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訪日外国人の決済対応ガイド|クレジットカード・QR決済の導入手順と選び方

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2025年の訪日外国人数は過去最高を更新し、インバウンド需要はますます拡大しています。しかし、多くの店舗や施設で「決済手段が対応していなかったために購入を諦めた」という訪日客の声が後を絶ちません。観光庁の調査によると、訪日外国人が旅行中に困ったことの上位に「クレジットカードが使えない場所が多い」が挙がっており、決済環境の整備は売上に直結する経営課題となっています。
特に、欧米圏のクレジットカード決済と中国圏のQRコード決済では対応方法がまったく異なるため、自店舗のターゲット層に合わせた導入戦略が求められます。
本記事では、訪日外国人の国籍別の決済事情から、クレジットカード・QR決済の具体的な導入手順、業種別の対応ポイント、補助金を活用したコスト削減策までを網羅的に解説します。

この記事でわかること

  • ・訪日外国人の国籍別の決済ニーズと、対応すべき決済手段の優先順位
  • ・クレジットカード・QRコード決済の導入手順と費用の目安
  • ・業種別(飲食店・小売店・宿泊施設)の決済対応ポイントと補助金の活用方法

1. 訪日外国人の決済事情|何で支払いたいのか

国籍別の主要決済手段(欧米=カード、中国=QR、韓国=カード等)

訪日外国人の決済ニーズは、出身国や地域によって大きく異なります。欧米圏(アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなど)からの旅行者は日常的にVisaやMastercardを利用しており、海外旅行時も約80%がクレジットカードを第一選択としています。
一方、中国本土からの訪日客はAlipay(支付宝)やWeChat Pay(微信支付)といったQRコード決済が主流です。中国国内ではカードよりもQR決済の利用率が高く、この習慣はそのまま海外旅行にも持ち込まれます。韓国からの訪日客もクレジットカードの利用率が非常に高い傾向にあります。台湾や香港からの旅行者はカード決済が中心ですが、近年はApple PayやGoogle Payといったタッチ決済の利用も増えています。このように国籍ごとの決済習慣を理解した上で、自店舗に訪れる訪日客の構成に合わせた対応を進めることが重要です。

現金離れの加速と「決済できない=来店しない」問題

世界的なキャッシュレス化の潮流を受け、訪日外国人の多くは現金を最小限しか持ち歩かなくなっています。観光庁の調査では、旅行中に困ったこととして「クレジットカードの利用」が継続的に上位に挙がっており、決済手段の未整備が顧客体験を損なっている実態が明らかです。
さらに深刻なのは、決済非対応が来店そのものの障壁になっている点です。Google Mapsや口コミサイトで事前に決済手段を確認する訪日客も増えており、「カード不可」の情報があるだけで候補から外されるケースも珍しくありません。実際に、キャッシュレス決済を導入した飲食店で訪日客の客単価が約15%向上した事例もあります。決済対応は利便性の向上にとどまらず、集客力と売上に直結する経営判断なのです。

2. クレジットカード決済の導入方法と費用

主要ブランド(Visa/Mastercard/UnionPay等)の対応優先度

クレジットカード決済の導入にあたり、まず押さえるべきは対応ブランドの優先順位です。VisaとMastercardの2ブランドで全世界のカード決済の約70%をカバーしているため、この2つへの対応が最優先です。
次に優先度が高いのが中国銀聯(UnionPay)で、中国本土で発行されるデビットカードの大半がこのブランドです。発行枚数は世界最多の約90億枚に達しており、中国からの集客を重視する場合は対応が欠かせません。
American Express(アメックス)は欧米のビジネス旅行者やハイエンド層の利用が多く、高単価な商品を扱う店舗では検討の価値があります。すべてのブランドに一度に対応する必要はなく、自店舗の顧客層に合わせて段階的に導入するのが現実的です。

決済端末の種類と導入費用・手数料の目安

決済端末は大きく分けて、据え置き型、モバイル型、マルチ決済端末の3種類があります。据え置き型はレジカウンターが固定されている大型店舗向けで、安定した通信環境のもとで高速処理が可能です。モバイル型はスマートフォンやタブレットと連携する小型端末で、SquareやAirペイ、STORESターミナルなどが代表的です。初期費用は無料〜2万円程度と低コストで、小規模店舗に適しています。マルチ決済端末はカード・電子マネー・QR決済を1台で処理できるオールインワン型で、stera terminalやPayCAS Mobileなどが該当します。導入費用は3万〜5万円程度ですが、複数の決済手段を一括導入できるためトータルコストでは有利です。決済手数料は3.24〜3.74%が業界標準で、月額固定費が無料のサービスも増えています。

