援制度

観光庁「インバウンド受入環境整備高度化事業」

観光庁が実施する「インバウンド受入環境整備高度化事業」は、訪日外国人旅行者の受入環境を向上させるための補助制度で、多言語案内の整備やデジタルツール導入といった幅広い取り組みが支援対象になります。
ただし本事業は、地方自治体・観光地域づくり法人(DMO)・観光協会・協議会などが申請主体となる地域連携型の制度で、個別の飲食店が単独で申請することは基本的にできません。飲食店がこの制度を活用するには、地元の観光協会や商店街・観光地協議会が実施する広域プロジェクトに参加する形が現実的です。公募スケジュールは年度により異なりますので、観光庁の公式サイトで最新情報を確認してください。

東京都「インバウンド対応力強化支援事業補助金」(自治体の代表例)

自治体独自の補助金として代表的なのが、公益財団法人東京観光財団が実施する「インバウンド対応力強化支援事業補助金」です。都内の宿泊施設、飲食店(中小企業者のみ)、免税店(中小企業者のみ)、体験型コンテンツ提供施設などが対象で、インバウンド対応に必要な設備投資やコンテンツ制作の費用を支援してくれます。大手チェーンなど中小企業基本法上の中小企業に該当しない事業者は、飲食店として申請できない点にご注意ください。
補助率は対象経費の1/2ですが、多言語対応に関する取り組みは補助率2/3と手厚くなっています。補助上限額は1施設あたり300万円(団体の場合は1,000万円)です。具体的には、多言語Webサイト・メニュー・パンフレットの制作、多言語対応タブレットやセルフオーダーシステムの導入、翻訳機の購入、公衆無線LAN(Wi-Fi)の設置などが対象経費に含まれます。
令和8年度の申請期間は令和8年4月1日(水)から令和9年3月31日(水)までですが、予算がなくなり次第終了となるため、早めの申請をおすすめします。なお、東京都以外の自治体でも類似のインバウンド支援制度を設けているケースが多くあります。お住まいの都道府県や市区町村のホームページ、または最寄りの商工会議所にぜひ問い合わせてみてください。

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)(キャッシュレス・POSレジ等)

「IT導入補助金」は「デジタル化・AI導入補助金」へ名称変更され、2026年度(令和8年度)も継続実施されています。中小企業・小規模事業者のIT・デジタルツール導入費用を支援する制度で、飲食店ではキャッシュレス決済システムや多言語対応POSレジの導入に活用できます。
この補助金の特徴は、対象ツールが登録されたIT導入支援事業者を経由して申請する点です。飲食店向けのPOSレジやオーダーシステムは多くのベンダーが登録しており、選択肢は豊富です。申請は支援事業者と共同で行う仕組みですので、まず導入検討中のベンダーに対応状況を確認しましょう。なお、2026年度(デジタル化・AI導入補助金2026)の公募要領は2026年3月10日に公開され、申請受付は2026年3月30日以降に順次開始される予定です。最新の公募スケジュールは中小企業庁および事務局の公式サイトで必ずご確認ください。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金は、従業員数20人以下(商業・サービス業は5人以下)の小規模事業者が、販路開拓に取り組む費用を支援する制度です。個人経営の飲食店にとって、最も身近で使いやすい補助金の一つといえます。
インバウンド対応の文脈では、多言語のチラシや看板の制作費、外国人観光客をターゲットにしたWebサイトの構築費、SNS広告の出稿費なども「販路開拓」に該当するため、補助の対象になり得ます。補助上限額は通常枠で50万円と大型の制度に比べると少額ですが、その分申請手続きがシンプルで、初めて補助金を活用する方にも取り組みやすいのが魅力です。
申請には商工会議所(または商工会)の支援を受けることが要件となっていますので、まずは最寄りの商工会議所に相談するところから始めてみてください。

3. 補助金ごとの対象経費・補助率・上限額早見表

制度ごとに「何が対象で、いくらまで出るか」を押さえる

補助金を活用する際にまず確認すべきは、「自分のやりたいインバウンド対応が、どの制度の対象経費に該当するか」です。制度によって補助率や上限額が異なるため、最も有利な制度を選ぶことが重要です。以下に、飲食店が活用しやすい主要制度の対象経費・補助率・上限額を整理します。

