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輸出通関の基礎知識 輸出入手続きの流れ

掲載日:2018年08月03日

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「自社製品を輸出したい」と考える日系企業が年々増加しています。輸出業務はイメージがしやすく、実際に人気があります。しかし輸出をする際には、税関による輸出通関が必要なことから、複雑で難しい印象を持つ方も多いと思われます。輸出通関には、法律の専門知識と経験が必要なため難しいですが、それをサポートするフォワーダーという業者・企業がいます。

本稿では、輸出通関の流れやフォワーダーの役割について見ていきます。

Photo by Greg Goebel on Flickr

1.輸出入における通関手続きとは?

輸出入の通関には必要不可欠

「海外に自社製品を輸出したい」、「海外から原材料を輸入して自社製品を製造したい」等、海外へ、または海外から「モノ」を輸出入する際には、通関手続きは必ず必要になります。

通関手続きとは、「貨物の輸出入をしようとする者が法定の手続きを経て税関長の許可を受けること。また、その貨物が税関を通過すること(デジタル大辞泉)」と定義づけられています。

つまり、輸出入をする際には、絶対に税関を通過し許可を受ける必要があります。これは、輸出入されるモノが、危険なもの(銃や薬物等)ではなく、誰が・どこから輸出入を行ったのかを明確にさせるための検査であると言えます。

例外はありますが、一般的に税関を通さずに海外からモノを受け取ったり、海外へ送ったりする場合は、密輸になってしまいます。

通関士という通関のプロ

輸出入に関わる通関業務の専門家がおり、彼らは通関士と呼ばれています。この通関士は、国家資格の一つで、取得が難しい資格の一つとして数えられます。通関士の業務は、貨物の輸出入に関わる申告書類の審査と申告が主な業務となっています。

後述するフォワーダー業者の中にも通関士がいるため、代理で輸出通関手続きを依頼することが可能です。現在、通関士は不足気味であると言われています。今後、日本企業の海外進出が増えることを考えると、通関士の需要は高いと言えます。

2.輸出通関手続きの順序

まずは貨物を保税地域へ

海外に商品を輸出する場合、保税地域で輸出許可を受けなくてはなりません。税関によると、保税地域とは、「輸出入貨物を法の規制下に置くことにより、秩序ある貿易を維持し、関税などの徴収の確保を図るとともに、貿易の振興及び文化の交流などに役立てる」ための施設であると述べています。つまり、輸出入貨物の審査を行うための場所だと言えるかもしれません。

税地域には5種類あり、その種類によって機能や貨物がおける機関が異なります。例えば、そのうちの一つに指定保税地域がありますが、コンテナヤードのような指定保税 地域は、外国貨物(輸出許可がされた貨物、輸入手続きがまだ終わっていない貨物等)を積み卸したり、運搬したりするための場所です。その為、その貨物が置ける期間も1ヵ月と限られています。

その他、造船所や製鉄所のような保税工場では、非関税のまま外国貨物を加工や製造ができ、外国貨物が置ける期間も2年と長くなっています。それ以外には、保税蔵置場や保税展示場、総合保税地域という保税地域があります。

一般的な輸出入の場合には、指定保税地域を通過する必要があると考えた方が良さそうです。

輸出までの流れ

出荷し、保税地域に貨物を入れてから輸出の許可が下り、実際に輸出が可能になるまで、どのような手続きが必要なのでしょうか。輸出手続きは、以下の通りになっています。


①出荷
②他法令手続
③輸出申告
④審査
⑤検査
⑥輸出許可
⑦船積み・搭載
税関HPより)


輸出手続きには、「輸出申告書(E/D)」が必要不可欠です。輸出申告書には、船積み依頼書、インボイス、商品価格や数量などの基本情報が書かれたバッキングリストの情報を盛り込む必要があります。最近では、NACCSと呼ばれる電子システムで手続きが可能になっています。

また、中古自動車や植物等の特定の貨物には、それぞれに定められた法令によって、許可・承認を受ける必要があります。輸出申告には、税関によって定められた書類があり、これらを提出し、審査・検査を受けてから、輸出許可・承認を得ることができます。

手続きが簡便になる特定輸出者制度

輸出通関には、特定輸出者制度と呼ばれる制度があります。これを利用することで、手続きを軽減することができます。

特定輸出者制度では、輸出する貨物を保税地域ではなく任意の場所で輸出許可を得ることができます。その為、輸送コストや時間の削減が期待されます。この制度を申請する場合には、関税法第67条に定められた要件をクリアし、特定輸出車承認申請書やその他提出書類を提出し、税関長の承認を得ることで制度を活用することができます。