3. QRコード・モバイル決済への対応

Alipay・WeChat Payの導入方法

中国からの訪日客をターゲットにする場合、Alipay(支付宝)とWeChat Pay(微信支付)への対応は不可欠です。中国国内ではキャッシュレス決済比率が約85%に達しており、その大半がこの2大サービスに集中しています。導入方法は、日本国内の決済代行会社を経由するのが最も一般的です。直接契約は審査が煩雑なため、Airペイ、STORES、StarPayなどのマルチ決済サービスを通じて導入するのが効率的です。カード決済とQR決済をまとめて契約でき、管理の手間も軽減されます。手数料は1.5〜3.0%程度でカード決済よりやや低い水準です。QR決済は紙のQRコードを店頭に掲示するだけで対応できる場合もあり、端末コストが非常に低い点も大きなメリットです。

Apple Pay・Google Payなどタッチ決済の需要

近年急速に普及しているのが、NFC(近距離無線通信)を利用したタッチ決済です。Apple Pay、Google Pay、Samsung Payなどのモバイルウォレットに登録したカードを端末にかざすだけで決済が完了します。Visaの調査によると、タッチ決済の利用率はオーストラリアで約95%、イギリスで約90%、韓国で約75%に達しており、これらの国からの訪日客にとっては「当たり前」の支払い手段です。日本国内でも対応端末は増えていますが、海外主要国と比べるとまだ低い水準にあります。最新のマルチ決済端末であればタッチ決済が標準装備されているケースがほとんどなので、新規導入の際はタッチ決済対応を条件に端末を選定すれば追加コストなく対応できます。

4. 業種別・決済対応のポイント

飲食店:テーブル決済・チップ対応

飲食店は訪日外国人の消費額が最も大きい業種の一つであり、決済環境の整備が売上に直結します。飲食店特有の課題がテーブル決済への対応です。欧米では食事後にテーブルでカード決済を行うのが一般的で、レジまで移動する日本式に戸惑う訪日客も少なくありません。モバイル型の決済端末を導入すれば、スタッフがテーブルまで端末を持参して決済でき、欧米式に近い体験を提供できます。
もう一つの論点がチップ対応です。日本にはチップの文化がありませんが、欧米の旅行者は習慣的にチップを支払いたいと感じることがあります。端末によってはチップ額を追加入力できる機能もあるため、高級飲食店やバーでは検討してもよいでしょう。テイクアウト需要に対応する事前決済やモバイルオーダーとの連携も今後の重要な検討事項です。

小売店:免税×キャッシュレスの連携

小売店では、免税対応とキャッシュレス決済の一体化が業務効率と顧客満足度を大きく左右します。免税制度の電子化により、免税販売時にはパスポートの読み取りと購入記録の電子送信が必須となっています。免税対応のPOSシステム(スマレジ、Airレジなど)にマルチ決済端末を接続すれば、商品スキャンからパスポート読み取り、決済までを一連の流れで処理できます。この連携により1件あたりの免税処理時間を大幅に短縮でき、レジの混雑緩和にもつながります。さらに、銀聯カード利用者向けの免税上乗せキャンペーンなど、決済手段と免税を組み合わせたプロモーションも可能です。ドラッグストアや家電量販店を中心に、こうした一体型オペレーションの導入事例が増えています。

宿泊施設:事前決済・デポジット対応

宿泊施設では、予約時の事前決済やチェックイン時のデポジット(保証金)対応が重要なポイントになります。OTA経由の予約では事前決済が一般的ですが、自社サイト予約の場合はStripeやSquareのオンライン決済機能を活用し、予約確認メールに決済リンクを添付して事前精算を行う方法が便利です。デポジット対応については、欧米のホテルではチェックイン時にカードのオーソリゼーション(与信確認)を行い、チェックアウト時に実売上を確定させるのが標準です。訪日外国人の利用が多い施設ではこの運用に対応できる端末を用意しておくと、トラブルを未然に防げます。ルームサービスなどの追加料金をチェックアウト時にまとめて精算するには、PMS(宿泊管理システム)と決済端末の連携が有効です。

