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サプライチェーンの基礎知識 | サプライチェーン・マネジメント(SCM)の仕組みを解説

掲載日:2020年07月30日

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サプライチェーンとは、商品や製品が消費者に届くまでの一連の生産・流通プロセスを指します。具体的には、原材料・部品の「調達」→商品の「製造」→「在庫管理」→「物流・流通」→「販売」といった一連のプロセスの連鎖になります。

さらに、その連鎖の中には「モノ・お金・情報」の流れがあります。ビジネスに関わっている方ならば、この3つの流れをおさえておくことがいかに重要であることはご理解いただけると思います。

実際に近年、サプライチェーン全体を最適化して、商品の供給を効率化させる「サプライチェーン・マネジメント(SCM)」という手法が注目されています。

経済および企業のグローバル化が進む現在、製造業を含めたすべての事業において「サプライチェーン・マネジメント」の重要性は益々高まるばかりです。

本テキストでは「サプライチェーンの基礎知識」と銘打って、サプライチェーンの基本的な考え方、サプライチェーン・マネジメント(SCM)の仕組みについて、サプライチェーン・マネジメントの需要増加の背景、サプライチェーン・マネジメントのメリット&デメリット…などについてわかりやすく解説します。

1. サプライチェーンとは

サプライチェーンとは商品が消費者に届くまでの〝供給の連鎖〟

サプライチェーンとは、商品や製品が消費者に届くまでの一連の生産・流通プロセスを指します。

具体的には、原材料・部品の「調達」→商品の「製造」→「在庫管理」→「物流・流通」→「販売」といった一連のプロセスの連鎖になります。この流れの中で繰り返される〝供給〟の〝連鎖〟が、チェーン(鎖)に見立てられることから、「サプライチェーン」と呼ばれています。

サプライチェーンには「モノ・お金・情報」の流れがある

先述したように、サプライチェーンとは「生産・流通プロセスにおける供給の連鎖」です。ただ、この連鎖の中には〝2つの流れ〟が存在します。

ひとつめは、「商品・製品」の流れ。前述の「調達→製造→在庫管理→物流・流通」という、「生産者から消費者への流れ」です。これが一般的なサプライチェーンの流れです。

ふたつめは、「お金・情報」の流れ。これはサプライチェーンとは逆の流れで「消費者から生産者への流れ」になります。

ビジネスに関わっている方ならば、この「お金」と「情報」 の流れをおさえておくことがいかに重要であることは、おわかりいただけると思います。ユーザーから発信された「お金と情報」は、そのままマーケティング全般に活用できる重要な資産です。商品価格の決定、仕入れ在庫の管理、新規商品開発のリソース…活用例を挙げれば枚挙にいとまがありません。

次項よりわかりやすく解説しますが、「サプライチェーン・マネジメント」とは、それらの「モノ・お金・情報」の3つの流れを、サプライチェーン全体で共有・連携して、自社の事業に活用していく施策になります。

2. サプライチェーン・マネージメント(SCM)とは?

サプライチェーン・マネジメント(SCM)とはサプライチェーン全体を最適化して、商品の供給を効率化させる手法

サプライチェーン・マネジメント(SCM)とは、その名の通り、サプライチェーンを管理すること。言い換えれば、サプライチェーン全体を最適化して、商品の供給を効率化させる手法を指します。

サプライチェーン・マネジメントを実施するとなると、「モノの流れ」、「お金の流れ」、「情報の流れ」を連携させることで、サプライチェーン全体の最適化に取り組んでいくことになります。つまり、サプライヤー、メーカー、物流業者、小売業者、エンドユーザーからなる「サプライチェーン」の全体を統括する必要があるのです。

例えば、サプライチェーン全体で、需要予測に関連した情報の共有をすれば、過剰在庫を防ぐことができますし、商品によっては、見込み生産をするラインと受注後に生産をするラインを分けるなどして、生産プロセス全体の最適化をすることも可能です。

それこそ、「必要なものを、必要なときに、必要な量だけ作る」という、いわゆる「ジャスト・イン・タイム」な生産プロセスの構築が容易になるのが、サプライチェーン・マネジメントなのです。

3. サプライチェーン・マネージメントの需要増加の背景に「海外ビジネス」あり

近年サプライチェーン・マネジメントが再注目される3つの理由

このセクションでは、近年サプライチェーン・マネジメントが注目されている理由について見ていきましょう。

そもそもサプライチェーン・マネジメントが最初に注目されたのは1990年代の頃で、決して真新しい考え方ではありません。しかし、近年、サプライチェーン・マネジメントが、世界中の多くの企業から再び注目を集め始めています。

その要因は大きくまとめると3つ。「経済および企業のグローバル化」「テクノロジーの進化」「労働人口およびビジネスモデルの変化」になります。以下より順を追ってみていきましょう。

① 経済および企業のグローバル化

21世紀において経済および企業のグローバル化は益々促進されています。ITを始めとする様々な技術の発展を背景に、世界規模で生産・調達・販売のネットワークがはりめぐらされると同時に、それらのすべてを繋げることも可能となりました。

つまり今日のグローバル経済においては、世界中の多くの企業が国際的な競争原理のもとで事業活動を展開していく必要があるのです。

それこそ、グローバル化した世界経済においては、複数国から輸入した材料や部品で製品を作ることや、複数の国をまたいだ生産工程を採用することが当たり前になっています。

そのような状況で「モノ・お金・情報」をしっかりと管理できない企業は、シビアな国際競争の中で後れをとる可能性が高まります。

21世紀を迎えて、日本企業を含む多くの企業が海外進出をしていく中、「モノ・お金・情報」を一元管理できるサプライチェーン・マネジメントの需要が増加していくのは自明の理と言えるでしょう。

