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都道府県別観光客数ランキング|訪問者数・宿泊者数・消費額から見る日本の観光・インバウンド動向

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近年、日本の観光産業は大きな転換期を迎えています。新型コロナウイルスによる制限が緩和されたことで、国内旅行の需要が回復し、さらに訪日外国人観光客(インバウンド)の増加も加わり、全国の観光地は再び活気を取り戻しつつあります。観光庁やJNTO(日本政府観光局)などの最新データを見ると、都道府県ごとの観光動向には顕著な地域差があり、従来から人気を集める都市圏と、新たな取り組みで訪問者を増やす地方との構図が鮮明になっています。

本記事では、最新統計に基づき、都道府県別の観光客数ランキングを紹介するとともに、宿泊者数や観光消費額といった具体的な指標から、観光市場の現状と変化を読み解いていきます。また、近年注目されるインバウンド戦略の成功事例にも触れ、今後の観光・地域活性の可能性を探ります。観光業に携わる自治体関係者や、観光ビジネスを展開する企業の皆様にとって、今後の戦略策定に役立つ内容を目指します。

都道府県別訪問者数ランキング

観光地としての人気を反映する「訪問者数」の意味

都道府県別の訪問者数は、観光地としての「集客力」を測るうえで重要な指標の一つです。ここでの訪問者数とは、宿泊を伴う旅行者だけでなく、日帰り観光客を含めた総来訪者数を示すもので、都市部への短期的な来訪や大型イベント・商業施設などを目的とした流動も反映されます。そのため、実際に観光消費を伴う宿泊旅行とはまた異なる側面を持つ統計ではありますが、地域の魅力や情報発信力、アクセス利便性などが色濃く表れるデータといえるでしょう。

上位は都市部が独占、東京・大阪・千葉が高水準を維持

2023年の統計によると、訪問者数が最も多かったのは東京都で、年間延べ5億人を超える来訪者を記録しています。続く大阪府、千葉県もそれぞれ4億人、3億人規模の訪問者を集めており、大都市圏が依然として圧倒的な集客力を持っていることがわかります。東京都は国内外からのビジネス客・観光客の双方を抱える一大交流拠点であり、観光スポットの多様性、商業施設の集積度、交通インフラの充実度が高水準にあることがその背景にあります。

また、千葉県においては、東京ディズニーリゾートの存在が圧倒的な吸引力を誇っており、家族連れやインバウンド観光客の来訪が堅調に推移しています。加えて成田空港を擁するという地理的優位性も、国際的なゲートウェイとしての役割を強化している要因です。

地方の健闘も見える構図へ

都市部が上位を占める一方で、地方自治体の中にも独自の観光資源や施策によって訪問者数を伸ばしている事例が見られます。たとえば、静岡県や福岡県、北海道などは自然・食・温泉といった地域資源のブランド化が進んでおり、観光目的での回遊性を高めていることが訪問者数の底上げに貢献しています。特にコロナ禍以降は「密を避けた観光地」として地方の需要が高まり、今後も地方都市の伸びが注目される状況にあります。

都道府県別延べ宿泊者数ランキング

滞在型観光の指標として注目される「宿泊者数」

延べ宿泊者数は、都道府県ごとの「滞在型観光」の強さを測るうえで、非常に重要な指標です。この統計は、1人1泊を1件としてカウントするもので、たとえば2泊すれば「2」として計上されます。つまり、単なる立ち寄り型の観光地とは異なり、地域で時間とお金を使って過ごす観光客がどれほどいるかを把握することができます。宿泊者数が多いということは、観光資源の充実度、宿泊施設の供給体制、そして観光客の満足度の高さを示す間接的な証拠ともいえます。

東京・大阪・京都の「鉄板エリア」が上位に

最新の観光統計によれば、延べ宿泊者数で最も多かったのは東京都で、国内外から多様な目的の旅行者を受け入れている都市としての強さを見せました。次いで大阪府、京都府がランクインしており、「都市型+文化型」の観光地が上位を占めています。東京・大阪はビジネス客の利用も含まれており、平日稼働率が高いことも特徴ですが、週末には観光目的の宿泊者も多く、観光・商業・文化が融合した都市構造が背景にあります。

京都府については、コロナ前からインバウンドに強い地域として知られており、近年は団体旅行から個人旅行へのシフトに対応する形で、町家滞在やラグジュアリーホテルの整備などが進んでいます。滞在の質を重視する動きが見られ、長期滞在型の観光スタイルに対応できる都市として再評価されています。

