海外進出に関わる、あらゆる情報が揃う「海外ビジネス支援プラットフォーム」

メニュー
メニュー

Shopify Plusで越境EC売上を最大化する方法:高機能化・多国展開・自動化完全ガイド【2025年版】

掲載日:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

越境ECが一定の規模に成長した段階で多くのブランドが直面するのが「プラットフォームの限界」です。通常のShopifyでは対応できない多通貨・多言語の一元管理、チェックアウトのカスタマイズ、業務自動化が必要になってきます。Shopify Plusはこれらの課題を解決するエンタープライズ向けプランです。本記事では、Shopify Plusの機能を使い倒して越境EC売上を最大化するための具体的な手順を解説します。

この記事でわかること

  • ・Shopify PlusとShopifyの機能の違いと移行を検討すべきタイミング
  • ・Shopify Marketsで多国展開を一元管理する方法
  • ・チェックアウトカスタマイズでコンバージョン率を改善する手順
  • ・Shopify Flowによる業務自動化の活用例
  • ・B2B機能(卸売ポータル)の設定と活用
  • ・Shopify Plusで越境EC売上を最大化するロードマップ

Shopify PlusとShopifyの違い:移行を検討すべき売上規模と機能の差

Shopify Plusは月額約2,300ドルから(売上規模に応じて最大40,000ドル/月まで変動)の大企業・高成長ブランド向けプランです。月間売上が500万〜1,000万円を超え始めた段階で、通常のShopifyでは対応しきれない課題が出てきます。

Shopify Plusで使えるようになる主要機能は6つです。①「チェックアウトのカスタマイズ(checkout.liquid)」は通常Shopifyでは変更できないチェックアウトページのデザインとロジックを自由に編集できます。②「Shopify Flow」はコードなしで条件ベースの業務自動化ワークフローを作成できます。③「Shopify Markets」は一つのストアから最大50の国際市場向けに通貨・言語・価格・決済を個別設定できます。④「B2B/卸売ポータル」は法人向けの専用ポータルページと価格設定を作成できます。⑤「Launchpad」はセールイベントの自動スタート・終了・在庫調整をスケジュール管理できます。⑥「専任マーチャントサクセスマネージャー」がサポートに付きます。

移行のタイミングとして、月間売上が一定規模に達していること以外に、①複数の国際市場に展開しているまたは展開予定がある、②チェックアウトのカスタマイズが必要、③業務の自動化ニーズが増えてきた、④B2Bとb2Cの両方を運営している、という場合はPlus移行の検討価値があります。

Shopify Marketsで多国展開を一元管理する:通貨・言語・価格・関税の設定方法

Shopify Marketsは、越境EC展開の最大の課題である「国ごとの対応の複雑さ」を一元解決する機能です。従来は国ごとに別々のShopifyストアを立ち上げていたケースでも、Marketsを使うことで一つのストアで管理できます。

Markets設定の基本として、まず「Primary Market(プライマリマーケット)」を設定し、次に「Secondary Markets」として展開したい国・地域を追加します。各Marketで独立して設定できる要素は①通貨(現地通貨でのリアルタイム表示と決済)、②言語(Shopify標準翻訳またはサードパーティアプリによる翻訳)、③価格(国別の価格差、為替調整額の設定)、④ドメイン・サブドメイン・サブディレクトリ(例:store.jp、store.com/en、store.com/fr)、⑤支払い方法(現地で主流の決済サービスの有効化)です。

「Duties and Import Taxes(関税・輸入税)」機能を有効にすると、チェックアウト時に顧客が支払う関税額を自動計算して表示できます(DDP方式)。顧客が受け取り時に予想外の関税を請求されることを防ぎ、カート離脱率を下げる効果があります。対応している国・商品カテゴリには制限がありますが、アメリカ・EU・オーストラリアなどへの越境ECでは特に有効です。

言語対応は「Translate & Adapt」アプリ(Shopify公式、無料)で管理できます。機械翻訳をベースに手動で修正するワークフローが効率的です。SEOの観点からhreflang属性も自動的に設定されるため、多言語SEOの技術的な実装工数が大幅に削減されます。

チェックアウト最適化でコンバージョン率を改善する:checkout.liquidの活用

越境ECでカート離脱が起きる最大の原因は「チェックアウト時の予期せぬコスト(送料・関税)」と「決済への不信感(セキュリティ・使いたい決済手段がない)」です。Shopify Plusのcheckout.liquid編集機能を使ってこれらを解消することで、コンバージョン率を大幅に改善できます。

