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フィージビリティスタディとは?メリットや手順・成功させるポイントと企業事例を徹底解説

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この記事を書いた人

「Digima〜出島〜」編集部

アクシアマーケティング株式会社

「正確で包括的なデータ提供から、適切な経営判断までサポート」 弊社は、調査・分析とコンサルティングに特化しており、マーケティング戦略立案の支援まで行っていることが特徴です。 さまざまな国・業界に精通したリサーチャーが在籍しており、数々の業界の有識者とも提携をしているため、「海外市場でもこの業界ならでは」の深い情報にアクセスができます。 また、弊社に所属する調査員の多くが戦略コンサルタントとしての経験があるため、「マーケティング戦略を練る際のパートナー」として、事業の根幹にかかわる業務にも携わらせていただく機会も多いです。 海外の市場調査やニーズ調査、アライアンス支援など幅広くサービスを展開しており、これまで多くの企業様を支援させていただきました。 既存国内事業の海外進出を検討されている企業のご担当者からは、 「どの国・地域に参入すべきかわからない」 「進出に踏み切れる客観的データがない」 「競合他社の動向や市場内でのポジショニング戦略が定まらない」 といったご相談をよく受けます。 また、新規事業や異業種参入を検討されている企業のご担当者様からは、 「あまり接点のない業態から的確な情報を得たい」 「公開情報が少ないニッチな市場を細かい粒度で分析したい」 「新製品開発に向けたニーズ仮説を検証したい」 といった要望をいただく機会が増えています。 こういったお悩みのご担当者は、ぜひ一度、弊社にご連絡ください。 東南アジアや中国、韓国、インドをはじめ、北米や欧州といった幅広い国・地域での調査実績があり、調査・分析に特化している弊社が、貴社の海外事業の成功に向けて、伴走支援させていただきます

フィージビリティスタディは、海外進出や新規事業、プロジェクトの立ち上げに重要です。意思決定を行う前の段階において、実現可能性や採算性などを多角的に調査・分析することを指し、計画を実行すべきかの判断に活用されます。企業の事業内容によって具体的な調査手順や内容は異なりますが、海外進出など幅広いシーンで役立ちます。

しかし、「フィージビリティスタディは聞いたことあるけど具体的な内容が分からない」「どのように進めれば良いの?」など、疑問に思う方も多くいるでしょう。

そこで本記事では、フィージビリティスタディを行うメリットや手順、成功させるポイントを解説します。

フィージビリティスタディとは?目的やPOCとの違いを解説

フィージビリティスタディとは?

そもそもの「フィージビリティ(feasibility)」は、「実現可能性」を意味する英単語です。ビジネスにおいては、事業計画やスタートアップなどの新規事業やプロジェクトなどに対して「実現可能性はどのくらいあるか」を表す指標として扱われます。プロジェクトの成功見込みを説明する際は「フィージビリティが高い」といった表現の使用が一般的です。
「フィージビリティスタディ」は「実現可能性調査」や「成功可能性分析」を指すビジネス用語です。企業が新しい事業や商品、サービス、プロジェクトなどが実現可能かや、どのくらいの利益をもたらすかについて、事前に調査や検討を行い、評価する方法です。

今後起こる可能性のあるトラブルやリスクについて想定し、取り組むべき施策の検討もできます。調査期間はプロジェクトの規模によって異なり、短いもので数週間から数ヶ月、長い物では数年に及びます。調査や検討した結果を踏まえて、計画内容を変更したり、計画そのものを中止したり、代替案の検討をしたりなどの実行に移ります。

フィージビリティスタディの目的

フィージビリティスタディの目的は、実行を検討している新規の事業やプロジェクトが、自社に利益をもたらすかを判断することです。フィージビリスタディは、新規の事業やプロジェクトの大まかな計画が出来上がった時点で、行われる場合がほとんどです。実現性や実用性、採算性などを多角的に評価し、成功できるかを判断します。

実現可能な計画であることを証明できると、関係者からの承認を受ける際に役立ち、投資家からの注目を集められます。また、今後の経営戦略や意思決定、資金の調達、マーケティングにも影響を与えることもメリットです。

一方で、すでに似たようなプロジェクトの経験があって実現可能であると分かっている場合や、競合他社が同じような取り組みを行っている場合、小規模なプロジェクトの場合などは、フィージビリスタディを実施する必要はありません。フィージビリティスタディの実行には、時間や費用、労力などを費やすため、本当に必要か見極めてから実行しましょう。

