【2026年最新】ユニオンペイ(銀聯)とアリペイ(支付宝)の違いを徹底解説|インバウンド決済導入ガイド
訪日外国人の消費を取り込むうえで、中国人観光客への対応は依然として最重要課題のひとつです。2026年現在、訪日中国人旅行者数はコロナ前の水準に回復しつつあり、決済手段の多様化への対応が店舗・施設の売上に直結するようになっています。なかでも「ユニオンペイ(銀聯カード)」と「アリペイ(支付宝)」は、中国人消費者に最も普及した2大決済手段です。しかし、この2つは仕組み・ユーザー層・導入方法・手数料がそれぞれ大きく異なります。本記事では、ユニオンペイとアリペイの違いを基礎から比較し、2026年のインバウンド対応に必要な決済導入の実務まで体系的に解説します。
この記事でわかること
- ・ユニオンペイ(銀聯)とアリペイ(支付宝)の基本的な違い
- ・それぞれの決済方式・ユーザー層・普及状況
- ・日本国内での加盟店数・導入方法・手数料の目安
- ・WeChat Pay(微信支付)との関係と使い分け
- ・2026年インバウンド対応で両決済を導入すべき理由
- ・導入時の注意点と実務ポイント
▼【2026年最新】ユニオンペイ(銀聯)とアリペイ(支付宝)の違いを徹底解説
1. ユニオンペイ(銀聯)とは?発行枚数・普及状況・特徴
銀聯(ユニオンペイ)の設立と国際的地位
ユニオンペイ(UnionPay、中国語:銀聯・ぎんれん)は、2002年に中国人民銀行の主導のもと設立された中国の国際決済ブランドです。Visa・Mastercard・American Express・JCBと並ぶ国際ブランドのひとつとして、現在は世界180以上の国・地域で利用可能です。2026年時点での発行枚数は累計60億枚を超えており、枚数ベースでは世界最多の国際決済ブランドとなっています。
中国国内では、銀聯カードは事実上すべての銀行口座に紐づいたデビットカード(借記卡)として発行されており、成人人口のほぼ全員が保有しているとされています。また、クレジットカード(信用卡)にも銀聯ブランドが付帯するケースが多く、中国人が海外旅行する際の主要な決済手段として機能しています。
ユニオンペイの決済方式
ユニオンペイの決済方式は大きく3つです。①カードを端末に差し込む「接触型IC決済」、②カードをかざす「非接触型NFC決済(QuickPass)」、③スマートフォンアプリ経由の「QRコード決済(云闪付)」。実店舗での接触型・非接触型が伝統的に強く、中高年層を中心に幅広い年代が日常的に使用しています。
日本国内のユニオンペイ加盟店
日本国内のユニオンペイ加盟店数は2026年現在100万店を超えており、百貨店・コンビニエンスストア・ホテル・観光地の土産店など、訪日旅行者が利用する主要な業態の多くで対応済みです。また、日本のメガバンク・地方銀行のATMでもユニオンペイカードによる引き出しに対応しているケースが多く、旅行者が現地で現金を調達する手段としても活用されています。
2. アリペイ(支付宝)とは?ユーザー数・機能・特徴
アリペイの概要とアント・グループとの関係
アリペイ(Alipay、中国語:支付宝・じふほう)は、アリババグループの関連会社であるアント・グループ(螞蟻集団)が運営するモバイル決済・金融サービスプラットフォームです。2004年にアリバリの電子商取引プラットフォーム「タオバオ(淘宝)」向けのエスクロー決済として誕生し、スマートフォンの普及とともに中国最大のモバイル決済サービスへと成長しました。
2026年現在、アリペイの国内外アクティブユーザー数は10億人を超え、中国国内でのモバイル決済市場シェアは約50%前後を維持しています(WeChat Payと拮抗)。年間の取引総額は数百兆円規模に達しており、世界最大のモバイル決済プラットフォームのひとつです。
アリペイの主な機能
アリペイは単なる決済アプリにとどまらず、「スーパーアプリ」として幅広い金融・生活サービスを統合しています。主な機能として、①QRコード決済・送金、②「余額宝(ゆえほう)」などの資産運用・マネーマーケットファンド、③「芝麻信用(ごまクレジット)」による信用スコアリング、④保険・ローンサービス、⑤公共料金・税金の支払い、⑥交通・医療・行政サービスとの連携が挙げられます。中国の都市部ではアリペイ1つで日常生活のほぼすべての支払いをカバーできる状況になっています。
日本国内のアリペイ導入状況
日本国内では、訪日中国人向けにアリペイ対応を進める店舗が急増しています。百貨店・免税店・観光地・飲食店を中心に導入が進んでおり、2026年時点でアリペイ加盟店は10万店を超えています。また「Alipay+」という仕組みにより、タイのTrueMoney・韓国のKakaoPay・フィリピンのGCashなどアジア各国の決済アプリにも一括対応できる体制が整っており、中国人以外のアジア系訪日客への対応としても注目されています。
