2016年振り返り! 印象に残った「海外ビジネスニュース」10選

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EU離脱やドナルド・トランプ氏の大統領選勝利など、とにかく激動の年となった2016年。そこで本記事では姉妹サイト「DIGIMA NEWS」でアクセスが多かった記事の中から、編集長が独断で10記事を選び、コメントと共にご紹介します。来年の海外ビジネスを占う意味でも重要なニュースとなるはずです。是非ご参考にしてください。
目次
- 1.EUが最大の試練に直面、イギリス国民投票でのEU離脱派勝利の影響は
- 2.「トランプ・アメリカ」、日産やトヨタら日本企業に与える影響
- 3.ダバオ市長時代に何をした? フィリピン新大統領・ドゥテルテの素顔
- 4.鴻海精密工業の戴正呉・副総裁、シャープ社長に就任
- 5.「君の名は。」世界的大ヒット作へ、タイ国内でも11月10日に公開
- 6.セブンイレブン進出でベトナム小売業者に警戒感広がる
- 7.タイでUber及びGrabに業務停止命令
- 8.中国の思惑叶う、ソニーが従業員に「補償金」支払いでスト収束へ
- 9.支付宝(アリペイ)導入の動き各国で、セブンイレブンやローソンも
- 10.自動運転実用化へ「世界連合」、WEF呼びかけトヨタや日産も参加へ
- 11.まとめ
EUが最大の試練に直面、イギリス国民投票でのEU離脱派勝利の影響は
https://www.digima-news.com/20160701_5840
今年最大のニュースは何といっても、イギリスの国民投票でEU離脱が決まったことでしょう。為替にも大きな影響を与え、ポンド安は年末の今も続いています。ビジネスに与える影響は一旦落ち着いた印象もありますが、現在はまだ離脱交渉の段階。実際の離脱時までにまだまだ多くの影響が出てくると考えられます。また、来年の欧州各国での選挙もEU離脱派が善戦しているようで、その他の国の動きも注視する必要があります。1993年に鳴り物入りで創設された「EU」ですが、今後どうなっていくのでしょうか。
「トランプ・アメリカ」、日産やトヨタら日本企業に与える影響
https://www.digima-news.com/20161110_9173
もしかするとEU離脱よりも予想が難しかったかもしれないのがこのニュース。政界ではなくビジネス界にバックボーンを持つ人間が、今なお世界で一番影響力のある国アメリカの大統領になります。上記記事でも述べてありますが、その歯に衣着せぬ言動や過激な発言から、アメリカのみならず世界経済全体に大きな影響を与えていくことが予想されます。就任は2017年1月。実際の就任から、どういった動きを見せていくのか、新年早々、非常に注目のニュースになります。
ダバオ市長時代に何をした? フィリピン新大統領・ドゥテルテの素顔
https://www.digima-news.com/20160613_5567
過激な大統領といえば、トランプよりも5ヶ月早く誕生したフィリピン新大統領・ドゥテルテ氏が元祖。実行力も伴っており、就任から半年でフィリピンは大きく変わってきているといいます。11月には来日も果たし、今後の日比関係にも注目です。
鴻海精密工業の戴正呉・副総裁、シャープ社長に就任
https://www.digima-news.com/20160818_6490
今年の前半に大きなニュースとなったのは、台湾の鴻海精密工業によるシャープ買収です。まだまだ買収に伴う組織改編や事業整理の最中だとは思いますが、来年の決算などでは成果などが示されるのではないでしょうか。電子機器を受託生産するEMS 企業の世界最大手である鴻海精密工業のお手並み拝見という意味でも注目です。
「君の名は。」世界的大ヒット作へ、タイ国内でも11月10日に公開
https://www.digima-news.com/20161104_8919
日本で記録的ヒットを記録したアニメ「君の名は。」ですが、世界でも注目を集めています。その他のニュースでも、6月に台湾で開催された「ジブリ展」で、前売券が発売3日で10万枚売れたことが話題となっており、「ジャパンコンテンツ」の中で特にアニメの強さが際立っています。来年はどんなヒットアニメが誕生するのか、期待が膨らみます。また、日本の人気アニメ「攻殻機動隊」がハリウッドで実写リメイクされるといった動きもあります。
セブンイレブン進出でベトナム小売業者に警戒感広がる
https://www.digima-news.com/20160114_2969
ジャパンブランドとして、アニメにも負けず劣らず世界で存在感を示す「コンビニ」という存在があります。その日本最大手であるセブンイレブンが、遂にベトナムに進出しました。イオンモールの進出などでベトナムの小売業界は大きく変わったと言われていますが、セブンイレブン進出の衝撃も大きいはずです。
タイでUber及びGrabに業務停止命令
https://www.digima-news.com/20160530_5400
配車アプリの普及が目立った2016年。国によってはタクシー業界の反発や保護という観点や、様々なトラブルを問題視し、規制に踏み切っていました。タイの場合は「バイク配車アプリ」の規制でした。しかし、世界全体で見ると配車アプリの普及は急速に広がっており、スタンダートとなっていくことが予測されます。それに付随するサービスなども誕生しており、2017年もビジネスチャンスが残っているかもしれません。
中国の思惑叶う、ソニーが従業員に「補償金」支払いでスト収束へ
https://www.digima-news.com/20161128_9925
中国ビジネスの難しさについてわらためて考えさせられるニュースでした。ソニーが中国広東省広州市の工場を売却することに伴い、現地の雇用者たちが一斉にストライキを行いました。従業員は全て売却先の中国企業に引き継ぐとされていましたが、現地雇用者が、「ソニーは大企業なため多額の補償金がもらえるだろう」ということでストライキを決行しました。こうしたリスクもしっかりと検討し、海外進出を進めていかねばなりません。
支付宝(アリペイ)導入の動き各国で、セブンイレブンやローソンも
https://www.digima-news.com/20160125_3211
2015年の「爆買い」ブームを受け、2016年初頭から中国人客向けの決済システムを整える企業が増えました。このニュースもその一つ。一旦落ち着いた感を見せる「爆買い」ですが、オリンピックに向けたインバウンドインフラという観点からも、来年以降いい影響が出てくるのではないでしょうか。
自動運転実用化へ「世界連合」、WEF呼びかけトヨタや日産も参加へ
https://www.digima-news.com/20161219_10793
最後にとりあげるのは「自動運転」関連ニュースです。各自動車会社が研究をすすめる傍ら、AppleやGoogleといった企業も関心を示していた分野です。ドローンも注目を集めましたし、移動や輸送といったものに大きなイノベーションが起きようとしています。来年も引き続き注目です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。こうして振り返ってみると、あっという間の一年の中で、実に様々なことが起きています。当然、来年も様々なことが起きるでしょう。2017年は、海外ビジネス業界においてどのような年になるのでしょうか。是非、色々なアンテナを張ってビジネスチャンスを掴んでください。来年もよろしくお願いいたします。
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