なお、各制度の金額・条件は年度ごとに変更される可能性がありますので、申請前には必ず各制度の公式サイトで最新情報を確認してください。

東京都「インバウンド対応力強化支援事業補助金」の対象経費

東京都の本制度は、飲食店が使えるインバウンド補助金の中でも対象経費の幅が広いのが特徴です。東京観光財団の公式情報によると、対象経費は多言語対応/外国人用グルメサイトへの登録・掲載/インバウンド対応に係る人材育成/公衆無線LAN設置/キャッシュレス機器導入/手荷物預かり設備導入/トイレの多機能化/文化・習慣(ムスリム・ベジタリアン等)への対応/災害時の外国人旅行者対応など、9分野にわたって幅広く設定されています。
補助率は原則2分の1ですが、多言語対応に限り3分の2と手厚く設定されています。1施設あたりの上限は300万円(団体申請の場合は1,000万円)です。たとえば多言語対応に150万円かかった場合、100万円が補助される計算になります。都内で飲食店を営む中小企業者にとっては、最初に検討すべき制度のひとつです。

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の対象経費

「デジタル化・AI導入補助金」は、IT・デジタルツールの導入費用に特化した制度です。飲食店の場合、キャッシュレス決済対応のPOSレジ、セルフオーダーシステム、予約管理システム、売上分析ツールなどが対象になります。
補助率は枠・類型によって異なり、通常枠ではソフトウェア本体が1/2以内、導入関連費は2/3以内(50万円以下の部分は3/4以内、小規模事業者の場合は4/5以内まで引き上げ)となります。補助額は枠により5万円〜最大450万円と幅があります。「インバウンド対応」を直接の目的としていなくても、結果的にインバウンド対応につながるITツールであれば申請できる可能性があるため、自治体の補助金と組み合わせて検討するのが効果的です。

小規模事業者持続化補助金の対象経費

従業員5人以下(飲食店は商業・サービス業に該当)の小規模飲食店であれば、小規模事業者持続化補助金も有力な選択肢です。この制度は「販路開拓」を支援するもので、対象経費には広報費(チラシ・パンフレット等)、機械装置等費、ウェブサイト関連費などが含まれます。
補助率は3分の2、上限額は通常枠で50万円です。なお、ウェブサイト関連費のみでは申請できず、他の経費費目との併用が必要で、かつウェブサイト関連費は補助金交付申請額の1/4が上限(通常枠で最大12.5万円)となる点にご注意ください。金額は他の制度に比べて小さいものの、申請のハードルが比較的低く、個人経営の飲食店でも使いやすいのがメリットです。商工会議所の支援を受けることが申請要件になっているため、まずは地域の商工会議所に相談してみましょう。

お住まいの自治体の制度も必ず確認を

ここでは東京都の制度を代表例として紹介しましたが、大阪府・京都府・福岡県をはじめ、訪日外国人が多い地域の自治体は独自のインバウンド支援制度を設けているケースが少なくありません。補助率や上限額、対象経費の範囲は自治体ごとに異なるため、まずはお住まいの自治体の公式サイトや商工会議所で最新の情報を確認してください。国の制度と自治体の制度は併用できる場合もあるため、両方をチェックすることで補助金の効果を最大化できます。

4. 申請で失敗しないためのポイント

申請スケジュールと準備すべき書類

補助金申請で最も多い失敗は、「公募期間を過ぎてしまった」というものです。予算がなくなり次第、早期に締め切られることもあるため、気になる制度は公募開始前から情報収集しておきましょう。
一般的に必要な書類は、事業計画書、見積書、確定申告書(または決算書)、登記簿謄本(法人の場合)などです。特に事業計画書は審査の核ですので、「なぜインバウンド対応が必要か」「どのような成果が見込めるか」を具体的な数字で記載してください。なお、補助金の金額・条件は年度ごとに変更される可能性がありますので、申請前には必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

