コンサルティングの定義とは？

本テキストのメインテーマである「海外進出コンサル」を解説する前に「コンサルティング」とはどのような職業および仕事内容を指すのかを定義してみましょう。

「コンサルティング」といっても、その業務領域はさまざまで、経営・営業・IT…などなど、そのジャンルは多岐に渡ります。そもそもコンサルティングとは…「クライアントに依頼されたビジネス領域における業務上の課題を明らかにしたうえで、それらの課題を解決するための助言およびサポートを提供する」職業です。

よりシンプルに定義すれば…「クライアントのビジネスを成功させる」仕事と言ってよいでしょう。

海外進出コンサルとは？

ただ、誤解を恐れずに言えば、そもそも「コンサルタント」という職業自体が、いまだ一般的には〝胡散臭い〟ものと思われており（事実、Google検索で「コンサルタント」を検索すると「うさんくさい」というサジェスト（予測表示）が表示されます…）、それが通常のビジネスではなく、「海外ビジネス」ともなれば、それこそ海のものとも山のものともつかないと思われても仕方がないのかもしれません。

事実、コンサルタントになるための資格も試験もありません。さらに、コンサルティングを依頼する業務が「海外ビジネス」ともなれば、「いったいどんな人に何を依頼すればよいのか…？」と途方に暮れるどころか、コンサルティングを依頼すること自体がブラックボックス化してしまうことは否定できません。

…ただ断言できるのは、海外事業において、信頼できるビジネスパートナーの存在は必要不可欠であるということ。さらに強調したいのは、コンサルタントとは、単なるビジネスパートナーではなく、「信頼できるビジネスパートナー」であるということ。より具体的に言えば、自分のビジネスに合うパートナー、さらに言えば自分に合うビジネスパートナーであることが重要なのです。

つまり、アナタのビジネスを成功させてくれる「海外進出コンサル」とは、アナタの「信頼できるビジネスパートナー」となり得る存在でなければならないのです。

次項からは、そんな海外ビジネスに従事するアナタが、「信頼できるビジネスパートナー」=「信頼できる海外進出コンサル」を見つけるためのレクチャーをしていきます。

海外進出の目的と動機を明確にする

海外進出コンサルの依頼を検討する前に、事前に自社でやっておくべきことがあります。それが「海外進出の目的と動機を明確にする」ことです。

簡単に言えば、「なぜ海外進出をするのか？」と自らに問いかけることです。それは自社のビジネスに関して「Why（なぜ）」を突きつけることに他なりません。

「なぜ海外進出をするのか？」→「それは今すべきことなのか？」→「なぜ今なのか？」→「今でなければいつなのか？」→「どこ（の国=Where）で、どんな（事業=What）ことをしたいのか」→「なぜその国でその事業をしたいのか？」→「そもそも海外で自社のサービスは通用するのか？」…などなど、どんな思考法でもスキームでもかまいませんので、「なぜ自分は海外進出がしたいのか？」「目指したい事業プランとは何か？」…といった様々な問いかけに答えていきましょう。

それらを繰り返すことで、自社が目指したい海外での姿や、既存事業の実態、自社製品・サービスの強みなど、自ずと「海外進出の目的と動機」が明確に具体化されていくはずです。

当たり前ですが、自己（自社ビジネスの）分析もせずに漠然と「海外進出をしたい」という気持ちだけで、コンサルティングを依頼しても意味がありません。まずは「海外進出の目的と動機を明確に」した上で、コンサルティングの必要性を検討しましょう。

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何をコンサルに依頼すべきか仮定を立ててみる

海外進出の目的と動機を明確にしたら、いよいよ海外進出コンサルの選定に入ります…が、それと同時進行でもよいので、「何をコンサルにを依頼するのか？」も考えましょう。

もちろん最初から、「アレとコレとソレをコンサルに依頼しよう…」とイメージできている方はともかく、「そもそも何を依頼すればいいのか…？」と途方に暮れる方も多くいることでしょう。

海外進出コンサルに、「…何を依頼すればいいのか教えてほしい」と訊いてみてもよいのですが、やはり仮説は大切です。仮説とは…ある論点における仮の解答を指しますが、「アレはコンサルにお願いして、コレは自社でもできるかな…？」「ウチとしては一気通貫のワンストップでお願いしよう」…などなど、事前にある程度の依頼する業務領域の目安をつけておくことは心がけましょう。

もちろんその際には、予算感や期日なども考慮した上で仮説を立てておくことは言うまでもありません。

次のセクションでは、実際にコンサルティングに依頼する項目を簡単にピックアップしていきます。

海外進出コンサルに依頼する項目とは？

このセクションでは、海外進出コンサルに依頼する項目を見ていきましょう。

ただ、海外展開をイメージしている商品やサービス、進出したい国、その時々の状況によって、依頼すべき項目の種類もまちまちですし、その順番も前後するはずです。あくまで大まかな概要としてとらえていただければ幸いです。

■海外進出戦略・事業計画の策定

■市場調査（消費者調査・競合調査・商習慣調査）

■企業・与信調査

■法務・規制調査

■テストマーケティング

■海外視察（現地への訪問・実地調査）

■展示会・セミナーの出展

…and more

繰り返しになりますが、ワンストップでの依頼orスポットでの依頼など、その時々の状況によって依頼すべき項目もタイミングも異なります。実際には、海外コンサルタントに依頼した際に、前項で解説した「海外進出の目的と動機」を元に、予算感や期日などを考慮した上で、具体的なコンサルティング項目を相談していくとよいでしょう。

コンサル依頼をする前に確認すべき4つのポイント

最後のセクションでは、いよいよ海外進出コンサルの正しい選び方について具体的には解説していきます。具体的には、実際に依頼する前に、お互いに確認しておくべき4つのポイントについて確認することが大切です。

■1. 過去に複数の海外コンサル成功事例があるか？

やはり、これまでの経験は確かめるべきです。実際に現地でどのような業種業態の進出を成功させているのか？ さらには成功事例だけでなく、過去の失敗事例や、その理由なども併せてヒアリングすることもオススメします。

■2. 得意な業種は？ 対応できる国・地域は？ 専門分野に特化しているのか・ワンストップサービスを得意とするのか？

当然ですが、進出国はもちろん、業種・業態によって、それぞれのノウハウは全く変わってきます。また、そのコンサルタントあるいはコンサルティングファーム（会社）の得意とする分野やジャンル、その業務形態が専門特化型なのかワンストップサービスなのかも確認しておくとよいでしょう。

■3. 適正な料金体系なのか？ もっとも多い予算・もっとも少ない予算は？ 自社の予算内で依頼できるコンサルメニューは？

そもそもコンサルタントあるいはコンサルティングファーム（会社）によって料金体系は異なりますが、こちらで用意できる予算とコンサル料金が、期待できる収益に見合っているのか否かの判断は重要です。

その際に、こちらで用意できるもっとも少ない予算ともっとも多い予算によって依頼できるメニューなどもヒアリングしておきましょう。

■4. コンサルタントの本気度・情熱は？ 自分との相性は？

海外進出コンサルタントとアナタは、お互いに信頼できるビジネスパートナーでなければなりません。誤解を恐れずに言えば運命共同体でもあり、ともに未来に向かっていく仲間でもあります。そんな間柄でモチベーションの温度差は致命的ですし、お互いの相性も重要であることは言うまでもありません。

御社にピッタリの海外進出サポート企業をご紹介します

今回は『海外進出コンサルティングの正しい選び方』ついて解説しました。

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