フィージビリティスタディとPOCとの違い

フィージビリティスタディと混同されやすい用語に「POC(Proof of Concept:概念実証)」があります。
POCは、特定の技術やアイデアが実際に機能するかを小規模に検証することに焦点を当てています。一方でフィージビリティスタディは、プロトタイプ作成前に実現可能性を調査・分析する段階で行われます。

つまり、フィージビリティスタディは「計画段階での実現性の確認」、POCは「試作品や小規模環境での実証」と捉えると違いが明確です。両方を順に実施することで、課題を早期に発見でき、事業やプロジェクトの成功確率を高めることが可能です。一般的には、まずフィージビリスタディで実現可能性を確認し、その後POCで検証を行う流れになります。

フィージビリティスタディを行うメリット

活動指針が明確になる

フィージビリティスタディでは多角的な視点から新規事業やプロジェクトを分析するため、実現可能性がどのくらいあるかが分かります。また、「いつ・何を行うべきか」という活動指針が見えやすくなるため、業務の効率化につながります。

リスクが軽減される

フィージビリティスタディを実施することで、新規事業やプロジェクトが失敗するリスクを軽減できます。調査の中で今後予想される問題点を発見するケースも多く、事前に解決策を検討できる点もメリットです。
自社にとって初めての事業やプロジェクトに挑戦する場合でも、市場や競合他社の状況などを把握しやすくなります。そのため、事業化に向けて行動を起こしやすくなるでしょう。

利害関係者に対し説得力のある資料が作成できる

フィージビリティスタディによる分析結果は、銀行や投資家などの利害関係者に対して、事業計画の根拠や説明する際の資料作りなどに役立ちます。綿密に作成された説得力のある資料を提示することで、利害関係者からの信頼を獲得しやすくなります。その結果、資金調達を有利に進められる可能性が高いです。

フィージビリティスタディの4つの要素

①技術的フィージビリティ

技術的フィージビリティは、新規事業や海外進出において、自社のリソースが技術的に対応できるかを調査します。事業やプロジェクトを立ち上げる段階だけではなく、終了するまで継続して技術を提供できるかが重要です。

事業やプロジェクトに適した設備や人材、技術的な知識などがあるかを調査し、目標を達成できるかを評価します。市場のニーズを予測した上で、求められる量を継続的に生産・供給し続けられるかどうかの評価項目も重要です。

②財務的フィージビリティ

財務的フィージビリティは採算性を調査する要素で、利益率や投資収益率(ROI)を予測するために必要です。財務的フィージビリティでは、プロジェクトがもたらす経済的な利益を理解することが目標とされています。

加えて、必要な経費の見積もりも行います。新規事業や海外進出に、どのくらいの資金が必要になるかを把握しましょう。最終的に、財務的フィージビリティスタディでの結果に応じて、資金の調達を実施する必要があります。

③市場でのフィージビリティ

市場でのフィージビリティでは、プロジェクトが実現できるかの市場調査を行います。プロジェクトが実現した場合、市場でどのような影響を与え、どの位置づけになるかを評価する必要があります。そのため、政治や経済などの外部要因や市場のニーズとマッチしているかどうか、競合他社の動向などを調査しなければいけません。

特に、海外への進出や輸出を考えている場合は、日本との状況が大きく異なります。現地の生活習慣や宗教、政治、法規制、税制などについて詳細に調査し、需要とマッチするかの検証が必要です。自社だけで調査することが難しい場合は、海外調査代行を行っているコンサル会社への依頼も効果的です。

④運用面でのフィージビリティ

運用面でのフィージビリティでは、新規事業やプロジェクトを担うチームが、プロジェクトのスタートから完了まで、問題なく運用できるかどうかを検証します。立ち上げに成功しても、続けられなければ意味がないためです。

具体的には、社内で連携が取れる組織構造になっているかや、人的リソースを十分に確保できているかなどを精査します。また、社内の運用体制やノウハウの有無、プロジェクトに関する法的要因などの評価も重要です。

フィージビリティスタディの手順

STEP1:事前調査を行う

先ほど紹介した4つの要素について、明らかな障害がないかを確認するために、それぞれ事前調査を行いましょう。事前調査を行うことで、プロジェクトの実現に向けた課題が明確になります。

