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CPTPP(TPP11)とは?加盟国一覧・メリット・デメリット・日本企業の活用法をわかりやすく解説

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「CPTPPとは何か?」「TPPとCPTPPは何が違うのか?」——こうした疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

CPTPP(TPP11)は、アジア太平洋地域を中心とする12ヵ国の大型自由貿易協定として構想されたTPPから、アメリカが離脱した後に残りの11ヵ国で発効させた協定です。2024年12月には英国が新規加盟し、現在は12ヵ国体制となっています。

米国のトランプ政権による相互関税の導入が世界の貿易環境を大きく変えるなか、CPTPPの重要性はこれまで以上に高まっています。本記事では、CPTPPの基礎知識から最新の加盟状況、メリット・デメリット、そして日本企業が活用するためのポイントまでをわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • ・CPTPP(TPP11)の基本的な仕組みと、TPPとの違い
  • ・2026年最新の加盟国一覧(英国の新規加盟含む)
  • ・CPTPPのメリット・デメリットと日本企業への影響
  • ・RCEPや日EU EPAなど他のメガFTAとの比較
  • ・トランプ関税時代にCPTPPを活用する具体的なポイント

1. CPTPP(TPP11)とは?基本をわかりやすく解説

CPTPPの正式名称と概要

CPTPPとは、「Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership」の略称で、日本語では「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定」と訳されます。一般的に「TPP11」とも呼ばれます。

CPTPPは、アジア太平洋地域における貿易・投資の自由化を目的としたメガFTA(巨大自由貿易協定)であり、2018年12月30日に発効しました。2024年12月の英国加盟を経て、現在は12ヵ国が参加しており、加盟国全体のGDPは世界全体の約15%、人口は約5.8億人に達する巨大な経済圏を形成しています。

CPTPPの特徴は、物品の関税撤廃・削減だけでなく、サービス貿易、投資、知的財産、電子商取引、国有企業、環境、労働など幅広い分野を包括的にカバーしている点にあります。

TPPとCPTPPの違い:アメリカ離脱の経緯

もともとTPP(環太平洋パートナーシップ協定)は、日本・アメリカを含む12ヵ国で2016年2月に署名されました。しかし、2017年1月にトランプ大統領(第1期)が就任直後にTPPからの離脱を表明。これにより、TPPは発効の見通しが立たなくなりました。

TPPとCPTPPの主な違いは以下のとおりです。

参加国数:TPPは12ヵ国(米国含む)、CPTPPは発効時11ヵ国から現在12ヵ国(英国加盟)
アメリカ:TPPは参加、CPTPPは不参加
署名日:TPPは2016年2月、CPTPPは2018年3月
発効日:TPPは未発効、CPTPPは2018年12月30日
凍結項目:TPPはなし、CPTPPは22項目を凍結(主に米国が主導した知財・投資分野)
GDP規模:TPPは世界の約37%、CPTPPは世界の約15%

CPTPPでは、アメリカの離脱に伴い、米国が強く求めていた知的財産権の保護強化(著作権保護期間の延長など)や投資家対国家紛争解決(ISDS)条項の一部など22項目が「凍結」されています。これにより、残りの11ヵ国が合意しやすい形に調整されました。

CPTPPの目的と特徴

CPTPPには主に以下の目的と特徴があります。

  • 高い自由化水準:品目ベースで95〜100%の関税撤廃率を実現
  • 包括的なルール:物品貿易だけでなく、電子商取引、国有企業の規律、労働・環境基準まで幅広くカバー
  • 21世紀型の通商ルール:データの自由な流通、サーバーの現地化要求の禁止など、デジタル経済に対応した先進的なルールを含む
  • 新規加盟に開かれた構造:発効後も新たな国・地域の加盟を受け入れる仕組みを持つ

