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エシカル消費の基礎知識 | SDGs・CSR・ESG消費との親和性と企業事例

掲載日:2020年05月29日

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「エシカル」および「エシカル消費」について、さらには21世紀のグローバル企業の在り方としての「エシカル消費」と「企業としての事例」についても解説します。

エシカル(ethical)とは、英語で「倫理的・道徳的」という意味です。「エシカル消費」とは、人や地域や社会や地球環境に配慮した倫理的に正しい消費を指します。

世界の消費者間でエシカル消費の関心が高まっていくなかで、企業や事業においても「エシカル」という価値観が年々重要視されています。

SDGs・CSR・ESG投資の観点から見ても、エシカル消費はそれらと密接に感消しており、21世紀の企業にとって重要なテーマであることは言うまでもありません。

世界のユーザーに選ばれる企業となるためにはエシカル消費が大きな指標のひとつとなるでしょう。それが日本のみならずグローバルなマーケットを視野にいれた事業であるならばなおのことです。

1. エシカルとは?

エシカル(ethical)とは「倫理的・道徳的」という意味

エシカル(ethical)とは、英語で「倫理的・道徳的」という意味です。一般的に「倫理的」なこととは、〝法的な縛りがなくても、人々が正しいと思うこと〟を指し、〝人間が本来持っているとされる良心を発端とした社会的な規範〟とされています。

つまり「自分たちが生活する地球や社会を尊重した在り方」を意味しており、より具体的に言えば、「自然環境を大切にしながら、地域や周りの人々の気持ちを配慮した考えおよび行動」を指します。

2. エシカル消費とは

エシカル消費とは倫理的に正しい消費

そして近年世界的に注目されているのが「エシカル消費」です。エシカル消費とは、人や地域や社会や地球環境に配慮した倫理的に正しい消費のことです。

エシカル消費の定義とは

一般社団法人エシカル協会によると、エシカル協会によると、エシカル消費の定義とは「人と社会、地球環境のことを考慮して作られたモノを購入あるいは消費する」とされています。

つまり、消費者自身が、人や社会や地球環境に配慮した商品・サービスを積極的に選択することで、自らを含めた人や社会や地球環境の課題解決につながる消費活動を行うことを指します。

消費者庁は以下の5つをエシカル消費の例として挙げています。

① 人への配慮
例:障がいがある人の支援につながる消費を選ぶ
働きたい障がいがある人を支援している事業者の商品

② 社会への配慮
例:フェアトレード商品を選ぶ
発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に取引された商品を選択する

③ 地域への配慮
例:地元の産品を買う
地産地消によって地域活性化や輸送エネルギーを削減


④ 環境への配慮
例:エコ商品を選ぶ
リサイクル素材を使ったものや資源保護などに関する認証がある商品を購入

⑤ 生物多様性への配慮
例:以下の認証ラベルのある商品を選ぶ
・MSC認証(海洋の自然環境や水産資源を守って獲られた水産物<シーフード>)
・FSC森林認証(適切に管理された森林資源を使用した商品<紙製品など>)
・RESPO認証(環境への影響に配慮した持続可能なパーム油仕様の商品<洗剤など>)

3. 世界と日本におけるエシカル消費

海外のエシカル消費

このセクションでは海外と日本におけるエシカル消費の現状について見ていきましょう。

まず海外におけるエシカル消費の現状ですが、結論から言えば、とりわけ欧州などのヨーロッパ地域のほうがエシカル消費についての概念は普及しています。

エシカル消費の始まりは、1987年にイギリスにて創刊された「Ethical Consumer(倫理的消費者)」という雑誌とされています。

同年にイギリスにて「エシカル・トレード・イニシアチブ」というエシカルビジネスの協会が発足。さらに1997年に当時のブレア首相が議会にて国際外交について「エシカルが大事」という旨の発言をしたことで、エシカルの価値観が広まっていきました。

また、イギリスのエシカル消費の市場規模は2019年の時点で440億ポンド(約6兆円)という報告もあります。

日本におけるエシカル消費

日本では、2014年5月に一般社団法人日本エシカル推進協議会が発足しています。2018年度に消費者庁が行った消費者意識基本調査では、「倫理的消費(エシカル消費)を行う」と回答した人の割合は10.2%と、エシカル消費という言葉の認知度は決して高くないのが現状です。

ただエシカル消費に対するイメージはポジティブなものとなっており、「食品ロスを減らす」「ゴミを削減して、再利用やリサイクルを行う」と回答した人の割合が5割を超えるという結果となっています。

また日本におけるフェアトレードの市場規模は2014年は約94億円でした。これは当時の世界の市場規模約8,300億円の1%強という数値であり、先進国の中では非常に低い水準でしたが、2016年は113億6,000万円(対前年比13%贈)となっており、少しずつではありますが、日本でのエシカル消費の市場は増加していると言えます。

4. SDGsにおけるエシカル消費

エシカル消費はSDGsの「目標12 つくる責任つかう責任」に密接につながっている

このセクションではSDGs(エスディージーズ)におけるエシカル消費について解説していきます。

SDGs(エスディージーズ=Sustainable Development Goals)とは、「持続可能な開発目標」の略語であり、平和かつ豊かで持続可能なグローバル社会を構築するための国際目標です。

