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貿易実務の基本(超初心者向け)貿易実務の流れと仕組みとは?

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貿易取引においてなくてはならないのが貿易実務。貿易実務とは貿易に関するすべての業務を指す言葉ですが、その業務は多岐にわたるため、本来は一言で説明できるものではありません…。

しかし今回は「【貿易実務】の基礎知識(超初心者向け)」と題し、貿易に関する実務全般について、広くかつわかりやすく解説していきます!

貿易実務とはどのような仕事なのか、なぜ重要なのか、といった基礎知識から、貿易実務を知る上で重要な貿易取引の流れ、具体的な業務や保険についてもあわせて解説していきますので、初心者の方はもちろん、すでに貿易実務について詳しい方も、知識の確認・復習にお役立てください!

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1. 貿易実務とは=貿易に関する実際の業務

そもそも貿易実務とはどんな仕事で、なぜ重要なのでしょうか。まずは貿易実務とは何かを解説します。

貿易実務ってどんな仕事?

貿易実務とは貿易に関する実務のことであり、それを遂行することを指します。

「貿易実務」と検索すると「貿易事務」について解説しているサイトが多く表示されるのですが、貿易事務は貿易実務に含まれる業務の一つです。

貿易には「ヒト・モノ・書類」の流れが重要です。貿易において書類はとても重要な役割を持つため、それを扱う貿易事務は貿易実務の中でも非常に大切な仕事です。とは言え、貿易実務は書類仕事だけではありません。実際に港や工場に出向いて品質をチェックするといった業務も含まれます。

貿易実務は貿易取引に関する実務全般を指す言葉であり、その実務に含まれるのが貿易事務なのです。

なぜ貿易実務はとても重要なのか?

貿易実務にはさまざまな業務があります。前述したように貿易を構成する「ヒト・モノ・書類」の流れのうち、書類を扱うのが貿易事務ですが、貿易取引はさまざまな契約で成り立っており、そのため取り扱う書類の量も膨大で、法的に必要な申請や許可がなされているかをしっかりチェックしなければいけません。

ちょっとした記載漏れや記入ミスが大きな損害を生む可能性もありますし、法的に問題があれば「ヒト・モノ・書類」の流れが止まってしまう、つまり輸出入ができなくなるという可能性も。だからこそ、契約内容に沿っていかにスムーズに履行できるかが重要であり、そのための業務である「貿易実務」が重要となるのです。

2. 貿易実務の「基本的な流れ」

貿易実務は貿易取引の流れに沿って行われます。ここでは貿易実務の流れについて解説します。

貿易実務の流れは「契約」「輸送」「決済」の3つのステップに分けられる

貿易実務は複雑なプロセスですが、基本的には「契約」「輸送」「決済」の3つの主要な流れに分けられます。各ステップは表面上はシンプルに見えますが、実際にはそれぞれが多くの詳細な作業を含んでいます。

以下よりステップ順に見ていきましょう。

ステップ① 契約

■取引先や商品の選定
輸入側では購入する商品や調達先を選び、輸出側では販売先を決定します。

■交渉と契約締結
価格、数量、納期、支払い条件などに関して交渉し、合意に達した後、売買契約を締結します。

国際契約の場合は通常、英文で契約書を作成するため、貿易実務を担当する者には高度な英語力が求められます。

ステップ② 輸送

■輸送手段の確保
輸送手段(船便、航空便など)を決定し、スケジュールを確認します。

■貨物の搬入と通関手続き
輸出側は通常、通関手続きを行い、貨物を搬入します。契約によっては輸入側がこれを担うこともあります。

近年は通関申請がオンライン化され、プロセスがスムーズになっています。

■積み込みと輸送
貨物を積み込み、目的地へ輸送します。

ステップ③ 決済

■代金の決済
契約条件に基づいて、商品の代金を支払います。支払いのタイミングは契約により異なります。

■貨物引き取り
支払いが完了し、商品が到着したら、貨物を引き取ります。

貿易実務の流れにおける重要事項

最後に上記の貿易実務の流れにおける重要事項について解説します。

■契約時の確認
詳細な交渉を通じて、全ての条件を契約書に明記することが重要です。特に納期、支払い条件、品質保証、違約条項は念入りに確認しましょう。

■輸送プロセスの最適化
費用と効率のバランスを考慮して、最適な輸送手段を選ぶことが重要です。また、物流会社との良好な関係を構築し、通関のスムーズ化を図りましょう。