2. CPTPP加盟国一覧【2026年最新】

原加盟11ヵ国の一覧と発効日

CPTPPの原加盟国11ヵ国と、それぞれの発効日は以下のとおりです。

日本(東アジア):2018年12月30日
シンガポール(東南アジア):2018年12月30日
ベトナム(東南アジア):2019年1月14日
ブルネイ(東南アジア):2023年7月12日
マレーシア(東南アジア):2022年11月29日
オーストラリア(オセアニア):2018年12月30日
ニュージーランド(オセアニア):2018年12月30日
カナダ(北米):2018年12月30日
メキシコ(北米):2018年12月30日
ペルー(南米):2021年9月19日
チリ(南米):2023年2月21日

発効時の6ヵ国(日本、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、メキシコ)に加え、段階的に残りの国も国内手続きを完了させ、全11ヵ国で発効済みとなっています。

英国の新規加盟(2024年12月発効)

2023年7月にCPTPPへの加盟が正式に承認された英国は、国内の批准手続きを経て2024年12月15日に発効しました。英国はCPTPPにとって初の新規加盟国であり、欧州からの初の参加国でもあります。

英国の加盟により、CPTPPの経済圏は大幅に拡大しました。英国は世界第6位の経済大国であり、その参加によってCPTPP加盟国全体のGDPは約15%増加。また、英国を経由した欧州市場へのアクセス改善も期待されています。

日本企業にとっては、英国との間で日英包括的経済連携協定(日英EPA)に加えてCPTPPの枠組みも利用できるようになり、活用の選択肢が広がっています。

加盟申請中の国:中国・台湾・コスタリカ等

2026年3月時点で、以下の国・地域がCPTPPへの加盟を申請しています。

中国(2021年9月申請):加盟作業部会が設置されていない。高い自由化水準への対応が課題
台湾(2021年9月申請):中国の申請と同時期に申請。政治的要因もあり進展が限定的
エクアドル(2021年12月申請):加盟作業部会が設置済み
コスタリカ(2022年8月申請):加盟作業部会が設置済み
ウルグアイ(2022年12月申請):加盟作業部会が設置済み
ウクライナ(2023年5月申請):申請受理済み

特に注目されるのは中国の加盟申請です。中国が加盟した場合、CPTPPの経済規模は飛躍的に拡大しますが、国有企業の規律やデータの自由な流通など、CPTPPの高い基準を満たせるかが大きな論点となっています。一方、中国の申請を受けて台湾も同時期に申請しており、地政学的な観点からも各国の対応が注目されています。

3. CPTPPのメリット・デメリット

メリット1:関税の撤廃・削減

CPTPPの最大のメリットは、加盟国間での関税が大幅に撤廃・削減されることです。

例えば、日本からベトナムへの輸出では、CPTPP発効前は工業製品の関税撤廃率が42%でしたが、発効後は70.2%まで拡大し、最終的にはさらに高い水準まで引き上げられます。自動車部品、電子機器、化学製品など、日本企業が得意とする分野の関税が撤廃されることで、価格競争力の向上が期待できます。

また、農林水産物の輸出においても、加盟国向けの関税が削減されるため、日本産食品の海外展開を後押しする効果があります。

メリット2:投資・サービスの自由化

CPTPPでは、物品貿易だけでなく投資やサービス分野の自由化も進められています。具体的には以下のようなメリットがあります。

  • 投資の内国民待遇:加盟国に進出する際、現地企業と同等の待遇が保証される
  • 投資家保護:不当な収用や差別的な扱いからの保護
  • サービス貿易の障壁低減:金融、通信、流通などのサービス分野で市場アクセスが改善
  • ビジネス関係者の一時的な入国:ビジネス目的の渡航がスムーズに

これにより、加盟国への現地法人設立や駐在員の派遣がより容易になり、海外進出のハードルが下がる効果があります。

メリット3:知的財産権の保護強化

CPTPPでは、商標、特許、著作権、地理的表示(GI)など知的財産全般の保護が強化されています。特にアジア新興国における模倣品・海賊版対策や、営業秘密の保護に関するルールが整備されているため、日本企業の技術やブランドを守る上で重要な枠組みです。

なお、前述のとおり米国離脱に伴い一部の知財条項(著作権保護期間の延長など)は凍結されていますが、それでも既存のWTO(TRIPS協定)を上回る水準の保護が確保されています。

