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海外の会社設立(法人登記)とは?進出形態と手順を解説【2026年最新版】

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海外での会社設立(法人登記)の基礎を、現地法人・支店・駐在員事務所の違い、設立手順と必要書類、米国・シンガポール・ベトナムなど主要国の特徴、EOR/PEOという選択肢まで2026年最新版で解説します。

海外での事業を本格化させようとすると、必ず向き合うことになるのが「会社設立(法人登記)」の手続きです。現地の言葉で書かれた申請書、国ごとに異なるルール、居住者や代表者の要件など、初めての担当者にとってはどこから手を付ければよいのか分かりにくいものです。「そもそも法人を作るべきなのか」「支店や駐在員事務所とは何が違うのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。

海外の会社設立(法人登記)とは、進出先の国の法律に従って、自社の拠点を法人として公的に登録する手続きのことです。会社の存在や取引の条件を公に示すことで、信用を保ち、取引相手が安心して付き合えるようにする役割があります。日本の登記制度と考え方は似ていますが、必要な書類や費用、審査にかかる時間は国によって大きく変わります。

本記事では、海外法人設立の基礎からはじめ、現地法人・支店・駐在員事務所という進出形態の違い、一般的な設立手順と必要書類、米国・シンガポール・ベトナムといった主要国の特徴を整理します。あわせて、法人を設立せずに進出できるEOR/PEO(海外雇用代行)という選択肢や、設立後に見落としがちな注意点までを分かりやすく解説します。

この記事でわかること

  • ・海外の会社設立(法人登記)とは何か、その目的と基礎
  • ・現地法人・支店・駐在員事務所という進出形態ごとの違いと選び方
  • ・海外法人設立の一般的な手順と必要書類の全体像
  • ・米国・シンガポール・ベトナムなど主要国の会社設立の特徴
  • ・EOR/PEO(海外雇用代行)という法人を作らない進出の選択肢と比較

1. 海外の会社設立(法人登記)とは?基礎知識

海外の会社設立(法人登記)とは、進出先の国の法律に基づいて、自社の拠点を法人として公的な機関に登録することを指します。法人登記は、会社の名称や所在地、代表者、資本金といった基本情報を公に示す制度です。これによって会社の信用が保たれ、取引相手も安心して契約や取引に応じられるようになります。日本の法務省が示す登記制度の考え方と同じく、「会社の信用維持」と「取引の安全確保」が大きな目的だと理解しておくとよいでしょう。

海外で法人を登記するうえで最初のハードルになりやすいのが、手続きの複雑さと言葉の壁です。申請書類の多くは現地の言語で作成する必要があり、定款や各種証明書には公証や領事認証といった手順が求められることも珍しくありません。国によっては現地の居住者を取締役や代表者として置くことが義務づけられているため、自社だけで完結させるのが難しい場面も出てきます。こうした事情から、現地の登記代行サービスや専門家の力を借りて進めるのが一般的です。

もう一つ押さえておきたいのは、法人登記は「進出のゴール」ではなく「スタート」だという点です。登記が完了すれば、そこから銀行口座の開設、ビザや就労許可の取得、会計・税務の体制づくりといった実務が続きます。設立形態の選択を誤ると、後から変更に手間や費用がかかることもあります。だからこそ、自社の事業目的や規模に合った形態を最初に見極めることが重要になります。

2. 進出形態の違い|現地法人・支店・駐在員事務所

海外へ拠点を置く方法は、大きく「現地法人(子会社)」「支店」「駐在員事務所」の3つに分かれます。それぞれ法的な位置づけや、できる活動の範囲、税務上の扱いが異なります。まず違いを理解したうえで、自社が何をしたいのかに照らして選ぶことが出発点になります。

現地法人は、進出先の国で独立した法人格を持つ会社です。本社とは別の法人として扱われるため、幅広い営業活動ができ、現地での資金調達や採用もしやすくなります。責任が本社に直接及びにくい点もメリットです。一方で、設立の手続きや資本金の要件、設立後の会計・税務の負担は3つのなかで最も大きくなります。本格的に事業を展開し、売上を立てていく段階の企業に向いた形態です。

支店は、本社の一部として現地で活動する拠点です。営業活動もできますが、あくまで本社の延長線上にあるため、支店の債務や責任は本社に及びます。現地法人ほど独立性はありませんが、法人を新たに作るよりは設立が簡便なケースもあります。駐在員事務所は、市場調査や情報収集、連絡業務といった準備的な活動に限られ、原則として営業や売上を伴う活動はできません。多くの国では「まず駐在員事務所で市場を見極め、手応えがあれば現地法人に切り替える」という段階的な進め方が取られています。

