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【信用状(L/C)とは】信用状(L/C)取引の仕組みとメリット

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貿易における「信用状(L/C)」の基礎知識について解説します。そもそも「信用状(L/C)」とは、Letter or Creditの略語で、銀行が取引先企業の依頼に応じて発行する保証状のことを意味します。

特に貿易取引における「信用状(L/C)」とは、輸出地&輸入地の銀行が、輸出者&輸入者の決済の間に介在することで、輸出者&輸入者の決済リスクを減らす決済方法となります。

通常、貿易取引は、輸出者&輸入者の2者間のお金やモノのやり取りとなりますが、「信用状(L/C)」による決済方法には、さらに輸出者側の銀行と輸入者側の銀行の2者が加わり、合計4者による決済取引となるのが特徴です。

つまり、輸出者・輸入者双方が直接お金のやり取りをするのではなく、双方の銀行を経由させることで、貿易特有の決済リスクを減らすことができるのです。

今回はそんな「信用状(L/C)」にスポットを当てて解説します。「信用状(L/C)」とは何か?なぜ「信用状(L/C)」が必要とされるのか? …といった基礎知識から「信用状(L/C)」取引の流れや仕組み、「信用状(L/C)」の種類やメリット・デメリットついてなど、「信用状(L/C)」の基本知識をわかりやすく解説していきます。

1. 「信用状(L/C)」とは「銀行が支払いを確約する書類」

「信用状(L/C)取引」とは輸出者&輸入者&それぞれの銀行による4者間の取引

信用状とは簡単に言うと「銀行が支払いを確約する書類」のことであり、「Letter of Credit」の略で「L/C」とも表記されます。

信用状は輸入側の取引銀行が輸出側に対して発行するものであり、支払いを確約、つまり輸入側が支払いできない場合は銀行が肩代わりしてくれるという内容の書類・取引となっています。

貿易における「信用状(L/C)」取引とは、輸出地&輸入地の銀行が、輸出者&輸入者の決済の間に介在することで、輸出者&輸入者の決済リスクを減らす決済方法となります。

本来、貿易取引は、輸出者&輸入者の2者間のお金やモノのやり取りとなりますが、「信用状(L/C)」による決済方法には、さらに輸出者側の銀行と輸入者側の銀行の2者が加わり、合計4者による決済取引となるのが特徴です。

国際的なやり取りとなる貿易は、お互いが取引相手が充分に信用できないケースが多々あります。しかし「信用状(L/C)」を使用すれば、お互いが信用できない場合でも、お金のやり取りに銀行を介在させることで決済に関する安全性を高めることができるのです。

つまり、輸出者・輸入者双方が直接お金のやり取りをするのではなく、双方の銀行を経由させることで、貿易特有の決済リスクを減らすことができる決済方法なのです。

「信用状(L/C)」は「逆為替」の決済方法

そもそも貿易において利用される代金決済にはさまざまな種類がありますが、それらは大きく分けて「並為替」「逆為替」「その他決済」に分けられます。

「並為替」は「順為替」「送金為替」とも呼ばれ、小切手による送金や電信で行う送金を指します。これらは買う側つまり輸入者が、売る側である輸出者に対して送金する方法であり、銀行同士の間で行われる指図が実際のお金の流れと同じ方向であるため「並」「順」といった言葉が使われています。

対して「逆為替」は「取立為替」とも呼ばれ、これは売る側である輸出者が、買う側である輸入者からお金を取り立てるというものです。銀行同士の間で行われる指図が実際のお金の流れと逆となるため「逆為替」と呼ばれます。

この逆為替に該当するのが信用状(L/C)による決済方法や、信用状のない支払い渡しや引き受け渡しという決済方法となります。

現在では「並為替」「逆為替」以外にもクレジットカードや電子マネーを利用した決済方法も登場しています。

2. なぜ「信用状(L/C)」が必要なのか?

