海外進出に関わる、あらゆる情報が揃う「海外ビジネス支援プラットフォーム」

メニュー
メニュー

ニトリの海外展開とはどんな会社?店舗数・進出国・海外戦略を徹底解説【2026年最新】

掲載日:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ニトリの海外展開を徹底解説。ニトリがどこの国の会社か、海外店舗数・進出国・撤退事例・2026年の最新海外戦略まで、決算データをもとに詳しくまとめました。アジア展開・EC戦略・円安への対応も解説します。

「ニトリはどこの国の会社?」「海外に何店舗あるの?」という疑問を持つ方は少なくありません。ニトリは1967年に北海道で創業した純粋な日本企業ですが、現在は中国・台湾・東南アジアを中心にグループ全体で1,000店舗超を展開するアジア有数の家具・インテリア小売企業に成長しました。「お、ねだん以上。」のスローガンで知られるニトリの海外展開は、製造から販売まで一貫して手がけるSPA(製造小売)モデルを武器に、現地の中間所得層をターゲットとして急拡大を続けています。本記事では、ニトリの企業概要・海外展開の歴史・進出国・店舗数の推移・アメリカ撤退の経緯・最新の海外戦略まで、決算データをもとに2026年最新情報で徹底解説します。

この記事でわかること

  • ・ニトリがどこの国の会社か、企業概要と創業の歴史
  • ・ニトリの海外進出国・海外店舗数の最新データ
  • ・アメリカ撤退の経緯と東南アジアシフトの理由
  • ・ECプラットフォーム活用・グローバルサプライチェーン戦略
  • ・ニトリの海外展開から日本企業が学べる教訓

1. ニトリとはどんな会社?企業概要と創業の歴史

企業概要

ニトリホールディングス(証券コード:9843)は、家具・インテリア・ホームファッション商品の企画・製造・物流・販売を一貫して手がけるSPA(製造小売業)企業です。1967年に北海道札幌市で「似鳥家具店」として創業し、1972年に株式会社ニトリとして設立されました。2008年に持株会社体制に移行し、現在の「株式会社ニトリホールディングス」となっています。本社は北海道札幌市と東京都北区に置いています。

売上高は約9,000億円前後(2024年3月期)、従業員数は連結で約5万人以上。「お、ねだん以上。」というスローガンに体現される「低価格・高品質」は、アメリカのIKEAや日本のムジ(無印良品)と比較されることも多いですが、ニトリはさらに価格競争力を高めるため、製造から物流・販売まで完全内製化したバリューチェーンを構築している点が特徴です。

創業と海外展開のきっかけ

創業者・似鳥昭雄氏が1972年にアメリカを視察した際、現地の家具店の広大な売り場と豊かな住環境に衝撃を受けたことが、「日本の住まいを豊かにしたい」という理念の原点とされています。その後、単なる小売業から自社製品の企画・製造まで手がけるビジネスモデルへと転換し、アジアの自社工場と物流ネットワークを軸とした垂直統合型の事業体制を作り上げました。

2. ニトリの海外進出の歴史と展開国一覧

海外展開の歴史

ニトリが最初に海外進出したのは2007年のアメリカ(ロサンゼルス)です。その後2014年に中国・台湾への出店を本格化させ、2022年にはマレーシア・シンガポールへ初出店しました。2023年以降はフィリピン・タイ・ベトナムへと東南アジア各国への展開を一気に加速させています。一方、アメリカ事業は収益化の困難から2022〜2023年頃に撤退を完了しています。

2026年現在の進出国一覧

東アジア:中国(天猫・拼多多などECも含む)、台湾

東南アジア:マレーシア、シンガポール、フィリピン、タイ、ベトナム

検討・計画中:インドネシア、インド

かつて出店していたアメリカはすでに撤退済みです。中国では実店舗に加えて天猫国際(Tmall Global)・Lazada・拼多多(Pinduoduo)などのECプラットフォームを通じた販売も積極的に展開しています。

3. 決算で見るニトリの海外店舗数の推移

2022年2月期:コロナ禍でも海外出店継続

2022年2月期は、コロナ禍の影響を受けながらも海外店舗は93店舗(前期比+22店舗)と増加しました。同期にはマレーシアとシンガポールへの初出店を果たし、東南アジア展開の足がかりを築きました。ECプラットフォームとの連携強化(天猫国際・Amazon・Walmart等)も推進し、EC経由の売上比率を引き上げる戦略を展開しました。

2023年3月期:台湾・中国を軸に急拡大

2023年3月期は海外店舗数が大幅に増加しました(前期比+101店舗)。台湾・中国での積極出店に加え、東南アジア各国への展開が加速しました。同期にはアメリカからの撤退が完了しており、「アジアへの選択と集中」が明確になった期でもあります。拼多多への新規出店など、中国EC戦略も強化されました。