地方の台頭と宿泊資源の強化

一方で、北海道、沖縄県、長野県など、自然や温泉を生かした地方エリアの健闘も目立ちます。これらの地域では、観光客の平均宿泊日数が長く、リゾート地としてのブランドが確立されているため、1人あたりの宿泊件数が高くなる傾向があります。特に北海道は、スキーシーズンや夏の避暑地としてのニーズが高く、外国人観光客の再流入に伴ってさらに宿泊者数が回復しています。

このように、宿泊者数の多寡は観光の「質」を測る視点とも言え、地域ごとの観光戦略やインフラ整備の成果が明確に現れる指標です。今後の動向としては、都市部の宿泊単価維持と、地方の長期滞在型観光の伸びが両立する形が理想的といえるでしょう。

都道府県別観光消費額ランキング

経済効果の「総量」を示す観光消費額の意味

観光消費額とは、旅行者が観光地で消費する宿泊費、飲食代、交通費、買い物、娯楽サービスなどの総額を指します。この指標は単に観光客数の多寡では測れない「地域経済への実質的なインパクト」を示すため、観光産業における経済政策や投資判断の根拠として非常に重視されています。また、訪問者1人あたりの消費単価とは異なり、地域としての受け入れ規模や旅行者の滞在傾向が色濃く反映される点も特徴です。

東京・大阪・京都が上位、インバウンド消費が寄与

最新の観光庁統計によれば、観光消費額が最も高かったのは東京都で、年間で1兆円を超える水準に達しています。続いて大阪府、京都府が並び、いずれもインバウンド需要の本格回復が数字を押し上げました。これらの都市は訪日外国人の人気が高く、ショッピングや高価格帯の宿泊施設、飲食・エンターテインメントなど多様な消費機会を提供しているため、1人あたりの支出額も相対的に大きくなる傾向があります。

特に東京・大阪では、免税店や百貨店、ファッションブランドの旗艦店などが集中しており、観光目的と消費目的が重なるエリアでもあります。外国人旅行者の回復に加え、国内からの都市観光・ビジネス旅行需要も合わさり、観光消費の厚みが増している状況です。

リゾート型・体験型観光が地方消費をけん引

一方、地方に目を向けると、沖縄県、北海道、長野県、静岡県といったリゾート性の高い地域が消費額で上位に位置しています。これらのエリアは長期滞在型の旅行者が多く、宿泊や食事、アクティビティを含めた「体験型消費」が伸びているのが特徴です。特に沖縄県は、国内外からの観光客が継続的に訪れる人気エリアで、旅行消費のうち宿泊と飲食の比重が高くなっており、観光業が地域経済の中核を成していることがデータにも表れています。

このように、観光消費額のランキングからは、単なる集客だけではなく、観光地での過ごし方や経済的貢献の質が明確に読み取れます。今後は都市型観光と地方型観光のバランスを取りながら、それぞれの地域資源を活かした消費促進戦略が重要になるでしょう。

都道府県別観光消費単価ランキング

観光の「質」を測る指標としての消費単価

観光消費単価とは、1人の旅行者が1回の旅行で消費する金額を示す指標です。観光客数や総消費額と並ぶ重要なデータでありながら、その地域における観光の「深度」や「満足度」を測る上でも有効です。単価が高いということは、長期滞在、付加価値の高い宿泊施設や食事、体験型コンテンツの利用など、単なる立ち寄り型ではない“滞在型観光”が成立している証と見ることができます。

近年は、単純な来訪数の増加よりも「いかに質の高い観光消費を促進するか」が、各地域の観光戦略のテーマとなっており、観光消費単価の向上は重要な政策目標にも位置付けられています。

上位は沖縄・北海道・都市部のラグジュアリー需要

最新のランキングでは、沖縄県、北海道、東京都などが高い観光消費単価を記録しています。沖縄や北海道では、滞在日数が長い傾向にあり、リゾートホテルや観光体験、地域ならではのアクティビティなどが旅程に組み込まれることから、消費額が自然と上昇する傾向があります。

また、東京都においては、高価格帯の宿泊施設や飲食店、ブランドショッピングが集積しており、特に富裕層やリピーターの訪日観光客による消費が単価を押し上げています。最近では、東京の下町エリアやローカルガストロノミーといった「高付加価値型体験」への需要も増えており、“消費額を増やす旅”という観点からの観光施策が成果を上げています。