3. ユニオンペイとアリペイの違いを比較表で整理
ユニオンペイとアリペイは「中国人が多く使う決済」という点は共通していますが、仕組み・決済方式・ユーザー層・インフラが大きく異なります。以下の比較表で整理します。
| 項目 | ユニオンペイ(銀聯) | アリペイ(支付宝) |
|---|---|---|
| 種別 | 国際決済ブランド(カード) | モバイル決済アプリ |
| 運営主体 | 中国銀聯(政府系) | アント・グループ(民間) |
| 主な決済方式 | カード挿入・NFC・QR(QuickPass) | QRコード決済(スマホアプリ) |
| 発行枚数・ユーザー数 | 60億枚以上(世界最多) | アクティブユーザー10億人超 |
| 主なユーザー層 | 全年代(中高年にも強い) | 若年層・都市部ユーザー |
| 利用可能地域 | 世界180以上の国・地域 | 主に中国+海外一部店舗 |
| 日本の加盟店数 | 100万店超 | 10万店超(Alipay+含む) |
| 導入費用の目安 | 端末費用+手数料1.5〜3% | QR設置+手数料1〜2% |
| オフライン機能 | カードがあれば利用可 | スマホ・アプリ必須 |
端的に言えば、ユニオンペイは「カードを持ち歩く」従来型の決済インフラ、アリペイは「スマートフォンで完結する」デジタル決済インフラです。中国では現金・カード・スマホ決済の三者が共存しており、訪日旅行者の世代・出身地域によって使う決済手段が異なります。インバウンド対応では、どちらか一方だけでなく両方を導入することが機会損失を防ぐ最善策です。
4. WeChat Pay(微信支付)との関係と使い分け
WeChat Payとは
WeChat Pay(微信支付)は、テンセント(騰訊)が運営するメッセージアプリ「WeChat(微信)」に統合されたモバイル決済サービスです。中国国内でのモバイル決済シェアはアリペイと拮抗しており、2026年現在も両者で中国スマホ決済市場の9割以上を占めています。
アリペイとWeChat Payの違いは「エコシステム」にあります。アリペイはECサイト(タオバオ・天猫)や金融サービスとの連携が強く、WeChat PayはSNS(友人間の送金・割り勘)・ミニプログラム(小程序)によるサービス連携が強みです。訪日中国人の若年層はWeChat Payをよく使う傾向があり、SNSでの口コミ拡散との連携効果も期待できます。
3つの決済の優先度と使い分け
日本の店舗がインバウンド対応で導入する決済手段の優先度は、一般的に以下のように考えられます。ユニオンペイは訪日中国人の全年代に対応できる基本インフラとして最優先。アリペイとWeChat Payはモバイル決済として同等に重要で、どちらか片方だけでは取りこぼしが発生します。現在は「Alipay+」対応の端末・QRシステムを導入することで、アリペイに加えて複数のアジア系モバイル決済にまとめて対応できるケースもあり、効率的な導入方法として注目されています。
5. 日本でのユニオンペイ・アリペイ導入方法と手数料
ユニオンペイの日本での導入方法
ユニオンペイを日本国内の店舗で導入するには、UnionPay Internationalと提携した国内の決済代行会社・決済端末メーカーと契約する必要があります。主な提携先として、GMOペイメントゲートウェイ・JCB(加盟店開拓を担うケースあり)・PAX Technology・VerifoneなどのPOS端末メーカーが挙げられます。審査・契約・端末設置を経て導入完了となります。
手数料は概ね売上の1.5〜3%(業種・取引規模によって異なる)で、毎月の売上から差し引かれる仕組みが一般的です。端末のリース料や初期費用が別途発生するケースもあります。
アリペイの日本での導入方法
アリペイの日本導入には、アント・グループの公式代理店または国内の決済代行会社との契約が必要です。QRコードをPOPとして印刷・掲示するだけで対応可能なため、ユニオンペイの端末導入と比べて初期コストを抑えやすい点が特徴です。主要代理店として、SoftBankペイメントサービス・GMO・JetPay・ワールドペイなどがあります。
アリペイの手数料は概ね1〜2%程度で、ユニオンペイより低コストになるケースが多いです。ただし、決済後の売上入金タイミングや通貨換算レートの条件は代理店によって異なるため、複数社を比較検討することを推奨します。
Alipay+による一括対応
