海外営業代行会社の活用で成果を出す方法-海外営業代行の相場と選び方
本テキストでは、海外現地に赴くことが困難、あるいは自らは海外に行かずに、自社商品やサービスの販路を拡大してほしい日本企業の強い味方となる「海外営業代行」について、さらには「海外営業代行会社を活用して成果を出す方法」についても解説します。
コロナ禍は完全に収束したとは言えないまでも、世界経済は回復の兆しを見せており、日本の入国制限も緩和され始めています。
2年以上に及ぶコロナ禍において変化した生活様式は、ビジネスのあり方も大きく変えました。テレワークが普及し、ネット通販のニーズが大きく拡大。コンテナ不足など国際物流にもコロナが大きく影響を与えました。
そしてコロナ禍以降の海外ビジネスにおいて、さらに需要が高まったのが、今回のテーマである「海外営業代行会社の活用」です。
本テキストでは、海外営業代行の基礎知識として、代行会社を選ぶ際のポイントや活用するメリット・デメリット、利用料金の相場など、今だからこそ知っておきたい海外営業代行についてわかりやすく解説します。
▼海外営業代行会社の活用で成果を出す方法-海外営業代行の相場と選び方
▼アナタの海外ビジネスを成功させるために
1. 海外営業代行とは
海外営業代行とはどんなサービス?
海外営業代行とは、海外における営業活動を代行するサービスのことです。
販売だけを代行する販売代行とは異なり、販路開拓や展示会のサポートなども含めた海外での営業活動全般を代行してくれるのが海外営業代行です。
企業によっては海外営業支援、海外営業顧問などサービスの名称が異なることもありますが、海外での営業活動を代行してくれるサービスという点では海外営業代行と同じものであると言って差し支えないでしょう。
日本企業が海外営業代行を活用すべき理由
冒頭でも述べたとおり、世界的なパンデミックの影響により、2020年以降は海外への渡航が難しくなりました。2022年6月現在、入国制限は緩和しつつあるものの、サル痘や軍事侵攻など、不安要素は存在しており、万全の状態でビジネスのために渡航できる状況とは言えません。
海外に駐在員を派遣することが難しいと、視察や展示会といった現地での情報収集や調査ができず、これまで行ってきた海外における販路開拓が滞ってしまう可能性も否めません。
そんな時だからこそ、海外での営業を代行してくれる「海外営業代行」が役に立つのです。
これまで行ってきた施策を代行してもらうことも可能ですし、営業代行業者が持つネットワークを活用し、新たな展開を模索することもできるでしょう。
2. 海外営業代行の相場
海外営業代行がどのようなものかわかったところで、この項では代行を依頼する際の相場について解説していきます。
海外営業代行の相場は「契約形態」と「委託する内容」によって異なる
相場と一言で言っても、海外営業代行を依頼する際の費用は契約形態と委託する内容によって変わってきます。例えば単発で依頼するのか、ある程度の期間で依頼するのか、どのような商品を取り扱っており、専門性の高い製品なのかどうか、さまざまな条件によって相場も変化します。
海外営業代行の費用は大きく分けて成功報酬型と月額報酬型、それを組み合わせた複合型の3種類の体系がありますが、それについては次に解説します。
海外営業代行の料金体系はおもに3パターン
先述したとおり、海外営業代行を依頼する際の料金体系は「月額報酬型(固定報酬型)」「成功(成果)報酬型」「複合(ハイブリッド)型」の3種類です。
■ 月額報酬型(固定報酬型)
月額報酬型は固定報酬型とも言い、前もって決まった一定の金額を支払います。アポイントの獲得数や受注件数といった成果に左右されないのが特徴で、成果を伴う営業活動以外の業務も依頼しやすいのが特徴です。
営業人員1人あたりで月額費用が発生するのが一般的で、金額は月額50〜100万円程度とかなり開きがあります。
成果に関わらず一定の金額を支払うため、思った以上の成果が上がったときは非常にコストパフォーマンスがいい契約形態となります。成果が出ない場合も同額を支払う必要があるのがデメリットと言えるでしょう。