デメリット1:国内産業への競争圧力

CPTPPによる関税撤廃は、一方で海外からの安価な輸入品の増加を招き、国内産業に競争圧力をもたらします。特に日本では農林水産業への影響が懸念されてきました。

政府は、牛肉・豚肉などのセンシティブ品目について段階的な関税削減やセーフガード(緊急輸入制限)措置を設けるなど、国内産業への影響を緩和する対策を講じていますが、中長期的な競争力強化が引き続き課題となっています。

デメリット2:規制の調和に伴うコスト

CPTPPでは加盟国間で規制やルールの調和が求められるため、これに対応するための法制度の整備や行政コストが発生します。また、企業側でもCPTPPのルールに準拠するための社内体制の構築(原産地証明の管理など)が必要となり、特に中小企業にとっては負担となるケースもあります。

4. CPTPPと他のメガFTAとの比較

日本は複数のメガFTAに参加しています。それぞれの特徴を理解し、最適な協定を活用することが重要です。

RCEPとの違い

参加国数:CPTPPは12ヵ国、RCEPは15ヵ国
主な参加国:CPTPPは日本、豪州、カナダ、英国等。RCEPは日本、中国、韓国、ASEAN等
自由化水準:CPTPPは高い(関税撤廃率95〜100%)、RCEPは中程度(関税撤廃率約91%)
ルールの範囲:CPTPPは広範(電子商取引、国有企業、労働・環境等)、RCEPは限定的(物品貿易中心)
中国:CPTPPは未加盟(申請中)、RCEPは加盟
発効:CPTPPは2018年12月、RCEPは2022年1月

RCEP(地域的な包括的経済連携)は、ASEAN10ヵ国に日本・中国・韓国・オーストラリア・ニュージーランドを加えた15ヵ国による自由貿易協定です。中国・韓国を含む点が大きな特徴ですが、自由化の水準やルールの範囲はCPTPPに比べると限定的です。

日本企業にとっては、取引相手国がどちらの協定に参加しているかによって使い分けることが重要です。例えば、中国との取引にはRCEPカナダやメキシコとの取引にはCPTPPを活用するのが合理的です。

日EU EPAとの違い

日EU EPA(日EU経済連携協定)は、2019年2月に発効した日本とEU間の二国間協定です。EU27ヵ国との貿易に適用されます。

英国はBrexitによりEUを離脱しましたが、CPTPPに加盟したことで、日本企業は英国との取引においてCPTPPまたは日英EPAのいずれかを選択できるようになりました。どちらの協定がより有利な関税率を提供するかを品目ごとに比較することが大切です。

トランプ関税時代におけるCPTPPの重要性

2025年以降、米国のトランプ政権(第2期)は主要貿易相手国に対して大幅な相互関税を課す政策を推進しています。日本に対しても高水準の関税が適用されるリスクがあり、米国向け輸出に依存する企業にとっては大きな課題です。

こうした状況下で、CPTPPの重要性はますます高まっています。その理由は主に3つあります。

  • 米国以外の市場への多角化:CPTPP加盟国への輸出を拡大することで、米国市場への依存度を下げられる
  • サプライチェーンの再構築:米国の関税を回避するために、CPTPP加盟国での生産・調達を検討する企業が増加
  • ルールに基づく貿易秩序の維持:一方的な関税措置に対して、多国間の通商ルールの重要性を示す枠組みとしての役割

米国のTPP復帰の見通しは現時点では立っていませんが、CPTPPは「米国抜きでもアジア太平洋の自由貿易を推進する」という明確なメッセージを発信し続けています。

5. 日本企業がCPTPPを活用するポイント

関税メリットの具体例

CPTPPを活用することで、以下のような関税メリットを享受できます。

自動車部品(ベトナム向け):CPTPP活用前は最大30%の関税 → 段階的に撤廃
鉄鋼製品(マレーシア向け):CPTPP活用前は最大25%の関税 → 即時〜段階的に撤廃
化学品(カナダ向け):CPTPP活用前は最大6.5%の関税 → 即時撤廃
日本酒(英国向け):CPTPP活用前は最大約8%の関税 → 即時撤廃
電子機器(メキシコ向け):CPTPP活用前は最大15%の関税 → 段階的に撤廃