地方の工夫による単価向上の動き

地方においても、香川県や石川県、長崎県などが比較的高い消費単価を記録しており、これは観光コンテンツの磨き上げや、地域資源を活用した体験型観光が功を奏している結果と言えます。たとえば、アートや建築、伝統工芸、食文化といったテーマでの観光資源開発が進められ、単なる物販や観光地巡りに留まらない“学び”や“交流”を伴う旅の価値が高まっています。

今後、地方都市が観光産業で収益性を高めていくためには、観光単価の向上をいかに実現するかがカギとなります。そのためには、外国人旅行者の嗜好に即した体験設計や、地域全体での価格帯・価値提供の一貫性の確保が求められるでしょう。

インバウンドビジネスの成功事例と今後の展望

地方都市に広がる成功事例とその背景

これまでインバウンド観光の中心は東京・大阪・京都といった大都市圏が担ってきましたが、近年は地方都市でも訪日外国人観光客を受け入れ、成功を収めている事例が着実に増えています。その背景には、自治体や観光関連事業者による戦略的な取り組みと、デジタルプロモーションの進化があります。

たとえば香川県では、瀬戸内国際芸術祭などアートを軸とした地域ブランディングが功を奏し、欧米圏からの旅行者も含めた「文化型観光」の拠点として認知が進みました。また富山県や長野県のように、北陸新幹線の開通と連動して、自然景観と温泉資源を活かしたラグジュアリーな滞在コンテンツの造成が進められています。観光施設の多言語対応やWi-Fi環境の整備、キャッシュレス対応など、訪日客が快適に滞在できる基盤の整備も成果に直結しています。

成功の鍵は“体験価値”と“地域ならでは”の強み

インバウンド消費を拡大するには、「見る・撮る」だけではなく、「体験する」「交流する」ことが重要です。訪日外国人の多くが、日本の文化や生活様式、食や風習などの“リアル”に触れることを求めています。こうしたニーズに応えるべく、各地で農村民泊、和菓子づくり体験、伝統工芸のワークショップ、地元ガイドとの街歩きツアーなどが展開されています。これらの試みは、比較的少ない予算でも高い付加価値を生み出す観光商品として評価されています。

また、SNSでの情報発信力も重要です。小規模事業者でもInstagramや小紅書(RED)を活用し、外国語で情報発信することで、認知度や来訪意欲を高める成功事例が数多く見られます。

今後の展望:多様化と持続可能性が鍵に

今後のインバウンド市場は、単なる“回復”ではなく、“質の向上”と“多様化”を目指すフェーズに移行すると考えられます。従来のゴールデンルートだけでなく、地方や中堅都市、文化的・宗教的配慮を要する市場(例:ムスリム対応、ベジタリアン対応など)への対応が求められます。また、観光客の集中による地域負担を軽減し、環境への配慮や地域住民との共生を図る“サステナブルツーリズム”の視点も今後さらに重視されていくでしょう。

このような流れの中で、日本全国の自治体や観光事業者には、単なる集客ではなく、地域経済や文化への持続的な貢献を前提とした観光戦略が求められます。インバウンドビジネスは、訪問者と地域の“相互理解と価値共有”を軸とした、新しいステージに入ったといえるでしょう。

まとめ|地域ごとの特性を生かした観光戦略がカギ

本記事では、最新の統計データをもとに、都道府県別の観光客数ランキングを「訪問者数」「宿泊者数」「観光消費額」「消費単価」といった多角的な視点から整理しました。全体として、東京・大阪・京都といった都市部が引き続き高い集客力と経済効果を持つ一方、北海道や沖縄、香川、長野など、地域資源を活かした地方都市の存在感も確実に高まっています。

また、インバウンド需要の回復とともに、観光の質や体験価値の向上がより重視されるようになってきました。単なる「人数」ではなく、「どのような消費が行われているか」「滞在の満足度がどうか」といった要素が、今後の観光戦略の中心となるでしょう。

観光を通じた地域活性化を実現するには、地域ごとの強みを正しく認識し、それを魅力ある形で打ち出していくことが求められます。同時に、多言語対応やデジタル施策の強化、持続可能性への配慮といったインフラ整備も並行して進める必要があります。

「Digima~出島~」では、インバウンド対応を強化したい地方自治体や観光事業者の皆さまに向けて、国内外の専門家とのマッチング支援を行っています。自地域の観光戦略を再構築し、継続的な成果を上げていくために、ぜひお気軽にご相談ください。地域の魅力を世界へ届ける観光戦略に向けて、次の一歩をともに踏み出しましょう。

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