■決済に関する慎重な対応
支払い方法(信用状、前払い、後払いなど)はリスク管理の観点から慎重に選ぶ必要があります。為替変動リスクも考慮しましょう。

3. 貿易実務の初心者が知っておくべこと

ここからは、貿易実務の初心者が知っておくべきことについて簡潔に解説します。

貿易実務の初心者は段階的に知識を深め、実務経験を積み重ねることが推奨されます。貿易実務は多岐にわたる複雑な分野であり、実践を通じた学びが最も価値がある ことは言うまでもありません。

① 基本的な貿易の流れの理解

貿易の各ステップ(契約、輸送、決済)に関わるプロセスを熟知し、それぞれのステージで必要な手続きや文書の準備に精通することが重要です。これには輸出入許可の取得、価格設定、納期の調整などが含まれます。

② 国際商取引の法規と規制の知識

輸出入に関連する法律や関税体系、国際貿易協定について基本的な知識を持つことが求められます。これには特定の商品に適用される特別な規制や、国際的な貿易紛争への対応も含まれることがあります。

③ 通関手続きと必要書類の理解

正確な通関手続きを実施するためには、インボイス、パッキングリスト、運送書類など、各種書類の正確な準備と理解が不可欠です。これらの文書は商品が国境を越える際に税関で要求され、適切に準備されていない場合、遅延や追加費用が発生する可能性があります。

④ 貿易金融と支払い方法の基礎知識

信用状(L/C)、T/T決済、見習い決済など、様々な支払い方法の利点とリスクを理解することが重要です。これらの方法は国際貿易におけるリスクを軽減し、安全な取引を可能にします。

⑤ 輸送と物流の知識

海運、空輸、陸送などの輸送手段の選択は、コスト、納期、商品の特性に基づいて行われます。また、貨物の適切な梱包、保険の手配、物流コストの効率的な管理についても理解が必要です。

⑥ 言語能力と文化の理解

英語でのコミュニケーション能力は基本中の基本です。また、異文化間コミュニケーションの理解も、国際貿易での成功には欠かせません。

⑦ 実務経験の積み重ね

理論的な知識に加え、実際の取引を通じた経験を積むことが、貿易実務の理解を深める上で最も効果的です。小さな取引から始め、徐々に大きなプロジェクトに挑戦することが推奨されます。

4. 貿易実務で知っておくべき「貿易の種類」

貿易実務の初心者が知っておくべきことに続いては、貿易実務で知っておくべき貿易の種類について理解を深めておきましょう。貿易の種類は大きく分けて6種類ありますが、近年はモノ以外を国際取引するサービス貿易など、新しい貿易の形が生まれているため、細分化が進んでいます。

今回は貿易を9種類にわけて解説します。

① 直接貿易

輸出する側、輸入する側が直接取引を行う、もっともシンプルな貿易が「直接貿易」です。直接取引を行うということは、仲介が存在しないということ。そのため、マージンが発生しないのが大きなメリットです。ただし、交渉も直接行う必要があるため、交渉に慣れていないとなかなか難しいのがデメリットと言えるでしょう。

通常はメーカーが小売業者と直接取引を行うことを直接貿易と呼んでいましたが、最近注目の「D2C:Direct to Consumer」は、製品を生産するメーカーが直接消費者とつながる取引形態であり、これもまた新しい形の直接貿易と言えます。

② 間接貿易

間接的に貿易を行う、つまり仲介業者を介して取引を行う貿易を間接貿易と呼びます。自社で交渉などを行うノウハウがない場合、現地の事情に詳しい専門家に任せることでリスクを軽減することもできます。マージンがかかるため、利益が減るのがデメリットです。

③ 中継貿易

輸出国→中継国→輸入国というように、直接輸送せずに中継国である第三国を通して輸送を行うのが中継貿易です。中継国においては保管だけを行う場合もあれば、加工を行う場合もあります。