本来であれば輸出入の当事者同士が直接お金のやり取りをすれば話が早いはずですが、わざわざ銀行を通して信用状(L/C)を発行してもらうのは手間も手数料もかかるため、信用状(L/C)は何のためにあるのだろう?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

信用状は輸入側と輸出側、双方の支払いのリスクをなくすためにあります。

例えば付き合いの長い取引先であればこれまでの支払い実績もあり、安心して取引を行うことができますが、初めての取引先だとどうでしょう?初めての取引だとどうしても不安が生じますよね。

そんな時に、銀行が間に入って支払いを補償してくれるなら安心度はぐっと高まります。

信用状(L/C)取引はそういったケースで貿易の強い味方になるのです。

3. 「信用状(L/C)取引」の流れと仕組み

信用状(L/C)取引の登場人物は4人

登場人物は4人。輸入者と輸入者の取引銀行、輸出者と輸出者の取引銀行です。以降、以下のように4人それぞれにアルファベットも添えて解説します。

A:輸入者
B:輸入側の取引銀行
C:輸出者
D:輸出側の取引銀行

まず…「A:輸入者」が「B:輸入側の取引銀行」に依頼した信用状(L/C)は、「B:輸入側の取引銀行」から「D:輸出側の取引銀行」を通して「C:輸出者」へと送られ、「C:輸出者」は船積み後に必要書類を「D:輸出側の取引銀行」に提出して代金を受け取ります。

「D:輸出側の取引銀行」は書類を確認してB:輸入側の取引銀行」に対して代金を支払い、「A:輸入者」へと代金を請求します。最後に「A:輸入者」がB:輸入側の取引銀行 へと入金を行う…という流れとなります。

「A:輸入者」から「C:輸出者」へのお金の流れは図解すると以下になります。

信用状取引_01

また、後半の「C:輸出者」から「A:輸入者」へのお金の流れは図解すると下記のようになります。

信用状取引_02

信用状(L/C)取引の流れはお互いの銀行を介するため、一見複雑そうに見えます。しかし、前半と後半の流れを分けて考えると理解しやすくなります。

4. 「信用状(L/C)」の種類

5種類の「信用状L/C)」をピックアップして解説

信用状(L/C)にはさまざまな種類がありますが、ここではその中から下記の5種類をピックアップして解説します。

① 取消不能信用状(irrevocable L/C)
② 確認信用状(confirmed L/C)
③ 無確認信用状(unconfirmed L/C)
④ 譲渡可能信用状(Revolving L/C)
⑤ 回転信用状(Transfereable L/C)


それぞれの信用状(L/C)がどのようなものなのか簡単に解説していきます。

① 取消不能信用状(irrevocable L/C)

一般的に信用状(L/C)といえば関係者全員の同意がなければ取消や変更を行うことができない取消不能信用状(irrevocable L/C)のことを指します。

これに対して、輸入側が条件を変更できる信用状(L/C)が取消可能信用状(revocable L/C)ですが、信用度が低いため現在では使われていません。

② 確認信用状(confirmed L/C)

カントリーリスクなどの要因から、信用状(L/C)を発行する銀行自体の信用度が低い場合に、発行銀行ではない他の銀行が支払い保証を行うことで信用度を高めたものが確認信用状(confirmed L/C)です。

③ 無確認信用状(unconfirmed L/C)

前述した確認信用状(confirmed L/C)とは異なり、他の銀行の支払い保証を得ていない信用状(L/C)を無確認信用状(unconfirmed L/C)と言います。

④ 譲渡可能信用状(Revolving L/C)

一般的に信用状(L/C)は譲渡ができませんが、譲渡可能信用状(Revolving L/C)は譲渡が可能な信用状(L/C)です。譲渡は一回限りとなっており、信用状(L/C)に記載の金額全てを譲渡する場合と一部を譲渡する場合があります。

輸出側が本来の取引相手の代理人として信用状(L/C)を発行し、その後本来の取引相手へと譲渡を行う、というケースで利用されます。

⑤ 回転信用状(Transfereable L/C)