関税メリットを最大限に活用するには、品目ごとの関税スケジュールを確認し、段階的に撤廃される品目についてはタイムラインを把握しておくことが重要です。

原産地規則の理解

CPTPPの関税メリットを受けるためには、輸出する製品が「CPTPP加盟国の原産品」であることを証明する必要があります。これを原産地規則といいます。

CPTPPでは以下の3つの方法で原産地を証明できます。

  • 輸出者による自己申告
  • 生産者による自己申告
  • 輸入者による自己申告

従来の多くのFTAでは政府機関や商工会議所による第三者証明が必要でしたが、CPTPPでは自己申告制度が採用されており、手続きの簡素化が図られています。ただし、原産地基準(付加価値基準、関税分類変更基準など)を正確に理解し、必要な書類を整備しておくことが不可欠です。

サプライチェーン再構築への活用

トランプ関税や地政学的リスクの高まりを受けて、多くの日本企業がサプライチェーンの見直しを進めています。CPTPPは、このサプライチェーン再構築において重要な役割を果たします。

  • 累積規定の活用:CPTPP加盟国間で生産工程を分担しても、原産地として認められやすい。例えば、ベトナムとマレーシアで部品を調達・加工しても、CPTPP域内の付加価値として累積できる
  • チャイナ+1戦略:中国への生産集中リスクを分散するため、CPTPP加盟国であるベトナム、マレーシアなどへの生産移管を検討する企業が増加
  • 英国を活用した欧州展開:英国のCPTPP加盟により、英国を拠点とした欧州市場へのアクセスも視野に入る

6. よくある質問(FAQ)

Q. CPTPPとTPP11は同じものですか?

はい、同じ協定を指します。正式名称は「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)」ですが、TPPの後継として11ヵ国で発効したことから「TPP11」とも呼ばれます。2024年12月の英国加盟後は12ヵ国体制ですが、呼称は引き続き「CPTPP」または「TPP11」が使われています。

Q. アメリカはCPTPPに復帰する可能性がありますか?

2026年3月時点では、米国のCPTPP復帰の見通しは立っていません。トランプ政権(第2期)は二国間交渉を重視する姿勢を示しており、多国間の貿易協定への参加には消極的です。ただし、将来の政権交代により方針が変わる可能性はあります。

Q. 中国がCPTPPに加盟する可能性はありますか?

中国は2021年9月に加盟を申請していますが、CPTPPの高い自由化基準(国有企業の規律、データの自由な流通、労働・環境基準など)を満たせるかが大きな課題です。2026年時点では加盟作業部会も設置されておらず、短期的な加盟は難しいとみられています。

Q. CPTPPを活用するにはどうすればよいですか?

まず、自社の輸出入品目がCPTPPの関税撤廃・削減の対象になるかを確認しましょう。対象であれば、原産地規則を満たすことを確認した上で、原産地申告書を作成して輸出入時に提出します。詳しくは税関やJETRO(日本貿易振興機構)に相談することをおすすめします。

Q. CPTPPとRCEPはどちらを使えばよいですか?

取引相手国と品目によって異なります。CPTPP加盟国との取引ではCPTPPの方が自由化水準が高い場合が多いですが、中国・韓国との取引にはRCEPが適用されます。両方の協定が利用できる場合は、品目ごとに関税率を比較して有利な方を選択しましょう。

7. まとめ

まとめ

CPTPPは、アジア太平洋地域を中心とする高水準の自由貿易協定であり、2024年の英国加盟によって12ヵ国体制に拡大しました。関税の撤廃・削減、投資・サービスの自由化、知的財産権の保護など、日本企業の海外展開を後押しする多くのメリットを持っています。

特に、トランプ政権による相互関税の導入で世界の貿易環境が不透明さを増すなか、CPTPPを活用して米国以外の市場を開拓したり、サプライチェーンを再構築したりすることの重要性は高まる一方です。

海外進出やグローバル展開を検討している企業は、CPTPPの仕組みを理解し、自社のビジネスにどう活用できるかを具体的に検討してみてはいかがでしょうか。

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