② テクノロジーの進化

経済および企業のグローバル化を促進したテクノロジーの進化は、あらゆる領域を変革させています。特に情報技術の分野においては凄まじく、今日のインターネットの発展にともなって、いわゆるビッグデータと呼ばれる膨大なデータも日々オンライン上に生成されています。

これらビッグデータには、ビジネスにおける顧客データも含まれていますが、そういったビッグデータを活用した施策(例:マーケティング・商品開発など…)は、あらゆる企業の事業活動において非常に重要なトピックとなっています。

そのような状況で「モノ・お金・情報」を一元管理できるサプライチェーン・マネジメントのニーズが高まるのは必然と言えるでしょう。

③ 労働人口およびビジネスモデルの変化

21世紀を迎えて、日本では少子高齢化による生産労働人口の減少が懸念されていますが、今後は世界の国々の多くが高齢化を迎えます。そのような状況下で、これまで以上に世界中の多くの企業が事業の効率化を経営課題として挙げています。

製造業を例に挙げると、より効率的な生産&物流システムの構築が求められています。サプライチェーン・マネジメントを駆使した、正確な需要予測に基づいた在庫管理の適正化は、より効率的な生産・物流システムの構築にダイレクトにつながっていることは言うまでもありません。

4. サプライチェーン・マネジメントのメリット&デメリット

サプライチェーン・マネジメントのメリット

ここからはサプライチェーン・マネジメント(SCM)のメリット&デメリットについて見ていきましょう。まずはメリットから。

■在庫管理の最適化
すべての製造企業にとって余剰在庫を減らすことはリスクの軽減に直結しています。サプライチェーン・マネジメントを導入することで、在庫の可視化が可能になり、さらに物流の全体像を見渡すことができます。

その結果、効率的かつ最適な在庫管理が可能になります。

■リードタイムの削減
サプライチェーン・マネジメントを導入することで、リードタイムの削減につながります。リードタイムとは、生産・製造に要する時間(期間)を指しますが、サプライチェーン・マネジメントで生産プロセス全体を管理することができるので、リードタイムの削減が可能になります。

■売り上げの最大化
在庫管理の最適化とリードタイムの削減によって、売り上げの最大化が実現できます。

「モノ・情報・お金」を戦略的に管理することで、機会損失が削減され、キャッシュフローも活性化し、自ずと事業の業績もアップするのです。

サプライチェーン・マネジメントのデメリット

■システム導入に必要な時間的&金銭的&人材コスト
続いてデメリットですが、最大のデメリットは、サプライチェーン・マネジメント導入のコストが挙げられます。

従来の業務プロセスの変更も視野に入れなければなりませんし、システム導入の金銭的なコストや、システムに携わる人材コストも考慮する必要があります。

5. サプライチェーン・マネジメントと「ロジスティクス」「物流」の関連性

最後のセクションでは、サプライチェーン・マネジメントと深い関連性を持つ「ロジスティクス」と「物流」について見ていきましょう。結論から言うと、双方ともサプライチェーン・マネジメントを構成する重要な機能と言えます。

サプライチェーン・マネジメントの一部である「ロジスティクス」

「ロジスティクス」とは、もともとは軍事用語で、後方支援として、前線部隊に対して、軍需物資を補給する〝兵站〟という意味で使われていました。ここでは、物流を顧客のニーズに合わせて効率的な形で計画・実行・管理することを指します。

つまり「ロジスティクス」とは、サプライチェーン・マネジメントに含まれる概念であり、その一部であると言えます。

サプライチェーン・マネジメントが、サプライチェーン全体を管理することに対して、ロジスティクスとは、サプライチェーンを構成する「サプライヤー」「メーカー」「物流業者」「小売業者」といった、それぞれのプレイヤー間の最適化&効率化を目指すものととらえるとよいでしょう。

サプライチェーンの一部である「物流」

そして「物流」ですが、先述したようにサプライチェーンを構成するプレイヤーのひとつです。

しかしそのほかのプレイヤー同様に、「物流」も複数の機能から構成されており、「輸送」「保管」「流通加工」「包装」「荷役」「情報」の6つの機能から成り立っています。

最後に心に留めていただきたいのは、「物流」も含めたすべてのプレイヤーが重要な役割を担っており、サプライチェーン・マネジメントの成功は、それらのすべてのプレイヤーの最適化を達成して初めて実現するということです。

6. 優良な海外進出サポート企業をご紹介

御社にピッタリの海外進出サポート企業をご紹介します

今回は「サプライチェーンの基礎知識」として、サプライチェーンの基本的な考え方、サプライチェーン・マネジメント(SCM)について、サプライチェーン・マネジメントの需要増加の背景、サプライチェーン・マネジメントのメリット&デメリット…などについて解説しました。

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この記事を書いた人

SukegawaTakashi

助川 貴

株式会社Resorz

「Digima〜出島〜」編集部・コンテンツディレクター。 雑誌編集・書籍編集・WEB編集を経て現職。 これまでに、アメリカ・イギリス・インド・中国・香港・台湾・ベトナム・ミャンマー・カンボジア・マレーシア・シンガポール・インドネシア・フィリピン・エジプトなどの国・地域へ渡航。趣味は、音楽・スノーボード・サーフィン・ドローンほか。

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