3.輸出入業務に必要不可欠なフォワーダー

フォワーダーは国際物流の専門家

以上、輸出通関について見てきましたが、実際の輸出業務では、より複雑な手続きが必要です。その為、貿易会社や商社等、海外との輸出入業務が日常業務である会社では、「フォワーダー(運送貨物取扱業者)」に輸出入の通関手続きを依頼することが多いです。フォワーダーとは、一言で言いかえれば「国際物流のプロ」です。いわばオールマイティな通関士というイメージが近いかもしれません。

複雑な手続きや国ごとによって異なる輸出入方法や関税、法規制を熟知しており、現地の販売会社と依頼主をつなぐ、仲介型のビジネスモデルとなっています。

フォワーダーの種類と仕事内容とは?

フォワーダーにも種類があり、それによって仕事内容が異なります。大きく分けると、


・非船舶運航業者
・ブローカー等
・特定サービスを提供する運送業者


非船舶運送業者は、自身で船舶を所有せずに、荷送人として船の手配を行います。ブローカーは、自身名義で運送契約の取次ぎを行いますが、契約の当事者として運送人の責任を負いません。特定サービスを提供する運送業者は、さらに3つに分けることができます。


・混載業者
・国際複合一貫運送業者
・インテグレーター


混載業者は、個々の貨物を小口貨物としてまとめ、一括大口貨物として仕向地・輸出地に運ぶ業者です。国際複合一貫運送業者は、海上輸送・航空輸送による運送ではなく、海上輸送+陸上輸送、または航空輸送+海上輸送のように、仕向地まで様々な輸送手段を組み合わせることで一貫輸送を行います。インテグレーターは、自社で飛行機を有し、仕向地まで、航空輸送+陸上輸送によって仕向地・輸出地まで貨物を届けます。 (JETROより)

以上を踏まえると、輸出地や貨物の形態・大きさ等によって依頼すべきフォワーダー業者が異なってくることがわかります。

フォワーダーは輸出入に必須

フォワーダーには、通関の知識だけでなく、ある国の法規制や関税体系を持っている人、多様な輸送手段を持っているフォワーダー業者が多くあります。その為、製品や輸出を検討している国によって、最適な輸送手段やリスクテイクを講じることができます。

これらは結果として、効率的なサプライチェーンの確立やコストダウンにもつながる為、フォワーダーとの繋がりは、国際物流が絡んでくる場合には非常に重要な存在となります。

関連:「信頼できる『フォワーダー企業』の選び方&大手フォワーダーランキング」

4.フォワーダーに依頼する前に確認・確認を

ここまで、輸出通関とフォワーダーについて見てきました。輸出通関は、複数の法令や多数の書類の準備が必要で、輸出する製品によって準備する書類は異なります。その為、輸出を検討する際には、専門知識・経験が豊富なフォワーダーに輸出通関手続きを依頼することが賢明だと言えます。

輸出する製品、輸出地によって、最適なフォワーダーは異なる為、どのフォワーダ―が一番合っているか事前に検討・確認する必要があります。しかしながら、フォワーダー企業にもたくさんあり、信頼できるフォワーダー業者を見つけるにも手間がかかります。

5.優良な輸出入・貿易・通関企業をご紹介

輸出を検討する際に必要な輸出通関手続き。手続きは複雑で、関税法などの法律の知識が求められます。

「Digima〜出島〜」には、厳選な審査を通過した優良な輸出入・貿易・通関企業が多数登録しています。当然、複数の企業の比較検討も可能です。

「自社製品を海外に輸出したい」「通関手続きが難しくてよくわからない」…といった、海外への輸出のご質問・ご相談を承っています。

ご連絡をいただければ、海外進出専門コンシェルジュが、御社にピッタリの輸出入・貿易・通関企業をご紹介いたします。まずはお気軽にご相談ください。



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(参照文献)
・コトバンク(デジタル大辞泉)「通関
・税関「保税地域の概要
・税関「貨物到着から貨物引取までの流れ 通関の流れ(図)(カスタムスアンサー)
・税関「特定輸出者制度を利用する際の手続き及び承認の要件について(カスタムスアンサー)
・税関「税関で確認する輸出関係他法令の概要(カスタムスアンサー)
・通関士Potal「通関士の仕事
・通関士Potal「通関士の需要
・JETRO「物流業者の種類と概要:日本
・貿易キャラナビ(2017月1月23日) Tlady「「輸出通関手続き」はどのように行われているの!?
・貿易キャラナビ(2015月7月6日) Tlady「国際物流のコーディネーター「フォワーダー(Forwarder)」

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