「送料無料バー」の表示は最も効果が高いカスタマイズの一つです。チェックアウトページに「あと〇〇円で送料無料」の進捗バーを表示することで、購入金額を増やす行動を促し、AOV(平均注文単価)と転換率の両方を改善できます。実装はアプリまたはcheckout.liquidの編集で可能です。

「信頼性バッジ」の追加も重要です。チェックアウトページにセキュリティ証明(SSL・PCI DSS)・返金保証・配送保証のバッジを表示することで、購入への不安を軽減します。特に越境ECでは日本のブランドを知らない外国人消費者が多いため、安心要素の視覚化が購買率に直結します。

「決済方法の最適化」として、ターゲット市場で主流の決済方法をチェックアウトに追加します。Shopify Paymentがサポートしている国では自動対応できますが、中国のAlipay・WeChat Pay、東南アジアのGrabPayなどはサードパーティの決済アプリの追加が必要です。現地で主流の決済方法がないとカート離脱率が著しく高くなります。

Shopify Flowで業務を自動化する:越境ECで特に効果的な自動化ワークフロー

越境ECの運営では、受注管理・在庫管理・顧客対応など多数の業務が発生します。Shopify Flowを使ってルーティンワークを自動化することで、チームが高付加価値の業務に集中できる環境を作れます。

越境ECで特に有効なFlowワークフローを紹介します。「不正注文の自動検出と保留」では、配送先と請求先住所が異なる・海外IPからの注文・特定の金額以上の初回注文などの条件をトリガーにして、注文を自動保留し担当者にSlack通知を送る設定ができます。これにより詐欺的な注文による損失を防ぎます。

「在庫アラートと発注トリガー」では、商品の在庫数が設定値以下になった時点で自動的に担当者にメールを送り、必要であればサプライヤーへの発注メールもトリガーできます。越境ECでは需要予測が難しく在庫切れによる機会損失が発生しやすいため、自動アラートは非常に有効です。

「VIP顧客の自動タグ付けとパーソナライズ」では、累計購入金額が一定以上になった顧客に自動でVIPタグを付与し、専用の割引コードを送付するフローを作れます。越境ECでのリピート購入を促進するため、LTV(顧客生涯価値)の向上に直結します。

「返品・交換申請の自動処理」では、顧客からの返品リクエストを自動で受け付け、条件(購入から30日以内・未開封等)を確認し、基準を満たす場合は自動承認・返金処理までFlowで処理できます。カスタマーサポートの工数削減に大きく貢献します。

B2B機能でD2CとB2Bを一つのストアで運営する方法

Shopify Plusには法人・卸売向けの「B2B(ビジネス・トゥ・ビジネス)機能」が標準搭載されています。従来は一般消費者向けストア(D2C)と法人向けストア(B2B)を別々のShopifyストアで運営する必要がありましたが、Plusでは一つのストアで両方を管理できます。

B2B機能の中核は「カンパニーポータル」です。法人顧客(バイヤー・卸売先)ごとに専用のログインポータルを提供し、通常の消費者向けとは異なる卸売価格・最低注文量・支払いサイト(NET30・NET60等)・掛け払い設定を適用できます。法人顧客はポータルにログインして専用価格で注文し、請求書払いを利用できます。

越境ECでB2B機能が特に効果的なのは「海外の小売バイヤー・代理店との取引」です。現地のバイヤーに専用ポータルを付与することで、従来メールや電話で行っていた受注処理をセルフサービス化でき、バイヤーが自分のタイムゾーンで自由に注文できる環境を提供できます。これにより商談〜受注のリードタイムを短縮し、バイヤーの満足度を高められます。

B2B機能は「Shopify Markets」と組み合わせることで、国ごとに異なる卸売価格・通貨・支払い条件を設定した多国展開のB2Bポータルを構築できます。海外卸売事業を拡大する上で強力なインフラです。

Shopify Plusで越境EC売上を最大化するロードマップ

Shopify Plusの機能を段階的に活用して越境EC売上を最大化するためのロードマップを整理します。

「Phase1:移行と基盤構築(1〜2ヶ月)」として、Shopifyから Shopify Plusへの移行を完了させます。専任マーチャントサクセスマネージャーと移行計画を策定し、既存の顧客データ・商品データ・注文履歴を正確に引き継ぎます。Shopify Marketsで最重要の2〜3市場の設定を行い、各市場の通貨・言語・価格を設定します。

「Phase2:コンバージョン最適化(2〜3ヶ月)」では、checkout.liquidを使ったチェックアウトカスタマイズを実施します。送料無料バーの表示・信頼性バッジの追加・決済方法の最適化(市場別)を行い、A/Bテストでコンバージョン率の改善を確認します。目標は現状比+10〜20%のコンバージョン率改善です。