■ 成功(成果)報酬型
成功報酬型は成果報酬型とも言い、アポイントの獲得数や成約件数などの成果に対して費用が発生します。成約の場合は1件につき売上の30〜50%程度、アポイントの場合は1件あたり1万5,000円から2万円程度です。
成果が出なければ費用を支払わなくてよいのが成功報酬型のメリットですが、成果に対する報酬の割合が高めであることから、思った以上の成果が上がった際に予算を超えてしまう可能性があるのがデメリットです。
■ 複合(ハイブリッド)型
月額報酬型と成功報酬型を組み合わせた料金形態で、月額費用に加えて成果報酬がかかりますが、月額部分の報酬は通常の月額報酬型よりも抑えられた金額になることが多いようです。その割合のバランスは依頼する企業によって異なるため、しっかりと見積りを取って確認する必要があります。
海外営業代行は委託する内容によっても変動する
すでに解説したとおり、海外営業代行の費用相場は委託内容によって異なります。専門性の高い商材の場合は費用も高くなる傾向がありますし、市場として難易度の高い国や地域の場合も費用は他国に比べて高くなるでしょう。
成功報酬型でも成約やアポイント獲得を成果とする場合は1件あたりの費用が高くなりますが、電話のコール数やメールの通数を成果とみなす場合は1件あたり数百円となることも。
3. 海外営業代行の選び方
海外営業代行がどのようなサービスで、どれくらいの費用相場なのかイメージできたところで、実際に依頼する場合、どのようなポイントで業者を選ぶべきか、海外営業代行の選び方について解説します。
選び方はおもに2つ。シンプルに料金体系で選択する方法と、料金体系だけでなく対象地域や自社の課題を考慮して選択する方法があります。
それぞれの選び方について詳しく見ていきましょう。
料金体系で選ぶ
前項で解説した料金体系「月額報酬型(固定報酬型)」「成功(成果)報酬型」「複合(ハイブリッド)型」の3種類から選ぶ場合は、それぞれの料金体系によって得意分野があるので、より自社に適した料金体系の海外営業代行を選ぶようにしましょう。
「月額報酬型(固定報酬型)」は営業リストが大量にある案件を任せると1件あたりのコストがおさえられるため、すでにある程度の顧客を確保している場合におすすめです。また、成果にかかわらず報酬を支払うため、成功報酬型よりも顧客への対応にしっかりと時間をかけてくれる傾向があります。
この料金体系は短期のスポット契約も可能なため、まだ市場がかたまっていない新規事業や新製品の調査などに利用する企業も多いようです。
「成功(成果)報酬型」は支払う報酬が高い傾向にあるため、粗利の高い製品におすすめの料金体系です。目新しく独自性のある製品の場合も新規営業をかけやすいため、そういった製品で市場を一気に拡大したい、というケースもこちらが適しているでしょう。
「複合(ハイブリッド)型」は上記2つの条件を兼ね備えた料金体系なので、予算などに応じてこちらを選択するのも良いでしょう。
「料金体系」「課題」「地域」の3つを考慮して選ぶ
料金体系だけでなく、もっと細かく自社にフィットした海外営業代行を選定したい場合は「料金体系」に加えて「自社の課題」「対象の地域」についても考慮して選ぶことをおすすめします。
■ 自社の課題
海外ビジネスにおいて、自社がどのような面で強みを持っており、逆にどのような面が足りないのかをまず整理してみましょう。足りない部分を海外営業代行に任せる、と考えれば、どういった分野を得意とする代行業者に依頼すればいいかがわかりますね。
顧客の問い合わせなどに対するフォローが行き届いていないなら、そういったフォローを得意とする業者を選ぶようにしましょう。
■ 対象の地域
海外営業代行業者には業務の得意分野もありますが、得意とする国や地域もあります。アジアに強い業者や、欧米に強い業者など、販路を拡大したい国や地域を対象としているかどうかをチェックしてみましょう。