たとえば、企業の予算を大幅に上回る予算が必要なプロジェクトは、完成することは不可能です。また、プロジェクトの成果物が特定の日までに市場に出回る必要があるにもかかわらず、実際に出回るのは数ヶ月後である場合も、実現できない可能性が高いでしょう。

上記のように大規模な障害が見つかった場合は、フィージビリティスタディを実施する必要はありません。

STEP2:新規事業における課題を洗い出す

事前調査での結果を踏まえて、新規事業を立ち上げる上での課題を洗い出しましょう。

課題の洗い出しは、内部要因と外部要因ともに、できるだけ具体的に洗い出すことが重要です。事業の開発を進めていく上で、予想していなかった問題を回避できる可能性が高いためです。また、問題に直面した際に解決策を検討しやすくなるというメリットもあります。

STEP3:課題解決に必要な要求事項をリストアップする

続いて、課題を解決するために必要な要求事項をリストアップしましょう。具体的な内容は、以下の通りです。

  • 生産性を高めるための最新システムの導入
  • 組織体制を強化するための新しいチームや部門の設定
  • 人材不足を補うための新規人材の獲得
  • 採算性をクリアするための追加予算の獲得

開発する事業によって、必要な要求事項はさまざまです。また、解決策ごとに「解決するまでに必要な時間と発生する費用」を算出しておく必要があります。

STEP4:複数の代替案を用意しておく

事前に用意していた課題の解決策は、検証を進めていく上で実行が困難であることが判明する場合があります。そのため、どのような状況でも柔軟に対応できるように複数の代替案を用意しておくことが重要です。複数の代替案は、さまざまな角度から発生するであろう問題を予測しなければいけません。

できるだけ複数の代替案を用意しておくことで、プロジェクトの成功率が高くなります。状況の変化に合わせて、複数の代替案の中から選べるようにしておきましょう。

STEP5:結末の評価を行う

複数の解決策を用意したあとは、フィージビリティスタディの評価項目を明確にしておきましょう。具体的には、技術能力や予算、リスク、運用上の実行可能性、期間などです。

フィージビリティスタディを実行したあとは、評価項目に基づいて評価を行いましょう。評価を行う際は「最終的に利益をもたらすかどうか」を基準にすると良いとされています。評価の結果は、事業を継続するかの判断材料となることはもちろん、融資している企業や投資家の意思決定にも大きく関わる要素です。

フィージビリティスタディを成功させるポイント 

評価項目を明確にする

フィージビリティスタディを成功させるには、評価項目の明確化が不可欠です。評価項目を明確にすることで、実現可能性の基準ができ、利害関係者や経営陣が必要な情報を得やすくなります。要素ごとの主な評価項目は、以下の表の通りです。

  • 技術面:目標達成できるための技術力があるか
  • 財務面:短期〜中長期的に、どのくらいの売上や利益を得られるか、初期投資や継続的にかかるコストや投資収益率(ROI)はどのくらいか
  • 市場面:競合他社の多さや強さはどのくらいか、業界の動向はどうか、どのような販路が予測されるか
  • 運用面:どのような人材をプロジェクトに配置するか、外部委託が必要か、プロジェクトの実施から完了までにかかる期間はどのくらいか

あらかじめ期間や完了の基準を決めておく

フィージビリティスタディを実施する前に、あらかじめ期間や完了の基準を決めておく必要があります。新規事業やプロジェクトの立ち上げは不確定要素が多く、実現可能性を完璧に見積もったり、リスクへの対策を実行したりすることが困難なためです。

期間や完了の基準を決めておくことで、フィージビリティスタディをいつまでも続けてしまい、新規事業やプロジェクトの立ち上げが先延ばしにすることを防げます。

フィージビリティスタディを実施した企業事例

株式会社イースクエア

株式会社イースクエアでは、タンザニアで干し芋の製造・販売事業のフィージビリティスタディを実施しました。具体的には、タンザニアで流通しているさつまいもの産地や種類の調査や、現地の小売店やスーパーマーケットでのテスト販売など、タンザニアの市場における干し芋のマーケティングに取り組みました。また、簡易製造設備を用いた干し芋の生産実験では、気候や市場までのアクセスを考慮した上で、工場に適している土地の選定も行っています。

加えて、株式会社イースクエアでは、バングラデシュで実施された小規模電力モデル構築や、広島県とベトナムが共同で実施した脱炭素技術の導入などでも、フィージビリティスタディを実施しています。