Digima〜出島〜に実際に寄せられた相談では、すでにベトナムに進出済みの石油卸売企業が、新規事業のために改めて設立形態を検討していたケースがありました。現地法人にするか、二人以上有限責任会社にするか、あるいは現地パートナーとの合弁にするか、それぞれのメリット・デメリットや費用感、投資インセンティブの活用まで含めて相談したいという内容です。すでに現地にいる企業であっても、新しい事業のためには形態の最適化を改めて考える必要がある、という好例といえます。

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3. 海外法人設立の一般的な手順と必要書類

国によって細かな違いはありますが、海外での会社設立にはおおまかな共通の流れがあります。多くの国では、はじめに会社名の申請・承認を受け、その後に法人設立の本手続きへと進む二段階の構造になっています。たとえばシンガポールでは、会計企業規制庁のオンラインシステム「BizFile」を通じて、末尾に「Pte」「Ltd」などを付けた会社名を申請し、承認後に取締役の選任や設立手続きへ移ります。インドでも、企業省の「RUN」というシステムで会社名を申請したうえで、会社設立証明書の取得へと進む流れが取られています。

必要書類としては、事業内容を示す書面、取締役や株主の詳細情報、資本金に関する資料、そして会社のルールを定めた定款(基本定款・付属定款)が基本になります。国によっては、定款に公証人の認証や日本の領事館での認証が求められることもあります。加えて、多くの国で現地の居住者要件があるのも特徴です。シンガポールでは居住者である取締役や授権代表者が最低1人必要とされ、インドの非公開会社では取締役2人以上のうち1人を居住取締役とすることが求められます。こうした要件を満たすために、現地の専門家やパートナーの協力が欠かせません。

Digima〜出島〜に実際に寄せられた相談として、インドのデリーで法人設立を進めている企業からのお問い合わせがありました。拠点の場所はほぼ決まっており、これから契約という段階で、書類準備から登記完了までの一連の手続きを代行してくれる業者を、費用感も含めて探したいという内容です。インドの法人設立は書類の量と手続きの複雑さで知られ、場所が決まっていても登記完了までに数ヶ月かかることも少なくありません。早い段階で専門家を巻き込むことが、スムーズな設立の鍵になります。

4. 主要国別の会社設立の特徴|米国・シンガポール・ベトナム・インド

会社設立のしやすさや必要な要件は、進出先の国によって大きく変わります。ここでは代表的な国の特徴を整理しておきます。米国は州ごとに会社制度が異なるのが最大の特徴です。会社形態はLLC(有限責任会社)やC-Corp、S-Corpなどがあり、事業内容や課税の考え方に応じて選びます。会社法が企業寄りに整備され、設立実務が確立しているデラウェア州などが選ばれることも多く、登記費用は州によって数十ドルから数百ドル程度と幅があります。どの州で、どの形態で設立するかによって税務や運営の負担が変わるため、目的に合わせた設計が重要です。

シンガポールは、手続きの速さと分かりやすさで人気があります。現地法人(有限責任株式会社)の登記料は約300シンガポールドル(約24,000円)で、株主1人以上・居住者である取締役1人以上が基本要件です。支店の場合も登記料は約300シンガポールドル、支店名の申請料が1件あたり約15シンガポールドル(約1,200円)ほどとされています。駐在員事務所は、親会社の設立から3年以上・売上25万米ドル以上といった条件があり、設立申請にかかる期間はおおむね1〜3週間程度です。全体としてオンライン手続きが整っており、比較的短期間で設立できる国といえます。

ベトナムは成長市場として関心が高い一方、外資規制と審査に留意が必要です。多くの業種で、投資登録証明書(IRC)と企業登録証明書(ERC)の二段階の取得が求められ、書類準備から設立完了まで数ヶ月かかることもあります。業種によって外資100%が認められるものと、現地パートナーとの合弁が求められるものがあり、事前の確認が欠かせません。インドは会社形態が株式有限責任会社などに分かれ、非公開会社は株主2〜200人・取締役2人以上(うち1人は居住取締役)が要件です。会社名申請は企業省の「RUN」経由で申請料は約1,000ルピー(約1,600円)ほど、書類の量が多く登記完了まで時間を要する点が特徴です。いずれの国も、最新の規制を現地の専門家に確認しながら進めることをおすすめします。

5. 法人を設立しない選択肢|EOR/PEO(海外雇用代行)との比較

近年注目されているのが、現地法人を設立せずに海外進出する「EOR/GEO/PEO(海外雇用代行)」という方法です。EORはEmployer of Record(記録上の雇用主)の略で、現地の事業者が正式な雇用主となって人材を雇用し、給与の支払い・社会保障・税務・労務管理などを代行します。企業は法人を作らずに、現地で働くスタッフを実質的にマネジメントできる仕組みです。まず小さく海外で事業を試したい、少人数から始めたいという場合に相性のよい選択肢です。