2024年3月期:グループ1,001店舗達成

2024年3月期、ニトリグループは悲願のグループ全体1,001店舗を達成しました。フィリピン・タイ・ベトナムへの新規出店を果たし、東南アジアの網羅性が大幅に向上しました。インドネシア・インドへの進出計画も明らかになり、アジア全域をカバーする戦略への布石が打たれています。一方、円安による仕入れコスト上昇が収益面での課題として浮上しており、グローバルサプライチェーンの最適化が急務となっています。

4. ニトリのアメリカ撤退と東南アジアシフト

アメリカ進出と撤退の経緯

ニトリは2007年に創業者・似鳥昭雄氏が視察で感銘を受けたアメリカ市場へ満を持して参入しました。しかし、アメリカの家具・インテリア市場はIKEA・ウェイフェア(Wayfair)・ウィリアムズ・ソノマ等の強力な競合が存在し、ニトリの強みである「価格競争力と品質の両立」が相対的に発揮しにくい環境でした。現地消費者への認知度向上にも時間とコストがかかり、最終的には撤退を決断しました。

この撤退は失敗として語られることもありますが、経営判断として重要な点は「撤退の判断が迅速だった」ことです。不採算市場からの速やかな撤退と、成長機会の大きいアジアへの資源集中は、日本企業の海外展開における重要な教訓となっています。

東南アジアシフトの背景

アメリカ撤退と入れ替わるように加速したのが東南アジア展開です。東南アジアを選択した理由は複数あります。第一に、アジアの中間所得層の急速な拡大によって「手頃な価格で品質の良い家具・インテリア」への需要が急増していること。第二に、アジアはニトリの製造・調達ネットワークと地理的に近く、物流コストが低く抑えられること。第三に、日本ブランドへの親和性がアジア全体で高く、「日本製・日本品質」のブランドイメージが購買動機につながりやすいことです。

5. ニトリの海外ECプラットフォーム戦略

中国:天猫国際・拼多多・JD.com

中国市場では実店舗展開に加え、Alibaba傘下の天猫国際(Tmall Global)・拼多多(Pinduoduo)・JD.com(京東)などの大手ECプラットフォームでの販売を積極的に展開しています。特に天猫国際は越境ECとして日本から中国へ直送するモデルであり、現地在庫を持たずに中国消費者にリーチできるため、在庫リスクを抑えながら市場浸透を図ることができます。

東南アジア:Lazada・Shopee

東南アジアではLazada・Shopeeなど現地主要ECプラットフォームへの出店も進めており、物理的な店舗展開とデジタル販売チャネルを組み合わせたオムニチャネル戦略を採用しています。コロナ禍でEC利用が急拡大した東南アジアでは、実店舗よりも早くECで認知度を高める「デジタルファースト」のアプローチが有効に機能しています。

日本とアジアのEC連携

ニトリは日本国内のEC売上比率も引き上げており、国内EC基盤で培ったノウハウをアジアのEC展開に活かしています。家具・インテリアという大型・重量商品のEC販売においては、配送・設置サービスとの連携が顧客満足度の鍵となっており、現地物流パートナーとの提携強化も課題の一つとなっています。

6. グローバルサプライチェーンと円安への対応

ニトリのグローバルサプライチェーン

ニトリの競争力の核心は、アジアを中心に構築したグローバルサプライチェーンにあります。自社工場(主にベトナム・インドネシアなど)での生産、現地調達比率の向上、自社物流(ニトリ物流)による輸送コスト削減を組み合わせることで、競合が追いつきにくいコスト構造を実現しています。

円安の影響と対応策

ニトリはアジアで製造し日本で販売するSPAモデルのため、円安は仕入れコスト上昇という形で収益に影響します。2022〜2026年の円安局面では、仕入れコストの上昇を価格に転嫁しながらも、現地調達比率の引き上げ・生産拠点の多様化(中国一極依存からベトナム・インドネシアへの分散)によってコスト圧力を緩和する取り組みを強化しています。為替ヘッジについても積極的に活用しており、為替変動リスクの管理が重要な経営課題となっています。

インドネシア・インドへの展開計画

2024年3月期決算では、インドネシア(人口約2億8,000万人)とインド(人口約14億人)への進出計画が示されました。両国は中間所得層の急拡大が見込まれ、家具・インテリア市場の成長ポテンシャルが極めて高い市場です。特にインドは「次の中国」として世界の消費財メーカーが注目する巨大市場であり、ニトリの中長期成長を牽引するエンジンになる可能性があります。