株式会社Enlyt

株式会社Enlytでは、ベトナムが開発拠点にあるSupremeTechと動画面接ツール「MiaHire」を共同開発しました。ツール開発プロジェクトにおいて、フィージビリティスタディを実施しています。

「MiaHire」の開発が始まったきっかけは、コロナ禍によってSupremeTechが採用方法や人的コストの見直しをする必要になったことです。動画面接ツールの開発にあたって採用市場を調査すると、応募数に対して人的リソースが不足しており、大きなコストがかかっている業種が複数存在することが分かりました。

また、株式会社Enlytでは、自社内で開発を完結できる点や、動画面接ツールを利用することでコストを削減できる点から、採算性に問題がないことも確認できました。内部要因と外部要因ともに調査した結果、実現可能性が高いという評価になり、「MiaHire」の開発が実行されたのです。

株式会社フクダ・アンド・パートナーズ

株式会社フクダ・アンド・パートナーズでは、日立物流ファインネクスト株式会社(現・ロジスティードケミカル株式会社)から依頼を受けて、施設建設のトータルマネジメントを実施しました。計10施設の土地探しから設計管理まで行い、その過程でフィージビリティスタディも依頼されています。

まず、株式会社フクダ・アンド・パートナーズは、新設予定の危険物倉庫の仕様を確認するために、日立物流ファインネクスト株式会社が有する既存危険物倉庫のスペックを調査しました。調査の結果をもとに、事業を継続できる土地と開発プランを複数提案しています。

検証の結果、条件に合致した土地の一部を売買して、危険物倉庫の新設に成功しました。また、危険物の管理を安定して行えるだけではなく、今まで分散保管していた商材を1箇所に集約できる施設となりました。

まとめ

海外進出を考えるならフィージビリティスタディは必須

本記事では、フィージビリティスタディのメリットや手順、成功させるポイントなどについて紹介しました。フィージビリティスタディを実施することで、活動指針が明確になったり、プロジェクトのリスクを軽減できたりなどのメリットを得られます。フィージビリティスタディを実施する際は、4つの要素の評価項目を明確にし、あらかじめ期間や完了の基準を決めておきましょう。

自社のみでフィージビリティスタディの実施が難しい場合は、調査代行を行っているコンサルティング会社などに外部委託することも効果的です。外部委託することで、時間や費用を削減できる場合があります。

AXIA Marketing(アクシアマーケティング)株式会社では、企業の戦略に合わせたフィージビリティスタディのサポートを実施しています。最新のリサーチ手法を活用して、競合他社の動向や市場のニーズなどを徹底的に調査・分析することが可能です。海外進出を考えている企業の方は、ぜひAXIA Marketingにご依頼ください。

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この記事を書いた人

「Digima〜出島〜」編集部

アクシアマーケティング株式会社

「正確で包括的なデータ提供から、適切な経営判断までサポート」 弊社は、調査・分析とコンサルティングに特化しており、マーケティング戦略立案の支援まで行っていることが特徴です。 さまざまな国・業界に精通したリサーチャーが在籍しており、数々の業界の有識者とも提携をしているため、「海外市場でもこの業界ならでは」の深い情報にアクセスができます。 また、弊社に所属する調査員の多くが戦略コンサルタントとしての経験があるため、「マーケティング戦略を練る際のパートナー」として、事業の根幹にかかわる業務にも携わらせていただく機会も多いです。 海外の市場調査やニーズ調査、アライアンス支援など幅広くサービスを展開しており、これまで多くの企業様を支援させていただきました。 既存国内事業の海外進出を検討されている企業のご担当者からは、 「どの国・地域に参入すべきかわからない」 「進出に踏み切れる客観的データがない」 「競合他社の動向や市場内でのポジショニング戦略が定まらない」 といったご相談をよく受けます。 また、新規事業や異業種参入を検討されている企業のご担当者様からは、 「あまり接点のない業態から的確な情報を得たい」 「公開情報が少ないニッチな市場を細かい粒度で分析したい」 「新製品開発に向けたニーズ仮説を検証したい」 といった要望をいただく機会が増えています。 こういったお悩みのご担当者は、ぜひ一度、弊社にご連絡ください。 東南アジアや中国、韓国、インドをはじめ、北米や欧州といった幅広い国・地域での調査実績があり、調査・分析に特化している弊社が、貴社の海外事業の成功に向けて、伴走支援させていただきます

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