「Alipay+」は、アリペイを含む複数のアジア系モバイル決済アプリに一括対応できるソリューションです。タイのTrueMoney・韓国のKakaoPay・フィリピンのGCash・マレーシアのTNG eWalletなど、東南アジア・東アジアの主要モバイル決済に1つのQRコードで対応できるため、インバウンド全般を視野に入れた店舗には特に有効な選択肢です。
6. 2026年インバウンド決済戦略|両方導入が必要な理由
訪日中国人の回復と決済ニーズの変化
2026年現在、訪日中国人旅行者数はコロナ禍前の2019年比で80〜90%程度まで回復しています。中国は依然として訪日外客の主要国であり、消費単価の高さからインバウンド売上への貢献度は非常に大きいです。一方で、中国国内のモバイル決済普及率は90%を超えており、若年層を中心に「スマホ決済しか使わない」層も増えています。カード決済のみでは対応しきれないケースが出てきています。
ユニオンペイとアリペイを両方導入すべき理由
訪日中国人の決済習慣は世代・出身地域・旅行スタイルによって大きく異なります。40代以上の中高年層や地方出身者はユニオンペイカードを多用する傾向があります。20〜30代の都市部若年層はアリペイ・WeChat Payがメインです。旅行形態でも、個人旅行者はスマホ決済を好み、団体旅行者はカード決済が多い傾向があります。どちらか一方だけの導入では、必ず一定割合の取りこぼしが発生するため、両方への対応が売上最大化の観点から合理的です。
導入コストと売上効果の試算
ユニオンペイとアリペイの両方を導入した場合、初期費用の合計は端末代・代理店手数料などを含めて数万〜十数万円程度が目安です。一方で、訪日中国人の消費単価は1人あたり数万円〜数十万円(宿泊・ショッピング合計)に達するケースが多く、1件の大型購買を取り込めれば導入コストをすぐに回収できる計算になります。決済対応は「コスト」ではなく「投資」と捉えることが重要です。
7. よくある質問(FAQ)
Q. ユニオンペイ(銀聯)とは何ですか?
ユニオンペイ(UnionPay、銀聯)は2002年に中国政府主導で設立された国際決済ブランドです。2026年現在、世界180以上の国・地域で使用可能で、発行枚数は60億枚超と世界最多を誇ります。実店舗でのカード決済(デビット・クレジット)を主軸とし、Visa・Mastercardと並ぶ存在です。
Q. アリペイ(支付宝)とは何ですか?
アリペイ(Alipay、支付宝)はアント・グループが運営するモバイル決済・金融スーパーアプリです。スマートフォンのQRコード決済が主流で、アクティブユーザーは10億人を超えます。決済以外にも資産運用・信用スコア・保険・公共料金支払いなどを統合しています。
Q. ユニオンペイとアリペイの最大の違いは何ですか?
最大の違いは決済方式です。ユニオンペイはカードを使う実店舗型が主流、アリペイはスマートフォンのQRコード決済が主流です。ユーザー層も異なり、ユニオンペイは全年代に普及、アリペイは若年・都市部層に特に強い傾向があります。
Q. 日本でユニオンペイを導入するには何が必要ですか?
UnionPay Internationalと提携した国内の決済代行会社(GMOなど)との契約と、対応決済端末の設置が必要です。手数料は売上の1.5〜3%程度が目安です。
Q. 日本でアリペイを導入するには何が必要ですか?
アント・グループ公式代理店または国内の決済代行会社(SoftBankペイメントサービス等)との契約が必要です。QRコードPOPの設置で導入でき、手数料は1〜2%程度です。
Q. WeChat Pay(微信支付)とアリペイはどちらを優先すべきですか?
訪日中国人向けには両方の導入が理想ですが、アリペイの方が幅広い年代に普及しているため優先度が高めです。WeChat Payは若年層・SNS連携に強みがあります。Alipay+対応の端末を導入すると一括対応できる場合もあります。
Q. インバウンド決済でユニオンペイとアリペイの両方を導入すべきですか?
はい、両方の導入が機会損失を最小化する観点から推奨されます。訪日中国人の決済習慣は世代・地域によって異なるため、どちらか一方のみでは必ず取りこぼしが発生します。
Q. ユニオンペイのモバイル決済(QuickPass)とアリペイは競合しますか?
ユニオンペイもQRコード・NFC決済「QuickPass(云闪付)」を展開していますが、中国国内のモバイル決済シェアはアリペイとWeChat Payで9割超を占めており、QuickPassのシェアは限定的です。日本でのインバウンド対応ではユニオンペイはカード決済、アリペイはQR決済の役割分担で補完関係にあります。
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