この方法の大きな利点は、初期投資とリスクを抑えられる点にあります。現地法人の設立が不要なため、登記や資本金の準備、バックオフィス業務の立ち上げコストを削減できます。事業開始までのスピードも速く、早ければ1週間程度で始められるケースもあります。撤退する場合も法人の清算手続きが不要で、決算処理や撤退時の精算の負担がほとんどかからない点も見逃せません。人材は自社で選定でき、現地の法律に基づいた社会保障・税務・給与の管理をまとめて委任できます。

一方で、EOR/PEOにも向き不向きがあります。あくまで雇用を代行する仕組みのため、現地で本格的に営業拠点を構え、独自に契約や取引を積み重ねていく段階では、やはり現地法人の設立が必要になる場面が出てきます。代行手数料が継続的に発生する点や、対応できる国・業種に制約がある点も確認が必要です。「テスト進出や少人数の立ち上げ期はEOR/PEO、事業が軌道に乗ったら現地法人へ」という段階的な組み合わせで考えると、コストとリスクのバランスを取りやすくなります。

6. 海外法人設立後に見落としがちな注意点

会社の登記が完了しても、そこで安心してはいけません。むしろ設立後こそ、実務の本番が始まります。まず必要になるのが、現地の銀行口座の開設です。国によっては口座開設の審査が厳しく、代表者の現地渡航や面談を求められることもあります。あわせて、駐在員のビザや就労許可の取得も進めなければなりません。これらが整わないと、せっかく法人を作っても事業を動かせないという事態になりかねません。

会計・税務・労務の体制づくりも重要です。多くの国では、日本とは異なる会計基準や税制、社会保険制度が適用されます。決算や納税の期限を守れないと、罰則や追徴の対象になることもあります。現地の会計士や税理士と連携し、日常の記帳から決算・申告までを回せる体制を早めに整えておくことが安定運営の前提になります。居住取締役や現地代表者の要件を満たし続けることも、見落としやすいポイントです。

もう一つ意識しておきたいのが、撤退や事業変更の可能性です。海外事業は計画どおりに進むとは限りません。将来的に撤退する場合、現地法人の清算には想像以上の時間と費用がかかることがあります。設立の段階から「うまくいかなかったときにどう畳むか」まで視野に入れておくと、リスクを抑えた進出設計ができます。設立形態の選択や体制づくりに迷ったときは、現地の実務に詳しい専門家に相談しながら進めるのが安心です。

7. よくある質問(FAQ)

Q. 海外での会社設立(法人登記)とは何ですか?

進出先の国の法律に従って、自社の拠点を法人として公的に登録する手続きです。会社の存在や取引条件を公に示し、信用の維持と取引の安全を確保する目的があります。国ごとに必要書類・費用・居住者要件などが異なるため、事前の確認が欠かせません。

Q. 現地法人・支店・駐在員事務所はどう使い分ければよいですか?

本格的に売上を立てて事業展開するなら現地法人、本社の延長として営業拠点を置くなら支店、市場調査や情報収集が中心なら駐在員事務所が基本の目安です。まず駐在員事務所で市場を見極め、手応えがあれば現地法人へ切り替える段階的な進め方もよく取られます。

Q. 法人を設立せずに海外で事業を始めることはできますか?

EOR/PEO(海外雇用代行)を使えば、現地法人を作らずに人材を雇用して事業を始められます。初期投資やリスクを抑えられ、早ければ1週間程度でスタートできます。ただし本格的な営業拠点が必要になった段階では、現地法人の設立を検討することになります。

Q. Digima〜出島〜で海外の会社設立を相談できますか?

はい、可能です。海外の法人設立・登記代行・現地法務に精通した支援企業が登録されており、進出形態の選定から会社名の申請・定款作成・登記・銀行口座開設・設立後の税務や労務まで、幅広く無料で相談できます。

8. 海外の会社設立の相談はDigima〜出島〜へ

海外ビジネス支援プラットフォーム「Digima〜出島〜」では、海外の会社設立(法人登記)に精通した専門家を無料でご紹介しています。どの進出形態が自社に合うのか、どの国でどんな要件をクリアする必要があるのか、費用や期間はどのくらいかかるのか。こうした基本的な疑問から、実際の登記代行や設立後の実務まで、フェーズを問わずご相談いただけます。

「海外で初めて法人を作るが何から始めればよいか分からない」「現地法人と支店、駐在員事務所のどれを選ぶべきか迷っている」「まずはEOR/PEOで小さく試したい」といったご相談にも、豊富な実績を持つ支援企業が対応します。国や事業内容によって最適な進め方は変わるため、早い段階で専門家に相談することで、遠回りや思わぬコストを避けやすくなります。

海外進出の専門コンシェルジュが、御社の業種・進出先・事業フェーズに合わせて、最適なサポート企業を無料でご紹介いたします。海外での会社設立をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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