中継貿易はFTAによって関税を節約できるため、コストをおさえる方法として利用されることが多いようです。また、政治的に直接取引が難しいケースでも活用されます。

④ 仲介貿易 / 三国間貿易

三国間貿易とは3つの国がかかわる貿易であり、仲介貿易とも呼ばれます。

輸出国→仲介国→輸入国の順で2回輸出入が行われます。中継貿易とは異なり、仲介国は輸出国から輸入したものを輸入国へと輸入する、という図式となります。

⑤ 順委託加工貿易

加工貿易と呼ばれる貿易は「順委託加工貿易」と「逆委託加工貿易」の2つに分けられます。「順委託加工貿易」は原料や材料を海外から輸入して国内で加工を行い、製品として海外に輸出します。

⑥ 逆委託加工貿易

「逆委託加工貿易」は加工貿易の一種であり、海外に向けて原料や材料を輸出し、海外で加工を行い、製品として輸入を行います。「順委託加工貿易」とちょうど逆の図式となります。

⑦ 個人輸入 / 並行輸入

近年、インターネットの普及によって個人が海外からほしいものを輸入することが非常に簡単になりました。個人輸入とは個人が使用する目的で輸入することを指す言葉であり、並行輸入とは正規代理店を介さずに輸入することを指す言葉です。

どちらも国内では購入することができない珍しい製品を安く買うことができる方法として人気ですが、偽物も出回っているため、注意が必要な取引形態でもあります。

⑧ 開発輸入

おもに人件費などが安価な発展途上国で生産した製品を輸入するのが開発輸入で、生産コストをおさえることができるのが大きなメリットです。生産は海外で行いますが、売るのは自国なので、自国向けのマーケティングに基づいた製品づくりを海外で進める、という流れです。

⑨ サービス貿易

近年新しく登場した貿易の形が「サービス貿易」です。サービス貿易とはサービスを介して国際取引を行うことを指す言葉であり、モノではなくサービスを海外に提供します。

最近では旅行、通信、金融など多くの分野でサービス貿易が行われるようになっています。

5. 貿易実務で重要な「インコタームズ」

前項ではさまざまな貿易形態があることを解説しました。次は貿易実務上のトラブルを回避するために非常に重要な「インコタームズ」について知っておきましょう。

インコタームズとは?

インコタームズとはそもそも何でしょうか。インコタームズはIncotermsと表記する、貿易における条件を定めた国際的基準であり、ICC(国際商工会議所)が制定したものです。

「世界でもっとも利用されている国際貿易取引条件」とも言われており、多くの貿易がインコタームズに基づいて行われています。

輸送の際のさまざまなリスクや費用を「誰が」「どの範囲まで」負担するのかを明記しているインコタームズは、貿易にかかわる者にとって、なくてはならない存在です。

インコタームズ2020の11規則

インコタームズは商習慣の変化などによって改訂が繰り返されており、最近では2020年に改訂されました。インコタームズ2020における条件は11あり、2つのグループに分けることができます。

■グループ①
海上輸送と内陸水路運送に適用されるもの(FAS、FOB、CFR、CIFの4つ)

■グループ②
すべての単数・複数の輸送手段に適用されるもの(EXW、FCA、CPT、CIP、DAP、DPU、DDPの7つ)


<グループ①に属する条件>

■ FAS(船側渡し)
「Free Alongside Ship」の略である「FAS」は船に積み込みした時点で買主側に費用と危険負担が開始されるという規則です。バラで積込むもの、例えば木材などの貨物に適した契約条件がこの「FAS」です。

■ FOB(本船渡し)
「Free on Board」の略である「FOB」はコンテナでは対応できないものを運ぶ在来船での輸送を対象としている規則です。

最初の文字がFの規則は費用と危険移転が同じタイミングで発生するという共通点があり、指定された船積港において、本船の船上で物品を引き渡す時点、または既に引き渡した時点で売主の引渡義務が完了し、買主にすべての費用や危険負担が生じます。