4. 海外営業代行のメリット・デメリット
ここまで海外営業代行とはどういうものなのか、どのように選べばいいかを述べてきましたが、この項では海外営業代行会社を活用するにあたって必ず知っておきたいメリットとデメリットを解説します。
海外営業代行を活用するメリット
自社に海外営業ができる人材がいなくとも海外営業が可能となるのが海外営業代行を活用する上での大きなメリットです。すでに自社に人材がいる場合も、人材不足や自社が不得意な分野を補う存在として活用することができます。
海外営業代行業者は多くの経験やノウハウを持ち、依頼すれば即戦力としてすぐに営業活動を開始してくれます。自社で人材を教育する時間がなかなかない、採用も難しいという場合にも心強い味方です。
海外営業代行を活用するデメリット
海外ビジネスにとって非常に便利で心強い存在の海外営業代行ですが、あまりに頼りきりになってしまうと自社でノウハウを蓄積することができなくなることも。代行を全てお任せ、にしておくと業務の進捗が見えにくいというデメリットもあります。
代行だけでなくコンサルティングサービスを行っている業者を選ぶことでスキルやノウハウを自社でも得られるようにしておくといいでしょう。
他社に依頼する以上は情報が漏洩するリスクについても考えておかなければいけません。信頼できる業者を選ぶことはもちろん、契約内容についても確認が必要です。
5. 優良な海外進出サポート企業をご紹介
御社にピッタリの海外進出サポート企業をご紹介します
海外渡航が以前ほど頻繁にはできなくなってしまった今の状況において、海外での営業を代行してくれる業者の存在は海外ビジネスにとってとても心強い味方です。
依頼する際には、料金体系の違いや得意な業務分野、国・地域などを見極め、信頼できる海外営業代行業者を選ぶようにしましょう。
とはいえ、どのように見極めたらいいのか、業者が本当に信頼できるのかわからない、というお悩みをお持ちの企業様も多いようです。
海外営業代行をお考えなら、まずは専門コンシェルジュに無料で相談してみてはいかがでしょうか?
「Digima〜出島〜」には、「海外の営業代行・販売代理店探し」を実施する際の支援はもちろん、厳選な審査を通過した、様々な支援を行う優良な進出サポート企業が多数登録しています。
「海外販売において営業代行してくれる会社を探している」「現地取引先や販売代理店・パートナーを開拓したい」「自社商材を海外に販売していきたい」…といった、多岐に渡る海外進出におけるご質問・ご相談を承っています。
ご連絡をいただければ、海外進出専門コンシェルジュが、御社にピッタリの海外進出サポートサポート企業をご紹介いたします。まずはお気軽にご相談ください。
(当コンテンツの情報について)
当コンテンツを掲載するにあたって、その情報および内容には細心の注意を払っておりますが、掲載情報の安全性、合法性、正確性、最新性などについて保証するものではないことをご了承ください。本コンテンツの御利用により、万一ご利用者様および第三者にトラブルや損失・損害が発生したとしても、当社は一切責任を負わないものとさせていただきます。
海外ビジネスに関する情報につきましては、当サイトに掲載の海外進出支援の専門家の方々に直接お問い合わせ頂ければ幸いです。
この記事が役に立つ!と思った方はシェア
海外進出相談数
2,000
件突破!!
最適サポート企業を無料紹介
コンシェルジュに無料相談
この記事をご覧になった方は、こちらの記事も見ています
コンシェルジュに無料相談する
入力1
入力2
確認
送信
もっと企業を見る
海外進出・海外ビジネスで
課題を抱えていませんか?
Digima~出島~では海外ビジネス進出サポート企業の無料紹介・
視察アレンジ等の進出支援サービスの提供・
海外ビジネス情報の提供により御社の海外進出を徹底サポート致します。
0120-979-938
海外からのお電話:+81-3-6451-2718
電話相談窓口:平日10:00-18:00
海外進出相談数
22,000件
突破