「後払い」が基本――自己資金の準備を忘れずに

補助金を活用する際に見落としがちなのが、補助金は原則「後払い(精算払い)」であるという点です。つまり、まず自己資金で事業を実施し、完了報告書を提出した後に補助金が支払われる仕組みになっています。「補助金が入ってから工事や導入を始めよう」と考えていると、いつまでも事業を開始できません。
たとえば補助率が2/3、対象経費が150万円の場合、まず150万円を自分で支払い、事業完了後に100万円が補助金として戻ってくるイメージです。申請から補助金の受給までには数か月かかることも一般的ですので、その間の資金繰りを事前に計画しておく必要があります。
金融機関のつなぎ融資を活用する方法もありますので、資金面で不安がある場合は、取引のある金融機関や商工会議所に早めに相談しておきましょう。

商工会議所・専門家の活用で採択率を上げる

申請書類の作成に不安がある場合は、商工会議所(商工会)や行政書士・中小企業診断士に相談しましょう。商工会議所では無料の相談窓口を設けていることが多く、事業計画のブラッシュアップについてアドバイスを受けられます。小規模事業者持続化補助金では商工会議所の支援が申請要件になっています。
行政書士や中小企業診断士への依頼は費用がかかりますが、採択実績のある専門家のサポートで事業計画の説得力が高まり、採択率の向上が期待できます。初めての補助金申請であればなおさら、専門家の力を借りることを検討してみてください。

5. よくある質問(FAQ)

Q1. 飲食店がインバウンド対応に使える補助金にはどのようなものがありますか?

代表的なものとして、観光庁の「インバウンド受入環境整備高度化事業」、自治体独自の補助金(東京都「インバウンド対応力強化支援事業補助金」など)、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)、小規模事業者持続化補助金の4つがあります。それぞれ対象経費や補助率が異なりますので、自店の規模や導入したい設備に合わせて選びましょう。

Q2. 多言語メニューの作成に補助金は使えますか?

はい、多くの補助金で多言語メニューの制作費用が対象経費として認められています。観光庁の事業や自治体の補助金が特に活用しやすく、東京都の制度では多言語対応の取り組みに対して補助率2/3という手厚い支援が受けられます。

Q3. 補助金はいつ受け取れますか?

補助金は原則「後払い(精算払い)」です。まず自己資金で事業を実施し、完了報告書を提出した後に補助金が支払われます。申請から受給まで数か月かかることもあるため、資金計画に余裕を持っておくことが大切です。

Q4. 補助金の申請は自分でできますか?

ご自身での申請も可能ですが、採択率を高めるには商工会議所や行政書士などの専門家に相談することをおすすめします。特に初めての申請の場合、事業計画書の書き方や必要書類の整備についてアドバイスを受けることで、手戻りを防げます。

Q5. 東京都以外の自治体にもインバウンド補助金はありますか?

はい、多くの自治体が独自のインバウンド対応支援制度を設けています。お住まいの都道府県や市区町村のホームページ、または最寄りの商工会議所に問い合わせると、利用可能な制度を確認できます。

Q6. キャッシュレス決済の導入に使える補助金はありますか?

「デジタル化・AI導入補助金」(旧IT導入補助金)を活用すると、キャッシュレス決済端末や多言語対応POSレジなどの導入費用の一部を補助してもらえます。自治体の補助金でも対象経費に含まれるケースがありますので、複数の制度を比較検討してみてください。

6. まとめ

飲食店のインバウンド対応には、多言語メニューやキャッシュレス決済、店内環境の整備など、さまざまな投資が必要です。しかし、国や自治体が用意する補助金を上手に活用すれば、費用負担を大幅に抑えながら対応を進めることができます。
本記事で紹介した4つの制度のうち、まずは自店の規模や対応したい内容に合ったものを一つ選び、公式サイトで最新の公募情報を確認するところから始めてみてください。申請に不安がある場合は、商工会議所や専門家に相談すれば心強いサポートを受けられます。
補助金の具体的な金額や条件は年度ごとに変更される可能性がありますので、必ず各制度の公式サイトで最新情報を確認したうえで申請手続きに進んでください。インバウンド需要が拡大し続ける今こそ、補助金を活用して一歩先のインバウンド対応に踏み出しましょう。

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