同じ相手先に同じ製品を何度も販売する場合、その度に信用状(L/C)を発行するのは非効率的ですよね。そんな時に金額を更新するなどして何度も使えるのが回転信用状(Transfereable L/C)です。

5. 「信用状(L/C)」のメリット・デメリット

前項で解説したように「信用状(L/C)にはさまざまな貿易に対応できるようにいくつかの種類があります。この項では、そんな信用状(L/C)のメリットとデメリットについて解説していきます。

「信用状(L/C)」のメリット

信用状(L/C)取引を行うメリットは、なんと言っても取引に安心感が生まれることです。

取引金額が大きい場合や、初めての取引の場合は代金回収ができないリスクは何としても避けたいところですが、そういったケースで信用状(L/C)があれば、最悪の事態が起きた時にも銀行が代金を肩代わりしてくれます。

また、銀行を介することによって支払いのタイミングが変わることもお互いにとって大きなメリットです。輸入する側は代金を前払いしなくて済みますし、輸出する側は船積み後にすぐ代金を回収することができます。

信用状(L/C)のデメリット

信用状(L/C)取引は取引のリスクを減らすことができる貿易の強い味方ですが、信用状(L/C)発行には手数料がかかります。

前述した確認信用状(confirmed L/C)の場合、他の銀行の支払い保証を得るためにも手数料がかかってしまいます。

また、お互いに銀行を介してやり取りを進める必要があるため、どうしても書類のやり取りに時間がかかってしまうのもデメリットのひとつでしょう。

6. 貿易業で海外進出を検討する日本企業の現状

貿易業で海外進出を検討する日本企業の現状

貿易における「信用状(L/C)」について理解を深めてきましたが、最後に、海外進出を検討している日本企業において「貿易業」がどれだけ人気があるかを示すデータをご紹介します。

毎年、海外ビジネス支援プラットフォーム「Digima~出島~」では1年間の進出相談と海外進出企業ならびに、海外進出支援企業を対象に実施したアンケートをもとに「海外進出白書」を作成しています。

図01

上記のグラフをご覧になっていただければおわかりのように、2021年度にDigimaにご相談いただいたジャンルの中でもっとも相談数が多いのは「販路拡大」に関する相談ですが、そこに続くのが「海外進出コンサルティング」「輸出入・貿易・通関」となっています。

本テキストのテーマである「信用状(L/C)」の理解も重要な「輸出入・貿易・通関」の相談数の割合は前年より高くなって順位も上がっており、「貿易」のニーズが高まりを見せていることがわかります。

多くの日本企業が国際貿易に可能性を見いだし、かつ円安が加速している今こそ、改めて「信用状(L/C)」について理解を深めることも大切です。

7. 優良な海外進出サポート企業をご紹介

御社にピッタリの海外進出サポート企業をご紹介します

貿易取引においてはさまざまな書類が必要となり、そのどれもが重要な書類ですが、今回解説した「信用状(L/C)」は特に初めての取引や金額の大きい取引など、お互いに相手を信用しきれない取引の際に強い味方になってくれる存在です。

このほかにも貿易においてはさまざまな書類や実務が存在し、取引先の国における法改正などにも常にアンテナを張っておく必要があります。

『Digima〜出島〜』には、厳正な審査を通過した優良な海外進出サポート企業が多数登録しています。当然、複数の企業の比較検討も可能です。

「海外に自社商品を輸出したい」「海外から商材を輸入したい」「通関や輸出入許可の申請をサポートしてほしい」「海外へ進出したいが何から始めていいのかわからない」…といった国際貿易に関する課題はもちろん、多岐に渡る海外進出におけるご質問・ご相談を承っています。

ご連絡をいただければ、海外進出専門コンシェルジュが、御社にピッタリの海外進出サポートサポート企業をご紹介いたします。まずはお気軽にご相談ください。

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