5. 補助金・支援制度を活用した導入コスト削減

キャッシュレス導入に使える補助金・助成金

キャッシュレス決済の導入コストは、補助金・助成金を活用することで大幅に抑えられます。代表的なものとして、経済産業省の「IT導入補助金」があり、POSレジやキャッシュレス決済端末の導入費用に対して最大3分の2(上限450万円)が補助されます。中小企業や個人事業主が対象で、訪日外国人対応の決済環境整備も補助対象に含まれるケースがあります。また、中小企業庁の「小規模事業者持続化補助金」も活用可能です。販路開拓に関する経費が幅広く対象となり、決済端末の導入費や多言語メニュー制作費なども申請できます。補助率は3分の2、上限は通常枠で50万円です。いずれも公募期間が限られているため、最新スケジュールを確認し早めに準備を進めましょう。

自治体の支援事例

国の補助金に加えて、地方自治体が独自に実施するキャッシュレス推進支援も見逃せません。京都市では観光エリアの店舗を対象にキャッシュレス決済端末の導入費用を助成した実績があります。大阪府では万博開催を契機に、端末導入費用だけでなく多言語対応やスタッフ研修費用までカバーする助成制度を設けています。東京都でも中小企業向けに「インバウンド対応力強化支援事業」として決済環境整備を含む補助金を提供しています。地方の観光地でも、観光庁の「観光地域づくり」関連予算を活用して地域ぐるみでキャッシュレス化を進める動きが広がっています。自治体の支援策は公募期間や要件が地域によって異なるため、商工会議所や観光協会に相談するのが最も効率的な情報収集方法です。

6. よくある質問(FAQ)

Q1. 訪日外国人に最も求められている決済手段は何ですか?

国籍によって異なりますが、欧米圏ではVisa・Mastercardのクレジットカード、中国ではAlipay・WeChat Pay、韓国ではクレジットカードが主流です。まずはVisa・Mastercardへの対応を優先すると、幅広い国籍の訪日客をカバーできます。

Q2. クレジットカード決済端末の導入費用はどのくらいですか?

マルチ決済端末の場合、初期費用は無料〜5万円程度が相場です。決済手数料は3.24〜3.74%が一般的で、月額固定費がかかるサービスもあります。補助金を活用すれば初期費用を大幅に抑えられるケースもあります。

Q3. Alipay・WeChat Payの導入にはどんな手続きが必要ですか?

日本国内の決済代行会社を通じて申し込むのが一般的です。直接契約は手続きが煩雑なため、Square、Airペイ、STORESなどのマルチ決済サービスを経由すると、QR決済とカード決済をまとめて導入できます。

Q4. 小規模店舗でもキャッシュレス決済は導入すべきですか?

はい。訪日外国人の約7割がキャッシュレス決済を希望しており、決済非対応が理由で来店を敬遠されるケースも報告されています。小規模店舗向けの低コスト端末や補助金制度もあるため、早めの導入をおすすめします。

Q5. キャッシュレス導入に使える補助金はありますか?

経済産業省の「IT導入補助金」や中小企業庁の「小規模事業者持続化補助金」などが活用できます。自治体独自の助成金もあるため、最寄りの商工会議所や自治体の窓口に相談すると最新の情報を得られます。

Q6. 免税対応とキャッシュレス決済は同時に導入できますか?

可能です。免税対応POSレジとキャッシュレス決済端末を連携させることで、免税手続きと決済を一体化できます。免税電子化にも対応した端末を選ぶと、業務効率がさらに向上します。

7. まとめ

訪日外国人の決済対応は、もはや「あれば便利」ではなく「なければ機会損失」の時代に入っています。欧米圏のクレジットカード、中国のQR決済、そしてグローバルに広がるタッチ決済と、訪日客の決済ニーズは多様化しています。すべてに一度に対応する必要はありませんが、自店舗のターゲット層を見極めた上で、優先度の高い決済手段から段階的に導入していくことが重要です。マルチ決済端末を活用すればカード決済・QR決済・タッチ決済を1台でカバーでき、導入コストも抑えられます。さらに、IT導入補助金や自治体の助成金を活用すれば初期投資の負担を大幅に軽減できます。決済環境の整備は訪日客の満足度向上と売上アップの両方を実現する投資です。まだ対応が十分でない場合は、ぜひ早めに導入の検討を始めてみてください。

8. 海外進出サポート企業をご紹介

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