2015年に国連で定められたSDGsには、「持続可能な社会」を実現するための17の目標、それに付随した169のターゲット、さらに230の指標が定められています。

そのSDGsの17の目標のうち、12番目が「つくる責任つかう責任」とされています。これは、消費者にも、持続可能な消費パターンを確保することを定めた目標です。人や地域や社会、さらには地球環境にも配慮した考え方の消費行動である「エシカル消費」とは、このSDGsに示された「目標12」の達成につながるものとされています。

さらに言えば「目標12」のみならず、例えばエシカル消費のひとつである「フェアトレードの商品を購入する」ことは、目標1「貧困をなくそう」目標2「飢餓をゼロに」目標5「ジェンダー平等を実現しよう」目標8「働きがいも経済成長も」目標10「人や国の不平等をなくそう」目標13「気候変動に具体的な対策を」目標14「海の豊かさを守ろう」目標15「陸の豊かさも守ろう」といった、SDGsにて掲げられた数多くの目標に密接に関係しているとも言えるのです。

5. エシカル消費とSDGs・CSR・ESG消費

企業の持続的な成長の指標としての「エシカル消費」

このセクションでは、エシカル消費と企業との関係性について考察していきます。

結論から言えば、世界のコンシューマーの間でエシカル消費の関心が高まっていくなかで、企業や事業においても「エシカル」という価値観が年々重要視されている傾向があります。

SDGsとエシカル消費

世界経済フォーラムの2017年のレポート「Better Business Better World」では、「SDGsの達成により、2030年までに世界で年間12兆ドル以上の経済価値が生まれると記載されています。

それこそ世界中の企業がSDGsの目標達成に向けて事業的なアクションを起こせば、様々な業種・業態でビジネスチャンス(事業機会)が誕生していくのです。

SDGsの観点から見ても、エシカル消費はその目標達成に貢献するだけに、21世紀の企業にとって重要なテーマであることは言うまでもありません。

CSRとエシカル消費

エシカルと関連する言葉としてCSRが挙げられるケースも多々あります。CSR(Corporate Social Responsibility)とは、企業の社会的責任を意味しており、企業による地域社会への貢献、地球環境への配慮といった社会活動の取り組みを指した言葉です。

もちろん「CSR」と「エシカル」とは言葉の意味は異なります。ただ企業が自らのCSRを意識したとき、より消費者に近いエシカルという価値観を考慮せずに、それを実現するのは困難であることはいうまでありません。

ESG投資とエシカル消費

また、近年「ESG投資」が世界中で盛んになっています。ESG投資とは、従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した新しい投資を指します。

要するに、ESG投資とは、収益や売上を求める投資ではなく、環境や社会、そして企業統治(ガバナンス)を配慮した投資を行う投資手段です。

例としては、製品生産の際の地球温暖化への対応や生物保護などが挙げられます。つまり、エシカル消費に取り組むことは、ESG投資の評価対象として大きな意味を持つのです。エシカル消費に積極的に対応する企業は投資を呼び込み、 社会的な評価を高め、自らの企業価値を向上させることにつながるのです。

6. 21世紀のグローバル企業の在り方とエシカル消費の事例

企業の持続的な成長の指標としての「エシカル消費」とその事例

最後にエシカルに取り組む21世紀の企業の在り方について簡潔に考察します。

誤解を恐れずに言えば、今後世界中の消費者が商人やサービスの購入時において、それを提供する企業が「人・地域・社会・環境」に配慮しているか否かが重要なポイントなっていきます。

発展途上国の生産者や労働者が適切な収入を得られるように、適正な値付けで取引するフェアトレード。

プラスチック製ストローやビニールのレジ袋の廃止もしくは有料化。

原料調達から生産まで人権尊重や環境保護を意識した「持続可能(サステナブル)を配慮したサプライチェーン」の構築(※生産委託工場のリスト化など)。

これらはすべてエシカルな価値観にもとづいたものです。

21世紀の企業にとって、エシカル消費は無視できない価値観です。世界のユーザーに選ばれる企業となるためにはエシカル消費が重要な指標のひとつとなるはずです。

そもそも顧客のニーズに応えることがビジネスの本質であるならば、21世紀の企業が〝エシカル〟な価値観を含んだ商品やサービスを提供することは至極当然と言えるでしょう。それが日本のみならずグローバルなマーケットを視野にいれた事業であるならばなおのことです。

7. 優良な海外進出サポート企業をご紹介

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今回は「エシカル」および「エシカル消費」について、さらには21世紀のグローバル企業の在り方としての「エシカル消費」と「企業としての事例」について解説しました。

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海外ビジネスに関する情報につきましては、当サイトに掲載の海外進出支援の専門家の方々に直接お問い合わせ頂ければ幸いです。

この記事を書いた人

SukegawaTakashi

助川 貴

株式会社Resorz

「Digima〜出島〜」編集部・コンテンツディレクター。 雑誌編集・書籍編集・WEB編集を経て現職。 これまでに、アメリカ・イギリス・インド・中国・香港・台湾・ベトナム・ミャンマー・カンボジア・マレーシア・シンガポール・インドネシア・フィリピン・エジプトなどの国・地域へ渡航。趣味は、音楽・スノーボード・サーフィン・ドローンほか。

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