■ CFR(運賃込み)
「Cost and Freight」の略である「CFR」は契約書などで使われる表記であり。貿易実務においては「C&F」と表記されることも。この規則はFOBと同様、「コンテナ線」ではなく「在来船」での輸送が対象となります。

最初のアルファベットがCの条件は、費用と危険移転のタイミングが異なるという特徴があります。売主の引渡義務についてはFOBと同じですが、指定の仕向港までの運送費用は売主の負担となり、輸出通関手続きも売主が行うという特徴があります。

■ CIF(運賃保険料込み)
「Cost, Insurance and Freight」の略である「CIF」はFOBやCFRと同様、「在来船」での輸送が対象です。引き渡し場所や危険負担の範囲についてはFOBやCFRと同じですが、約定品の指定仕向港までの運賃と保険料を売主が負担する必要があり、輸出通関手続きも売主が行います。

また、物品が本船の船上に置かれた時または引き渡されたタイミングで危険負担が売主から買主へ移転します。


<グループ②に属する条件>

■ EXW(工場渡)
「Ex Works」の略である「EXW」は、引き渡し以降の輸出申告の手配・責任共に、すべて買主が負う契約条件のため、買主の負担が最も大きいと言われています。 引き渡しとは売主の指定場所で約定品を買主の処分に委ねたときをもって完了するものであり、輸出通関も買主が行います。

■ FCA(運送人渡)
「Free Carrie」の略である「FCA」は買主が指定した場所と運送人に約定品を引き渡したときから売主の義務が完了するというもので、EXWと似ていますが、輸出通関の手続きは売主が行うといった点が異なります。

■ CPT(輸送費込み)
「Carriage Paid to」の略である「CPT」は指定された仕向地までの運送費用は売主の負担となりますが、約定品を売主指定の運送人に引き渡した時点で売主の義務は完了します。 輸出通関の手続きは売主が行い、引き渡し後は買主がすべての危険や費用を負担します。

■ CIP(輸送費保険料込み)
「Carriage and Insurance Paid to」の略である「CIP」は、CPTと同じく、約定品を売主指定の運送人に引き渡した時点で売主の義務は完了しますが、指定された仕向地までの運送費用と貨物運送保険料を売主が負担し、輸出通関手続きも売主が行うという契約条件です。

■ DAP(仕向地持込渡し)
「Delivered at Place」の略である「DAP」は指定された仕向地に届けた時点で費用と危険負担が買主に移転するという内容で、Dから始まる条件は売主の負担がもっとも大きい契約条件となっています。

■ DPU(荷卸込持込渡し)
「Delivered at Place Unloaded」の略である(DPU)はDATに変わって2020年の改訂から追加された条件となっています。

輸入国の指定された仕向地における商品の荷おろし後に危険負担と費用の負担が買主に移転するという内容であり、売主が荷おろしまでのリスクと費用を負担するという、DAPよりもさらに売主の負担範囲が広い条件となっています。

■ DDP(関税込持込渡し)
「Delivered Duty Paid」の略である「DDP」は、輸入国の指定された仕向地で輸入通関が行われた後に危険と費用の負担が買主に移転するという条件です。輸入通関手続きの費用や関税だけでなく、その他の税金も売主の負担となるのが特徴で、もっとも売主の負担が大きい条件です。

6. 貿易実務で知っておくべき「輸出業務の流れ」

輸出業務の流れ

前項ではインコタームズのさまざまな条件について解説しましたが、輸出業務と輸入業務の流れもおさえておきたいところです。この項ではまず、輸出業務の流れについて簡単に解説します。