「Phase3:自動化と効率化(3〜4ヶ月)」として、Shopify Flowで主要業務(不正注文検出・在庫アラート・VIP顧客管理)の自動化を進めます。B2B機能を使って海外バイヤー向けのカンパニーポータルを構築し、卸売ビジネスをセルフサービス化します。

「Phase4:スケールアップ(4ヶ月〜)」では、Marketsで展開市場を追加し、Launchpadを使ったセールイベント(Black Friday・Cyber Monday・各国の主要セール)を計画的に実施します。売上データを分析し、高い利益率を生む市場・商品に資源を集中させることで、越境ECの収益を持続的に最大化できます。

よくある質問:Shopify Plus越境EC

Q. Shopify PlusとShopifyの違いは何ですか?

Shopify Plusは月額約2,300ドル(売上規模で変動)からの大企業・高成長ブランド向けプランです。通常のShopifyとの主な違いは①チェックアウトページのカスタマイズが可能(Liquid編集)、②Shopify Flow(自動化ワークフロー)が使用可能、③B2B専用ポータル・卸売機能が利用可能、④Shopify Marketsで最大50の国際市場を一元管理できる、⑤専任マーチャントサクセスマネージャーのサポートを受けられる、⑥Launchpad(セールイベント管理)が利用可能、の6点です。月間売上が500万円〜1,000万円以上になった段階でPlusへの移行を検討する企業が多いです。

Q. Shopify Marketsを使うと何ができますか?

Shopify Marketsは、一つのShopifyストアから複数の国際市場向けにカスタマイズされたショッピング体験を提供する機能です。市場ごとに①通貨(現地通貨での表示と決済)、②言語(自動翻訳または手動翻訳)、③価格設定(国別の価格差を設定可能)、④支払い方法(現地で主流の決済サービス)、⑤税金・関税の処理(DDP方式で関税を事前に徴収することも可能)を個別に設定できます。別々にストアを立ち上げることなく一元管理できるため、越境EC展開のコストと複雑さを大幅に削減できます。

Q. Shopify Flowを使うとどのような業務を自動化できますか?

Shopify Flowは、Shopify Plus内で条件設定に基づいてアクションを自動実行するワークフローツールです。代表的な活用例として、①不正注文の疑いある顧客への注文保留と担当者への通知、②特定の金額以上の注文に自動でギフトを追加、③在庫が一定数以下になったときの仕入れ担当者へのアラート、④定期購入者が一定期間購入しなかった場合のメール送信、⑤ハイバリュー顧客へのVIPタグ自動付与などがあります。プログラミング不要でトリガー・条件・アクションをビジュアルで設定できます。

Q. チェックアウトページのカスタマイズで売上はどれくらい改善できますか?

チェックアウトページの最適化は、カート離脱率を下げてコンバージョン率を改善する最も効果的な施策の一つです。Shopify Plusでは通常のShopifyでは変更できない「checkout.liquid」テンプレートを編集できるため、ブランドの世界観に合わせたデザイン・追加フィールド・カスタムロジックを実装できます。具体的な改善例として、チェックアウト時の送料無料バーの表示(「あと〇〇円で送料無料」)や、信頼性バッジの表示、購入者のレビューの挿入などがあります。適切なA/Bテストを行った場合、チェックアウト最適化でコンバージョン率が5〜20%向上するケースが報告されています。

Q. Shopify Plusは越境ECに向いていますか?他のプラットフォームとの違いは?

Shopify Plusは越境EC展開に高い適性を持つプラットフォームです。Shopify Marketsによる多通貨・多言語の一元管理、Shopify Paymentsによるグローバル決済対応(対応国に制限あり)、各国の関税をDDP方式で事前徴収する機能(Duties and Import Taxes)など、越境EC特有の課題に対応する機能が充実しています。自社ECサイトとして独自ドメイン・ブランド体験を維持しながら越境展開できる点がAmazonとの最大の違いです。日本語の公式サポートと豊富なパートナーエコシステムも、日本企業にとっての大きなメリットです。

この記事が役に立つ!と思った方はシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

海外進出相談数 27000 件突破!!
最適サポート企業を無料紹介

\ 3つの質問に答えて /
コンシェルジュ無料相談

もっと企業を見る

海外進出・海外ビジネスで
課題を抱えていませんか?

Digima~出島~では海外ビジネス進出サポート企業の無料紹介・
視察アレンジ等の進出支援サービスの提供・
海外ビジネス情報の提供により御社の海外進出を徹底サポート致します。

無料相談はこちら

0120-979-938

海外からのお電話:+81-3-6451-2718

電話相談窓口:平日10:00-18:00

海外進出相談数
22,000
突破