7. ニトリの海外展開から日本企業が学べる教訓

教訓①:SPAモデルで価格競争力と品質を両立する

製造から販売まで一貫して担うSPAモデルは、中間マージンを排除してコストを最小化しながら品質をコントロールできます。海外でも通用する競争優位性を確立するためには、自社のバリューチェーンをどこまで統合できるかが鍵となります。ニトリはこの点で日本企業のモデルケースとなっています。

教訓②:ECプラットフォームを活用して実店舗なしに市場浸透できる

天猫国際・Lazada・Shopeeなどの現地ECプラットフォームを活用することで、初期投資を抑えながら現地市場でブランド認知を高めることができます。特に新規参入国では、実店舗より先にEC出店でテストマーケティングを行うアプローチが有効です。

教訓③:不採算市場からの迅速な撤退もビジネス判断

アメリカからの撤退に見るように、進出した市場が期待通りに機能しない場合は、撤退の決断を迅速に行うことも重要な経営判断です。「継続することが美徳」ではなく、資源を成長性の高い市場に集中させる戦略的思考が長期的な成功につながります。

教訓④:地政学リスクを見据えた生産拠点の多様化

中国一極依存から脱却し、ベトナム・インドネシアなどへ生産拠点を分散させるニトリの動きは、「中国+1」戦略として多くの日本企業が参考にすべき取り組みです。地政学リスクと為替リスクを分散させる体制が、長期的な事業継続性を高めます。

8. よくある質問(FAQ)

Q. ニトリはどこの国の会社ですか?

ニトリは日本の会社です。1967年に北海道札幌市で創業し、本社は北海道札幌市と東京都北区にあります。中国・台湾・東南アジア等に海外展開していますが、純粋な日本の家具・インテリア企業です。

Q. ニトリの海外店舗数は何店舗ですか?

2024年3月期時点でグループ全体1,001店舗を達成しており、そのうち海外は中国・台湾・東南アジアを中心に100店舗超を展開しています。今後もアジアを中心に拡大予定です。

Q. ニトリはどの国に出店していますか?

2026年現在、中国・台湾・マレーシア・シンガポール・フィリピン・タイ・ベトナムなどに展開しています。インドネシア・インドへの進出も計画されています。アメリカは撤退済みです。

Q. ニトリがアメリカから撤退した理由は何ですか?

IKEA・ウェイフェア等の強力な競合が存在するアメリカ市場での収益化が困難だったためです。ニトリは撤退を迅速に決断し、成長可能性の高いアジア市場に資源を集中する戦略に転換しました。

Q. ニトリの海外展開で成功している国・地域はどこですか?

台湾と中国での展開が最も成熟しています。東南アジアではマレーシア・シンガポールが先行しており、フィリピン・タイ・ベトナムが拡大中です。

Q. ニトリの海外展開から日本企業が学べることは何ですか?

SPAモデルによる価格競争力・ECプラットフォーム活用・不採算市場からの迅速撤退・生産拠点の多様化が主な教訓です。アジア市場への「選択と集中」戦略は多くの日本企業の参考になります。

Q. 円安はニトリの海外事業にどう影響しますか?

アジアで製造・日本で販売するSPAモデルのため、円安は仕入れコスト上昇というマイナス影響をもたらします。現地調達比率の引き上げと生産拠点の多様化で対応しています。

9. 優良な海外進出サポート企業をご紹介

海外ビジネス支援プラットフォーム「Digima〜出島〜」では、ニトリのように日本企業がアジア市場に海外展開する際の専門的なサポートを提供できる支援企業を無料でご紹介しています。中国・台湾・東南アジア(マレーシア・シンガポール・フィリピン・タイ・ベトナム)への市場参入、EC出店支援、現地法人設立、サプライチェーン構築など幅広い分野の専門家が登録されています。

「アジアのECプラットフォームに出店したい」「東南アジアへの小売展開をサポートしてほしい」「中国での製造委託先を探している」「ニトリのようなSPAモデルを海外で構築したい」など、具体的なご相談から構想段階のヒアリングまで、お気軽にお問い合わせください。海外進出の専門コンシェルジュが、御社の業種・進出フェーズ・目的に合わせた最適なサポート企業を完全無料でご紹介いたします。

この記事が役に立つ!と思った方はシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

海外進出相談数 27000 件突破!!
最適サポート企業を無料紹介

\ 3つの質問に答えて /
コンシェルジュ無料相談

もっと企業を見る

海外進出・海外ビジネスで
課題を抱えていませんか?

Digima~出島~では海外ビジネス進出サポート企業の無料紹介・
視察アレンジ等の進出支援サービスの提供・
海外ビジネス情報の提供により御社の海外進出を徹底サポート致します。

無料相談はこちら

0120-979-938

海外からのお電話:+81-3-6451-2718

電話相談窓口:平日10:00-18:00

海外進出相談数
22,000
突破