輸出業務はおもに下記のような流れとなります。

■ 輸出業務の流れ

① 契約

② L/C確認

③ 船積の準備

④ 通関手続き

⑤ 船積

⑥ 代金回収


売買契約を交わしたらL/Cを確認します。L/Cとは信用状のことであり、決済条件がL/C決済(信用状決済)となった際に必要となるものです。

L/Cは輸入者の取引銀行が商品代金の支払いを保証することが記載された内容の書類であり、取引がスムーズに進むように設けられた仕組みです。

その後、船積や通関手続きに必要な書類を作成するなどの船積準備を経て、手続きが行われたら船積。その後、代金回収という流れです。

7. 貿易実務で知っておくべき「輸入業務の流れ」

輸入業務の流れ

輸出業務の流れについて理解できたところで、ここでは輸入業務の流れについても簡単に解説します。

輸入業務はおもに下記のような流れとなります。

■ 輸入業務の流れ

① 契約

② L/C依頼

② 到着準備

③ 支払い

④ 荷受


契約が締結され、決済条件がL/C決済の場合は輸入者がL/Cを用意する必要があります。L/Cの開設依頼を銀行に提出し、開設してもらいます。

輸入者は基本的に待つことが多いため、貨物到着までの間は輸入承認の届出を行ったり、保険の申し込みをしたり、さまざまな手続きを行いながら貨物を待ちます。

船積が終わったら支払いを行い、船積書類をもらいます。書類の中身を確認し、通関業務を行い、貨物を引き取るまでが輸入業務です。

8. 貿易実務で重要な2つの保険「海上保険」「貿易保険

貿易実務で重要な保険。この項では海上保険と貿易保険の基本的な知識について解説します。

海上保険とは

輸出貨物自体の物的損害を補償してくれる保険が海上保険です。例えば船が沈没するといった不測の事故が起こった際に発生する損害のみを補填してくれます。

ただし、代金回収ができなくなったなど、物的損害とは異なる損害については補填してくれません。

貿易保険とは

貿易保険は、海外取引において起こる可能性があるリスク「カントリーリスク」と「信用リスク」をカバーしてくれる保険であり、代金回収ができなくなった際や、テロや戦争などで運賃が超過した場合なども補填してくれます。

貿易保険にはさまざまな種類があり、現在は下記の9種類です。

① 普通輸出保険
② 輸出代金保険
③ 為替変動保険
④ 輸出手形保険
⑤ 輸出保証保険
⑥ 前払輸入保険
⑦ 仲介貿易保険
⑧ 海外投資保険
⑨ 海外事業資金貸付保険

海上保険と貿易保険の違いとは

貿易保険は、国が輸出を促進して国家の発展につなげるという目的のもと生まれた保険であり、さまざまなリスクを補填する内容となっています。

海上保険は前述した通り、輸出貨物自体の物的損害を補償してくれる保険であるため、2つの保険はカバーしてくれる範囲が異なります。

9. 貿易実務における関税で理解しておくべき「EPA」「FTA」

前項では貿易実務において必ず知っておきたい各種保険について解説しましたが、貿易実務においては関税について理解を深めることも重要です。ここではEPAとFTAについておさえておきましょう。

EPAとは

「Economic Partnership Agreement:経済連携協定」の頭文字をとった略称が「EPA」であり、EPAとは特定の国・地域の間の貿易・投資を促進することを目的に作られた条約です。

FTAとは

「Free Trade Agreement:自由貿易協定」の頭文字をとった略称が「FTA」であり、FTAは特定の2カ国以上の国や地域間において貿易自由化を目的に締結される協定です。

EPAとFTAの違い

EPAもFTAも個別貿易協定と呼ばれる協定であり、これを活用することによって関税の減免が行われる、貿易にとってはとてもありがたいものなのですが、両者には明確な違いがあります。

FTAは貿易における関税の減免を定めた国際協定ですが、EPAはFTAよりさらに広い範囲、例えば投資や知的財産保護などをカバーする協定です。EPAにはFTAが含まれているため似ているように感じますが、このような違いがあるのです。

10. 優良な海外進出サポート企業をご紹介

貴社にピッタリの海外進出サポート企業をご紹介します

貿易実務とは貿易取引にかかわるすべての実務を指す言葉ですが、その範囲は広く、さまざまな実務があります。貿易において書類は重要な役目を果たすため、貿易実務は貿易事務と同義であると言われることもありますが、書類仕事以外にも貿易において必要な業務は多々あります。

貿易実務をはじめ、貿易に関するさまざまな業務や海外の法律、最新事情などに精通した専門家に相談するのは、海外との取引や海外進出を考える企業にとって当たり前のこととなっています。

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